2015年6月– date –
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大相撲
不可解な番付1
6月29日、七月場所の番付が発表された。本来なら新番付に関しては6月29日に触れるのだが、ある点が気になって調べてみるため時間を要してしまったのである。気になった点とは新大関照ノ富士の位置である。照ノ富士は大関4番手なのである。先場所12勝3... -
大相撲
出羽海の系統15
1967(昭和42)年一月場所後の31日午後4時出羽海部屋の3階大広間は重苦しい雰囲気が支配していた。正面中央に机を前にした出羽海(元出羽ノ花)。その右には秀の山(元笠置山)、左には分家の春日野(元栃錦)、さらに左サイドに不知火(元八方山)、藤... -
大相撲
出羽海の系統14
元出羽ノ花の出羽海と元横綱千代の山の九重は17歳の年の開きがあった。次の出羽海は自分という思いが九重にはあった。だが、それはある事件によって打ち砕かれた。その事件とは元出羽ノ花が出羽海になった1960(昭和35)年12月から約2年4ヶ月後の1963(... -
大相撲
四股名あれこれ クイズ解答・解説編3
6.発音が似た四股名です。( )に2つのかなを入れて四股名を完成なさい。A.と( )錦 と( )錦B.( )か見山 ( )か見山C.( )う司 ( )う司答A.と(ち)錦-栃錦 と(き)錦-時錦B.(た)か見山-高見山 (わ)... -
大相撲
四股名あれこれ クイズ解答・解説編2
4.次の四股名に共通しているのは何でしょうか。A.国岩松ヶ崎瓊ノ浦小林山出羽海の系統をご愛読の方にはピンときます。答 最終四股名が両国4人はいずれも出羽海部屋だが、彼らより以前、江戸末期から明治に伊勢ノ海部屋、明治後半に伊勢ヶ濱部屋の力... -
大相撲
四股名あれこれ クイズ解答・解説編1
1.次の( )の中に共通の文字が入ります。さて何がはいるでしょうか。A、琴( )玉( )栃( )答 錦 琴錦(2人いる)、玉錦、栃錦琴の字を頭に用いるのは佐渡ヶ嶽部屋、同様に玉は片男波部屋、ただしそれ以前は二所ノ関部屋、... -
大相撲
出羽海の系統13
部屋の年寄、関取の総意で新出羽海となった元出羽ノ花はまず、斜陽の名門の建て直しに取り組まなければならなかった。斜陽の原因は黙っていても弟子が集まるという名門意識にあると新出羽海は分析。その間他の部屋は必死で弟子集めに奔走していたというの... -
大相撲
相撲史を真っ2つにする
長い日本の歴史はそれぞれ時代区分がされている。それでは日本史を真っ2つにするとするとそれはどこになるか。人それぞれ見方は様々、意見は異なるのを承知でいうと江戸末期の黒船来航以前と以降である。世界の国々のほとんどは陸続きである。そのため絶... -
大相撲
白鵬もう1つの超人性
白鵬に関してはこれまで大鵬・千代の富士との比較で年齢別優勝回数、横綱通算勝利数、幕内通算勝利数、序ノ口以来の通算勝利数について書いてきた。白鵬にはもう1つ触れておきたい記録がある。それは横綱連続出場記録である。なにしろ横綱は負けが込むと... -
大相撲
四股名あれこれ クイズ編
今回はクイズ形式で出題しますので頭をひねってみてください。解答はすべて幕内力士で十両以下は対象としません。解答・解説は後日発表します。1.次の( )の中に共通の文字が入ります。さて何がはいるでしょうか。A、琴( )玉( )栃... -
大相撲
出羽海の系統12
元常ノ花の出羽海が1960(昭和35)年十一月場所の千秋楽の翌日、二日市温泉の旅館で胃潰瘍のため急死した。前日の千秋楽は元気に酒を飲んでいて、まったく予兆はなかった。出羽海の後継者を決めなければならなくなった。以前元常ノ花の出羽海が自殺をはか... -
大相撲
出羽海の系統11
場所をはさんだため久方ぶりとなったが出羽海の系統を再開したい。記憶ははるかかなたとなった方のためにこれまでのポイントをあげて振り返ってみる。1.出羽ノ海の祖は幕末の二段(現在の十両)の桂川。2.弟子常陸山虎吉がひき継いだものの稽古場もな... -
大相撲
雑誌戦争なき相撲専門誌
「プロレス雑誌大戦争!」という単行本がある。プロレス雑誌ゴングとプロレスの熱き戦いをそれぞれの雑誌の編集長竹内宏介氏とターザン山本氏の両者の共著である。そこには雑誌づくりに燃えた熱き戦いが書かれている。プロレスは馬場と猪木が健在であった... -
大相撲
問題点を探る 外国人力士の制限を考察する
照ノ富士が大関に昇進し、次期横綱の可能性が高い。次の大関の有力候補は逸ノ城の声が大きい、いずれもモンゴル人である。現在横綱は3人いるが、すべてモンゴル人である。かつて小泉首相は「相撲は国技から国際技になった」と語ったことがあった。五月場... -
大相撲
照ノ富士あの日あの時
照ノ富士はいまでこそ伊勢ヶ濱部屋に所属しているが、入門は間垣(元2代目若乃花)部屋だった。若三勝の名で幕下まで取っていた。序ノ口から十両に昇進するまで13場所を要しスピード出世している。若三勝時代と新十両時代を振り返ってみた。一番出世をは... -
大相撲
横綱の大関時代4
大関時代が長いといわれた佐田の山は在位17場所、3年弱の期間であった。ところがこのあと横綱になった北の富士は大関在位21場所、玉の海(大関のときは玉乃島)20場所と軽く超えてしまった。しかも長いだけでなくそろって大関在位勝率6割台という低さで... -
大相撲
横綱の大関時代3
引き続き時代を築いた横綱の大関時代をみていこう。栃錦は関脇で14勝1敗で優勝して大関に昇進した。新大関こそ11勝4敗だったが翌場所14勝1敗で優勝、さらに翌場所は13勝2敗で横綱近しを思わせた。だが、ここから3場所連続1ケタ勝利に終わった。特に1... -
大相撲
全部見せます! 宇良の7番相撲4
宇良の全勝をかけた一番の相手は序二段の琴宮倉である。宇良は低く素早くもぐって相手の後ろを取り、一気に送り出した。五月場所最速の相撲であった。13日目 琴宮倉(送り出し)宇良○ 前相撲の控え 三月場所2日目 &nb... -
大相撲
全部見せます! 宇良の7番相撲3
宇良、5番目の相撲はボディビル出身の朝山端である。朝山端果敢に攻めるも宇良の腰はくずれない。宇良、攻防の中からスキをとらえ肩すかしを決める。6番目は序二段が宇良の対戦相手となった。皇義龍は徳俵から仕切る奇策に出たが、宇良はあわてることな... -
大相撲
横綱の大関時代2
時代を築いた横綱の大関時代をみていこう。常陸山は在位2年間4場所で9割台の勝率をあげている。9割台は栃木山と2人しかいない(ともに東西制での成績)。常陸山は常に油断なくをモットーに相撲を取っていた。先輩横綱に大砲がいるが、大関時代は2勝... -
大相撲
横綱の大関時代1
横綱になれる大関、照ノ富士はいつ横綱になるか。それを探るためにまず、先輩横綱はどれくらいの大関在位で横綱になったのか。そのときの成績は。実質、横綱が地位化した常陸山以降鶴竜まで49人の横綱の大関時代の成績を調べてみた。なお大阪横綱は別団体... -
大相撲
全部見せます! 宇良の7番相撲2
宇良の立ち合いは低い。低いが相手が変化したら落ちる立ち合いではない。もっとも変化されるたびに落ちていたら相撲にならない。宇良の相撲は臨機応変だ。相手次第で取り口が違う。連続写真で3番目、4番目の相撲をご覧いただきたい。5日目 佐々木(寄... -
大相撲
全部見せます! 宇良の7番相撲1
三月場所で一番出世した宇良は五月場所は序ノ口西9枚目に位置した。反り技で話題になった宇良だが、プロではどんな相撲を取るか興味深い。この目で見た宇良の相撲は一言でいえば面白い。論より証拠、連続写真で2番まずご覧いただきたい。2日目 寿ノ富... -
大相撲
はたして白鵬時代は終わったのか
五月場所の白鵬は初日逸ノ城戦の思いがけないつまづきからスタートした。5日目は曲者安美錦に後ろにまわられるなどこれまでにないピンチの体勢となった。中盤は持ち直して強さを発揮してきたが、豪栄道戦で捨て身の首投げをくって最後まで調子を維持でき...
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