弱々しい姿を露呈しては、優勝は遠のく一方
である。10日目までの完璧な相撲がまったく
失われてしまった。10勝して安堵感がでた
のだろうか。それともどこか負傷している
のかと思うほど、格差の大きい取り口である。
栃ノ心は関脇玉鷲を退けて1敗を守った。
鶴竜は追う立場になった。だが、優勝とは
別に、鶴竜は横綱である。横綱なら土俵を
締める責任がある。残り3日間に横綱鶴竜の
存在価値が試される。
止まらない不祥事。平成16年春日野(元栃乃
和歌)部屋で兄弟子が弟弟子に入院するほど
の暴行を働いていたのである。被害者に障害
を残すほど力士の力で傷害をくわえたので
ある。刑事事件として兄弟子には有罪判決が
確定しているという。
春日野親方がいつどのように協会に報告した
かははっきりしない。はっきりしているのは、
今日まで公になることはいっさいなかった
ことである。暴力はもはや相撲界の体質で
ある。兄弟子は無理へんにげんこつと書く。
一枚違えば家来同然、一段違えば虫けら同然
と言われてきたのが、相撲界である。指導、
教育、躾の名の元に暴力をふるう。力士の
力でやられてはたまったものではない。
体質だから、力士を集めて訓話をしたくらい
ではなくならない。それにしても春日野親方
自身がゴルフクラブで弟子を暴行したことが
あるのだから話にならない。親方の行動が
弟子に影響を与えたのではと、かんぐって
しまう。
かつて時津風部屋でおきた師匠、兄弟子に
よる新弟子暴行死事件が、何一つ生かされて
いない。人の命の重さも、のどもと過ぎれば
熱さを忘れるかのごとく、再び繰り返される。
だから暴行は相撲界の体質なのである。暴力
をふるった者は即刻破門にするくらいの厳し
い措置を規定しない限りなくならない。親方
も例外ではない。
鶴竜弁当を食べました。
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よしなに
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