32歳、遅咲きの横綱琴櫻は短命であった。
横綱在位8場所、皆勤は6場所であった。
横綱優勝は1回であった。それだけに対大関
戦は少なく、8勝10敗(1不戦敗含む)の
成績であった。最多対戦は大関大麒麟で3勝
3敗(1不戦敗含む)であった。次が大関
貴ノ花で3勝2敗であった。大関輪島には
2敗であった。大関北の湖とも対戦し、1勝
している。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/06/琴桜-e1593307557759.jpg)
輪島が横綱に昇進したときは、先輩横綱北の
富士・琴櫻の晩年であった。横綱の交代期で
あった。輪島はマシーンのような強さ。羽黒
山の堅実さ、強さと安芸ノ海のうまさをあわ
せたのが、輪島の相撲。すり足、顎があがら
ない、腰を落として攻める。大胆な中に緻密
さがある、攻撃から防御、防御から攻撃と
相撲にリズムがある。輪島の強さの一番の
ポイントは腰の中心点に寸分のくるいもない
ということだ。投げを打つときの体の開きは
天才的。と評価されてきた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/06/輪島北湖.jpg)
横綱輪島の対大関戦は惜しくも(?)99番で
100に届かなかった。成績は69勝30敗(優勝
決定戦2勝を含む)であった。大関貴ノ花
とは36番取って24勝12敗であった。6連勝
したことがあった。同日大関に昇進した両者
であったが、差がついてしまった。小兵大関
旭國に強かった。14勝3敗で、7連勝して
いる。北の湖には3勝1敗(優勝決定戦1勝
を含む)、三重ノ海には意外と苦戦して11勝
8敗(優勝決定戦1勝を含む)であった。
北の湖は21歳で横綱になった。攻撃相撲で、
憎らしいほど強いといわれた。横綱在位63場
所、そのうち皆勤は51場所であった。43場所
連続横綱皆勤の記録をもち、その間に5連覇、
20回優勝している。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/06/北の湖.jpg)
横綱北の湖の対大関戦は119番に及んだ。94勝
25敗(優勝決定戦2勝2敗を含む)と強さを
発揮した。その中に大関21連勝がある。昭和
52年五月場所、大関若三杉に負けた翌日大関
貴ノ花に勝ってから昭和53年三月場所千秋楽
大関若三杉に負けるまで続いた。詳細は以下
である。
●若三杉
○貴ノ花
○魁傑
○三重ノ海
○旭國
○貴ノ花
○若三杉
○魁傑
○三重ノ海
○貴ノ花
○若三杉
○旭國
○三重ノ海
○貴ノ花
○若三杉
○旭國
○三重ノ海
○若三杉
○旭國
○貴ノ花
○三重ノ海
○旭國
●若三杉
大関貴ノ花には32勝6敗(優勝決定戦2敗を
含む)で15連勝している。大関旭國に17勝
1敗とほとんど負けなかった。12連勝して
いる。大関三重ノ海に16勝3敗で15連勝して
いる。大関琴風に9勝と1度も負けなかった。
対戦した大関は11人に及んだ。
素質、素材はすばらしかった2代目若乃花は、
期待ほど活躍できなかった。横綱在位28場所、
横綱皆勤20場所であった。同部屋の大関貴ノ
花戦がなかったせいもあり、大関戦は17勝
6敗であった。対戦した大関は4人であった。
大関三重ノ海に5勝2敗、大関旭國に4勝
2敗、大関琴風に3勝2敗、大関増位山に
5勝と1度も負けなかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/06/若三杉.jpg)
横綱三重ノ海は横綱在位8場所、横綱皆勤
4場所と短命に終わっただけに、対大関戦は
限定された。大関貴ノ花に3勝1敗、大関
増位山に1勝と数字的に少なかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/06/三重ノ海剛司-e1593307608113.jpg)
大鵬から三重ノ海までの対大関戦の成績を
まとめた表が以下である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/06/大鵬〜三重A-e1593307661755.jpg)
この項目続く)
阿炎結婚のニュースがスポーツ報知に掲載されていました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
イラストとマークの2カ所をクリックして支援してください。