2018年1月– date –
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理事候補選挙に物申す
一月場所が終了したと思ったら、話題はすぐさま理事候補選挙に移った。それも貴乃花一門から2人出馬して11人による投票になりそうだという。2人というのは貴乃花と阿武松(元益荒雄)である。そこで、各テレビ番組は一門の票を読み、さらに他の一門から... -
稀勢の里横綱の通信簿
5場所連続休場。4場所、負けがこんでの途中休場。待望の日本人横綱として人気を集めた稀勢の里が、追い詰められている。さすがに横綱審議委員会も途中休場は許されないと判断している。稀勢の里は一月場所で横綱1年たった。横綱の通信簿はどのようにな... -
平成30年一月場所総評
★今場所も一人横綱と3場所連続中である。白鵬、稀勢の里が途中休場して、またも一人横綱になった。白鵬は張り差し、かちあげが封印され、相撲になっていなかった。対戦相手も白鵬が張り差し、かちあげがこないから安心してぶつかれる。通常のかちあげは認... -
■初千秋楽 栃ノ心の今後
<遠藤を退け、14勝をあげた栃ノ心>幕内後半最初の取組は優勝栃ノ心対人気の遠藤戦である。遠藤はいい体勢をつくるも栃ノ心のパワーが打ち砕いた相撲となり14勝をあげた。これまで栃ノ心の幕内最高成績は3度ある12勝3敗であった。しかも横綱・大関との... -
■初14日目 栃ノ心悲願の初優勝
栃ノ心は控えにいた。観客は彼の取組を固唾を飲んで待っていた。しかし、後半戦最初の取組のため、前半最後の取組終了から間が入っていた。それでも観客は栃ノ心の取組を心待ちしていた。注目していた。今日優勝が決まるのか。明日へと延びるのか。土俵が... -
■初13日目 思わぬ方向に動き出した場所
ここへ来て、相撲界の不祥事のごとく、鶴竜の連敗が止まらない。13日目は5連敗中の関脇御嶽海戦だった。しかし、相撲内容は一方的に押され後退して負けた。鶴竜は3連敗。まるで先祖帰りしたかのような相撲である。せっかくの優勝のチャンスを自ら放棄す... -
■初12日目 暴行は相撲界の体質
<鶴竜、遠藤に敗れて2敗>鶴竜が遠藤を相手にまさかの連敗。こうまで弱々しい姿を露呈しては、優勝は遠のく一方である。10日目までの完璧な相撲がまったく失われてしまった。10勝して安堵感がでたのだろうか。それともどこか負傷しているのかと思うほど... -
■初11日目 優勝の行方
ここまでスキのない相撲を取ってきた鶴竜が、玉鷲に不覚をとった。それも負けを呼ぶはたきが出た。玉鷲はここまで7敗と成績は今一歩である。だが、油断できる相手でない。鶴竜は、玉鷲の調子が上がらないとみて、軽くあしらおうとしたのか。あるいは15日... -
■初10日目 栃ノ心の底力
中盤戦を終え、展開は変わってきた。万全の取り口の鶴竜。急速に勢いを失い3連敗となった御嶽海。力強い相撲で1敗を守った栃ノ心となった。ただ、鶴竜対栃ノ心戦は済んでいるのだから、いささか盛り上がりに欠ける展開である。それにしても今場所の栃ノ... -
■初9日目 不思議な相撲人気
相撲界にまたまた不祥事が発覚した。今月の3日大砂嵐が乗った車が追突事故を起こしていた。車を運転していたのは、大砂嵐か大砂嵐の妻か現時点では定かではない。大砂嵐だとしたら現役力士の運転を禁じた協会の規定に違反することになる。それだけではな... -
■初8日目 好調鶴竜を倒すのは誰
<鶴竜、正代を倒し全勝>場所前、優勝候補にあげられるのは、白鵬一人であった。その白鵬は歯車がくるって早々と休場してしまった。変わって浮上したのが、4場所連続休場明けの鶴竜である。この日も正代を問題なく一蹴して全勝街道を驀進中である。同じ... -
■初7日目混迷の時代は新しい英雄の出現を待望
鶴竜と栃ノ心の全勝対決が結びで実現。地位も対戦成績もはるかに上の鶴竜が、危なげなく寄り切った。今の鶴竜は充実している。結果論だが、思い切って十一月場所を全休したのがよかったと思う。稀勢の里が中途半端に出場して、結果を出せずに苦しんでいる... -
■初6日目 予想以上の健闘鶴竜
稀勢の里が休場したことによって、鶴竜は一人横綱の立場になった。鶴竜も稀勢の里同様4場所連続休場後の出場。この日全盛期は過ぎたが、油断はできない琴奨菊戦。相撲は琴奨菊の圧力に苦戦しながらも、しのいで逆襲し必死で寄り切った。鶴竜は横綱になっ... -
■初5日目 横綱の終焉
横綱白鵬が5日目から休場した。これまで2勤1休のペースできていた白鵬が、1勤1休へと変化した。それにしても4横綱時代の横綱はよく休む。どれくらい休んだかというと以下である。三月場所 白鵬五月場所 稀勢の里 鶴竜七月場所 稀勢の里 鶴竜&nb... -
■初4日目 限界!稀勢の里
稀勢の里が琴奨菊に敗れ、早くも3敗目になった。初日の貴景勝は勝利が逃げていったような負け方であった。だが、3日目の逸ノ城戦は正面から堂々と負けた。4日目の琴奨菊戦はもろい負け方であった。しかも、逸ノ城、琴奨菊は比較的取り易い相手であった... -
■初3日目 歯車がくるった白鵬
白鵬が北勝富士に対して何もできずに土俵を割った。白鵬は北勝富士をつかまえることも、突き押しで反撃もできずに、守りにまわされ押し出された。白鵬は初日から3日目まで何かピリッとしない。今場所の白鵬はいつもの白鵬ではない。<白鵬と北勝富士の立... -
■初2日目 変身鶴竜
鶴竜は想像以上に復活している。この日は前日稀勢の里を倒した若手の成長株貴景勝が相手である。だが、鶴竜は踏み込んで、突き押しを封じて圧勝してしまった。最近はひ弱な鶴竜のイメージしかなかっただけに、たくましく変身した鶴竜に目をみはった。まだ... -
■初 初日 3者3様の3横綱
今場所の見所の1つに4場所連続休場明けの稀勢の里と鶴竜がどこまで持ち直すか、が上げられる。4場所の成績は、稀勢の里が12勝15敗33休、鶴竜が3勝6敗51休と悲惨な結果を残している。ブランンク後の初日は誰しも不安ななかのスタートとなるのが常であ... -
H30年一月 横綱・大関に挑む10人のサムライ
明日から一月場所である。白鵬対阿武咲、稀勢の里対貴景勝、鶴竜対北勝富士と3横綱は若手で突き押しの破壊力抜群の3力士を迎える。いずれも難敵である。稀勢の里、鶴竜は4場所連続休場のあと土俵に戻ってくる。もう休場は許されないところまできている... -
残された2つの壁
取組編成で最大の注目は貴ノ岩の休場の診断書である。一月場所全休でも三月場所十両に残留するための条件が診断書の提出であった。巡業休場の診断書は未提出だっただけに気になったが、さすがにここは出す以外になかった。日馬富士の暴行事件で処分は終わ... -
ハンディキャップ戦に挑む白鵬
一月場所が近づいてきた。優勝候補をあげるとしたら、白鵬しかいない。同じ横綱の稀勢の里、鶴竜は4場所連続休場あけであり、不安要素がついてまわる。大関豪栄道、高安はコンスタントに13勝以上あげる力はない。そうみてくると、優勝候補は白鵬しかいな... -
次の大関は誰か
白鵬 32歳稀勢の里 31歳鶴竜 32歳豪栄道 31歳高安 27歳横綱と豪栄道は30歳以上。高安は27歳だが、28歳はそう遠くない。横綱、大関は全盛期を過ぎている。高安も大関に昇進する前の勢いが消えてしまった。横綱どころか、大関を守るのが精一杯である。... -
稀勢の里、決断の時
笑えないギャグがある。Q稀勢の里の得意技は A途中休場。昨年は3場所途中休場があった。いずれも負けが込んでの休場だった。目下4場所連続休場中である。稽古総見では、あまり目はでなかったようである。休場中の横綱は、自信がつくほどの稽古が... -
張り手論
横綱審議委員会が白鵬の張り差し、エルボー気味のかち上げを横綱相撲にふさわしくない美しくない技として昨年12月苦言を呈した。エルボー気味のかち上げは通常のかち上げにすることで解決できるので、ここでは張り手のみにしぼって検証してみる。稽古総見... -
阿炎の出世街道
阿炎が序ノ口から27場所かかって新入幕を果たした。4年半だからけして遅いわけではない。むしろ早いほうである。しかし、新入幕などとうてい考えにくい時期があった。阿炎はどのような出世街道を歩んできたのかふり返ってみよう。阿炎は堀切の四股名で平... -
傾聴に値する全年寄による理事長選挙
これまで筆者は理事選挙において、自由立候補、自由投票を提案してきた。しかし、これが実現するのはいつの日になるか。まず、協会が自主的にやるとは考えにくい。おそらくお上の指導が入らない限り、実現しないと思われる。自由立候補、自由投票はある意... -
処分確定、新たにつけ加えられた理由
昨年の28日、臨時理事会で決めた貴乃花親方の措置が、今日4日の評議員会で正式に決定した。結論からいえば、臨時理事会の措置そのままの理事解任、役員待遇委員への降格である。ただ、処分理由は臨時理事会につけ加える箇所があった。貴乃花親方の主な問... -
理事選挙を斬る2
理事は一門のボス的存在で、ボスへの忠誠心によって成り立つものであってはいけない。ファンあっての大相撲なら、協会は民主的組織でなければならない。理事に立候補する方は、何をしたくて理事に立候補するのか。それを明確にしていただきたい。この場合... -
理事選挙を斬る1
2年に1回の理事選挙が一月場所後の2月におこなわれる。12月に理事を辞任した伊勢ヶ濱(元旭富士)が早くも立候補を表明している。日馬富士の場合は引退後でも、改めて引退勧告に相当という判断が下された。伊勢ヶ濱の場合は辞任だけで処分は実質上なか...
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