大相撲

はたして白鵬時代は終わったのか

2015年6月1日

五月場所の白鵬は初日逸ノ城戦の思いがけないつまづき
からスタートした。5日目は曲者安美錦に後ろにまわ
られるなどこれまでにないピンチの体勢となった。中盤は
持ち直して強さを発揮してきたが、豪栄道戦で捨て身の
首投げをくって最後まで調子を維持できなかった。稀勢
の里、日馬富士に連敗して優勝をのがし、2度目の7連覇
は成らなかった。

白鵬に変わって優勝したのが新しい力、若さあふれる
照ノ富士だったこともあり、いっきょに白鵬衰えたりの
見方をしたメディアが出てきた。これが他の横綱・大関が
優勝した場合、こうした見方は出なかったと思う。確かに
五月場所の白鵬はらしくない相撲が目立った。それを
もって白鵬が今後第一人者を退くことになるのか、検証
してみる。
150516七日目幕内別角 079
<白鵬>
 
白鵬のように若いときに初優勝し、その後優勝回数を
積み重ねてきた横綱に大鵬がいる。大鵬が急速に衰えた
感じを受けたのは30回の優勝後である。30回優勝の
翌場所の七月場所は千秋楽平幕の藤ノ川が12勝3敗を
あげた。結びの一番は大鵬と新大関の清国の11勝3敗
同士の優勝決定戦出場をかける対戦となった。だが、
大鵬は勝利への気力がみられないまま力なく負けた。
こんな大鵬はこれまで見たことがなかった。

時代は新しい横綱北の富士、玉の海の時代に入っていた。
大鵬は稽古の貯金で北玉に対応しているといわれるほど
稽古量は減っていた。新横綱誕生の年の七月場所には
引退騒動を起こしている。そこで引退することはなかっ
たが、優勝は年に1度しかできなかった。翌年五月の
引退した場所は栃富士を果敢に攻めながら尻から落ちる
相撲で明らかに衰えをみせていた。
大鵬10−1
<大鵬>
 
さて、今の白鵬に大鵬と類似点・共通点がみられるだ
ろうか。大鵬が30回優勝後は単発優勝だったのに比べ
白鵬は6連覇している。五月場所では優勝照ノ富士を
一蹴しており、覇者交代したとはいいがたい。何より
白鵬は横綱に昇進して以来休場なしである。大きな故障
がない。あとは白鵬特有の反応の早い相撲が復活するか
である。七月場所の白鵬がどういう相撲を取るか。衰え
たりという相撲にはならないという結論であるがいかが。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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