中盤戦を終え、展開は変わってきた。万全の
取り口の鶴竜。急速に勢いを失い3連敗と
なった御嶽海。力強い相撲で1敗を守った
栃ノ心となった。ただ、鶴竜対栃ノ心戦は
済んでいるのだから、いささか盛り上がりに
欠ける展開である。
それにしても今場所の栃ノ心は思いもよら
ない活躍である。左上手を取ったら力強い
相撲をみせる。現代失われつつある、うっ
ちゃりと吊り出しのうち、御嶽海戦では久々
に吊り出しで勝った。
その栃ノ心にもピンチのときがあった。平成
25年、七月場所に膝を大ケガして、その場所
途中休場した。だが、それだけで済まなかっ
た。十両に陥落しても2場所全休で、幕下に
まで落ちた。幕下も全休して、地位は幕下
55枚目まで降下した。幕内力士があっという
間に幕下下位まで転落したのである。
しかし、栃ノ心の底力はそこから発揮された。
幕下連続優勝で十両に復帰した。さらに十両
で連続優勝して、わずか4場所で幕内にカム
バックしたのである。元小結とはいえ、4場
所連続優勝しての再入幕は鮮やか過ぎた。
どん底からの復活は栃ノ心をひとまわりも
ふたまわりも大きく成長させた。そして今の
栃ノ心がいるのである。
雪道を一歩一歩、歩きました。
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よしなに
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