大相撲

理事選挙を斬る1

2018年1月2日

2年に1回の理事選挙が一月場所後の2月に
おこなわれる。12月に理事を辞任した伊勢ヶ
濱(元旭富士)が早くも立候補を表明して
いる。日馬富士の場合は引退後でも、改めて
引退勧告に相当という判断が下された。伊勢
ヶ濱の場合は辞任だけで処分は実質上なかっ
たわけである。貴乃花の場合は1月4日の
評議員会で処分が決定されることになる。
171109前夜祭 1907

<伊勢ヶ濱(元旭富士)>

理事を認定するのは評議員である。伊勢ヶ濱、
貴乃花が当選した場合どのような判断をくだ
すのか注目される。

理事は一門の票数に応じて立候補する。テレ
ビのワイドショーでは一門を派閥のような
ものと説明していたが、ちょっと違う。今の
一門は本家、分家の系統が一緒の部屋を中心
にした連合体で理事を輩出するシステムで
ある。二所ノ関一門は高田川部屋以外(親方
の安芸乃島は二所系だが部屋は高砂がルーツ)
分家あるいは分家の分家といった系統を一緒
にする一門である。ここから飛び出したのが
貴乃花一門である。今、他系統の立浪(元旭
豊)部屋を加えた連合となっている。
160507初日前日 108
<錣山(元寺尾)>

錣山(元寺尾)、湊(元湊富士)、立田山
(元豊真将)の3人が時津風一門を離れ、
無所属になった。だが、無所属は初めてでは
ない。一門の意向に逆らって立候補した高田
川(元前の山)の例がある。なお、井筒部屋
のルーツは遠い昔になるが、高砂である。

理事立候補への投票は一門の忠誠心を試すか
のように成り立っている。一門から2人立候
補を出しても一方に13票、もう一人に7票に
ならないよう10票、10票となるようあらかじ
め、決めておくという談合システムである。
およそ自由立候補、自由投票からはかけ離れ
ている。ここに理事選挙の問題点がある。

(この項目続く)

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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