2020年6月– date –
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大相撲
高砂の系統7
引き続き3代高砂(元2代朝潮)の下で分家 独立した部屋をみていこう。 昭和4年3月場所で引退した阿久津川(最高 位前頭筆頭)が引退し、佐渡ヶ嶽部屋をおこ した。現役のときから内弟子として育てた 力士に男女ノ川がいたが、なかなか移籍でき なかっ... -
大相撲
現代大相撲事情
大相撲が学生と外国人が占めるようになっ て久しい。豊山(前名内田)が登場したとき は、学生出身は豊國くらいだった。ハワイ 出身の高見山が入幕したのは、昭和43年一月 場所だった。次に入幕した外国出身力士は、 小錦で約6年半後だった。いまや大相撲... -
大相撲
横綱の対大関戦の成績10
32歳、遅咲きの横綱琴櫻は短命であった。 横綱在位8場所、皆勤は6場所であった。 横綱優勝は1回であった。それだけに対大関 戦は少なく、8勝10敗(1不戦敗含む)の 成績であった。最多対戦は大関大麒麟で3勝 3敗(1不戦敗含む)であった。次が大関... -
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高砂の系統6
3代高砂の後継をめぐり、綾川(前名響矢) を支持した元浪ノ音の振分は出羽海一門へ 移籍した、と前回記述した。振分は昭和に 入って振分部屋をおこした。昭和15年1月 から、養子の玉ノ井(元陸奥錦)に弟子を 譲り、玉ノ井部屋としてスタートすることに... -
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高砂の系統5
高砂の後継争いは2代朝潮と綾川(前名響矢) の争いとなった。大正3年夏場所の番付では 2代朝潮は関脇で翌場所大関に昇進している。 綾川(前名響矢)は入幕2場所目であった。 なお、綾川は複数いて、江戸時代の綾川は 陣幕によって横綱免許を受けた力... -
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横綱の対大関戦の成績9
佐田の山は大関時代が長かった。17場所かか って横綱に昇進した。昇進したときは部屋別 総当たり制になっていた。佐田の山で特筆 すべきことは弟弟子であった北の富士が、 元千代の山の九重が出羽海部屋から独立する にあたり、行動をともにしたことで対戦... -
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20歳以下の新入幕力士13
■若ノ鵬 入門したら、土俵入りから始まると思って いたロシア連邦出身の力士。露鵬の口利きで 元2代目若乃花の間垣部屋に入門。序ノ口 から2年半で入幕した。2007年十一月場所、 19歳のときであった。しかし、力士生命は 短かった。2008年8月、大麻所持... -
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横綱の対大関戦の成績8
大鵬は21歳で横綱になり、9年4場所横綱を 務めた。そのうち皆勤は44場所であった。 これまでの横綱で対大関戦の最高対戦回数は、 栃錦の45番であった。大鵬は、50番はおろか 100番を超えて142番という途方もない記録を 達成した。成績がまた、すごかった... -
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高砂の系統4
2代高砂(元高見山宗五郎)の下では多くの 分家が創設されていった。前回に引き続き みていこう。幕内格行司木村一学は明治34年 6代若松を襲名し、部屋を開いた。昔は行司 も年寄になれた。栃木山の前の春日野は木村 宗四郎だし、横綱柏戸の前の鏡山は5... -
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横綱の対大関戦の成績7
栃錦は少年時代、兄弟子のいいつけで質屋に 行かされた。これを知った師匠の春日野(元 栃木山)は「あんな少年を質屋にいかせる なんてかわいそうに」と思い、親方の付け人 とした。栃木山は生活すべてを相撲に直結 させた方である。「寝るときは海老のよ... -
大相撲
横綱の対大関戦の成績6
鏡里は初優勝後に横綱に昇進した。横綱は チャンピオンではないチャンピオン同様の 成績を何度もあげて初めてなれるものだ。 という横綱格下げ論が起きたときの世論で ある。鏡里の横綱について横綱審議委員は 時期尚早だったが、協会は決定してしまった。... -
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高砂の系統3
風雲児高砂浦五郎は、明治16年5月ついに 取締の座についた。明治24年永久取締を 宣言すると雷(元初代梅ヶ谷)らの猛反発を 招き、取り消さざるを得なくなった。高砂の 専横はついに力士のクーデターを招き、つい に退任せざるを得なくなった。明治29年1... -
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20歳以下の新入幕力士12
■朝青龍 平成13年一月場所20歳で新入幕を果した。 明徳義塾高校に留学し、相撲部で活躍した。 高校を中退して若松(元朝潮=前名長岡) 部屋に入門した。序ノ口から9場所で十両 入り。十両2場所で入幕というスピード出世 だった。大関の初陣は22歳直前で... -
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横綱の対大関戦の成績5
前田山は横綱としては弱いイメージが強い。 横綱時代の大関戦は3勝5敗と負け越して いる。佐賀ノ花に1勝3敗である。昭和22年 秋場所、大関名寄岩戦がなかった。名寄岩が 全敗だったため、組むのをためらったのかも しれない。なお、横綱照國、大関佐賀... -
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高砂の系統2
巡業はともかく、東京で興行をおこなう組織 が相撲会所と高砂改正組が存在することに なった。今と違い相撲会所に国技館はないし、 放送のバックアップもない時代である。この あたりが昭和の春秋園事件と異なる点である。 東京に2つの相撲組織はまかりな... -
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高砂の系統1
高砂の系統は正確性から難しいテーマとなる だけにこれまで発表を控えてきた。だが、 いつまでもそれではいけない、と明らかに していくときがきたようである。高砂部屋 から何をイメージするだろうか。突き押しの パワー相撲力士=前田山、朝潮(前名米川... -
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横綱の対大関戦の成績4
双葉山が横綱として登場した昭和13年春場所 は、系統別総あたりであった。ところが昭和 15年から東西制に逆戻りした。その結果大関 照國戦は一番失われ、1番になった。また、 昭和18年から19年まで対戦側の方屋に大関が いない時期があった。 <双葉山の... -
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20歳以下の新入幕力士11
■武蔵丸 小錦、曙に続く第3のハワイ勢として、平成 3年十一月場所20歳で入幕した。このとき 小錦は大関、曙は筆頭だった。新入幕、11勝 4敗で敢闘賞を受賞して、上位に進んだ。 ところが、上位で勝ち越していくのだ。上位 の壁などないが如く、小結にな... -
大相撲
横綱の対大関戦の成績3
常ノ花は大関8場所勤めた後横綱に昇進した。 大正13年夏場所が横綱初陣である。昭和2年 の東西合併にともなって昭和2年から昭和 7年まで年4場所となった。それだけに、 大関との対戦数は増加した。それでも対戦 した大関は3人しかいない。大関太刀光... -
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20歳以下の新入幕力士10
■小錦 昭和59年七月場所、20歳で入幕。黒船来航と 戦風を起こしたのは翌場所であった。圧倒的 パワーで2横綱、1大関から勝利。最後に 大関琴風が止めた。12勝3敗の好成績を残 した。一方13勝2敗で優勝した多賀竜は2大 関と対戦しただけという不公平さ... -
大相撲
横綱の対大関戦の成績2
太刀山は、大関4場所を経て横綱になった。 明治44年夏場所横綱として登場。大関と対戦 したのは3人しかいない。同じ方屋同士は 対戦しないため、どうしても大関との対戦は 限定される傾向がある。1人目は駒ヶ嶽で ある。大関駒ヶ嶽には4勝と圧勝してい... -
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北玉時代10
昭和46年九月場所が終了して、今度こそ手術 のはずが、そうはいかなかった。一門の大先 輩大鵬の引退相撲が10月2日に控えていた。 大鵬最後の土俵入りの太刀持ちを務めなけれ ばならなかった。結局玉の海が入院したのは 10月4日であり、手術は6日になっ... -
大相撲
20歳以下の新入幕力士9
■北天佑 足腰、均整の取れた体、持っている素材は 素晴らしく、新弟子のころから将来の大関・ 横綱候補であった。昭和55年十一月場所に 20歳で新入幕を果した。16場所関脇以下に いながら、優勝1回、殊勲賞2回、敢闘賞 4回、技能賞1回受賞した。小結4... -
大相撲
横綱の対大関戦の成績1
横綱は大関の次の地位ではない。特別な地位 であり、大関とは差がある、という見方が ある。それでは実際横綱の対大関戦の成績は どうなのか。横綱といってもピンからきり までいるし、横綱を目指す勢いのある大関は 強豪かもしれない。対象は横綱が実質地... -
大相撲
北玉時代9
昭和46年七月場所、玉の海は全勝優勝、北の 富士は8勝7敗に終わった。玉の海の相撲は 安定して来た。右四つの型と腰で取る相撲は 取りこぼすことは、ほとんどなかった。同時 期のライバル北の富士は不安定さをともなっ ていた。NHKの解説者神風氏は「... -
大相撲
20歳以下の新入幕力士8
■若三杉 のちの2代目若乃花。甘いマスク、柔らかい 足腰、颯爽たる取口で素材は抜群だった。 人気も急上昇。どこまで実績を築くか、期待 は大きかった。昭和48年十一月、20歳で入幕。 元安芸ノ海は北の富士クラスに成れるとみて いた。23歳で大関に、25歳... -
大相撲
北玉時代8
昭和46年五月場所が5月9日から始まった。 初日大鵬は積極的に栃富士を攻めていったが、 尻からくずれるもろさを露呈した。早くも 1敗。その栃富士は2日目から11連敗という さんざんな成績だった。NHK解説者の玉の 海梅吉氏は「食いなれないものを食... -
大相撲
20歳以下の新入幕力士7
■錦洋 黒姫山と同様昭和44年七月場所新入幕。19歳 であった。大受、吉王山と同期で期待のホー プであった。入幕5場所目に技能賞を受賞。 翌場所大鵬から金星を獲得している。昭和 47年4月、井筒部屋の後継者争いで、後継者 になれなかった君ヶ浜(元鶴ヶ... -
大相撲
北玉時代7
明けて昭和46年一月場所が1月10日から始ま った。蔵前国技館はこの場所から暖房設備が 完備となった。入場料は 一月場所から値上げ となった。一人分の料金は以下である。 特別席2千円→3千円 特い 千6百円→2千3百円 特ろ 千3百円→千7百円 特は ... -
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20歳以下の新入幕力士6
■長谷川 長谷川が入幕したのは、部屋別総あたり制が 始まった昭和40年一月場所であった。20歳の ときである。長谷川は本名である。「琴」の 字はつかないが、佐渡ヶ嶽(元初代琴錦) 部屋の力士である。大関候補であっただけに 実績はすごかった。小結9場...
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