2017年8月– date –
-
平成29年九月場所チケットネット事情
九月場所は50分でチケットが完売したという。それは15日間全体であって、個別のねらい目は五月場所より時間的余裕があったように感じた。にもかかわらず、15日間の完売時間が短いのは、別の理由があるのでは、と思わずにはいられない。番付が発表され、初... -
平成29年九月場所番付のポイント
九月場所の番付が発表された。今回予想は難しいというのが異口同音の相撲仲間の声である。いくつかポイントごとに取り上げてみよう。1.小結は誰関脇が御嶽海と嘉風になるのは間違いないところである。ところが、小結候補は栃ノ心、玉鷲、北勝富士、栃煌... -
白鵬の最高記録3
★横綱編横綱は選ばれし者。その中の最高記録は横綱中の横綱といえる。対象は実質横綱が地位化した常陸山以降の東京横綱である。・横綱勝利数年2場所時代では、栃木山が115勝と100勝を超えた。双葉山も横綱時代は、実質年2場所であるが、180勝をあげ、こ... -
横綱10大史5 横綱地位となる
これまで横綱は上覧相撲を機会にそのときの強豪力士が土俵入りをする資格であった。それが幕末から強豪大関の称号と化した。しかし、横綱の最大の変化は地位化である。それはいつ、だれから始まったのか。きっかけは横綱10大史3で述べた明治23年夏場所、... -
白鵬の最高記録2
★勝利数勝利数は積み重ねであって、減ることはない。また力士生命の長さ、休場の少なさが左右する。白鵬の勝利数はどうか。・通算勝利数序ノ口以降の勝利数が初めて1000勝を超えたのは、千代の富士である。6場所時代の申し子大鵬は872勝で引退時はトップ... -
名門出羽海部屋の推移3
昭和43年三月場所、横綱佐田の山が引退した。その後出羽海部屋は若手のホープ三重ノ海の登場を待たねばならなかった。三重ノ海が入幕したのは、昭和44年九月場所であった。三重ノ海はホープであったが、貴ノ花、後から入幕した輪島、大受、北の湖、魁傑に... -
白鵬の最高記録1
七月場所で通算勝利数1050勝を達成した白鵬。魁皇の1047勝を一気に抜いて、今後は前人未到の記録を突き進むことになる。同時に39回目の優勝を達成し、これまた最高記録を更新中である。白鵬はどれほど最高記録をもっているのか、調べてみた。<白鵬39回目... -
横綱10大史4 歴代横綱誕生
江戸時代、最後に横綱を免許されたのは陣幕であった。陣幕が吉田司家から横綱を免許されたのは1867(慶応3)年10月であった。大関2場所後であった。1966年冬場所 8勝1分1967年春場所 7勝2分 10月横綱免許1967年冬場所 7勝2休 引退陣幕は大関... -
名門出羽海部屋の推移2
常陸山-両国(前名国岩)-常ノ花と引き継がれてきた出羽海部屋。それは昭和32年思いも寄らないよらない事態をむかえ、これからの運命を大きく左右していく。それは常ノ花の出羽海理事長がガスを充満させ、鎧通しで腹・胸・首を切って自殺をはかったので... -
大関の負け越し場所数
七月場所千秋楽、豪栄道が高安に負け、負け越しが決まった。九月場所は6度目のカド番である。大関在位18場所で6回の負け越しである。負け越し率は33.3%。七月場所途中休場した照ノ富士は5度目のカド番である。こちらは13場所で5回の負け越しである。... -
横綱10大史3 横綱番付に登場
幕末は江戸幕府の権威が衰退していく時期である。これまでの上覧相撲を機に横綱を免許されていた横綱の土俵入りが、大関のなかでも特に強豪大関に与えられる称号へと変遷していった。これまで大関は東西に一人ずつだった。江戸時代、看板大関がいても大関... -
名門出羽海部屋の推移1
名門といえば歴史ある部屋を思い浮かべる。その中でも出羽海部屋は名門中の名門である。現在出羽海部屋の幕内力士は御嶽海のみである。御嶽海は有望な力士で大関をねらえる逸材である。それにしても御嶽海のみというのは、いささか寂しい状況である。横綱... -
引退相撲雑感
朝赤龍が平成30年2月4日に引退相撲をおこなう。引退相撲は東京の国技館でおこなわれることが多く、相撲ファンでも地方の方はなかなか見る機会が少ない。もっとも名古屋で合流した相撲仲間は、引退相撲には必ずかけつける熱心なファンである。<元朝赤龍... -
横綱10大史2 制度の継続
江戸時代、横綱が免許された力士は以下である。谷風・小野川から阿武松まで約38年3ヶ月という異例とも思える長期期間がある。人生でいえば半分以上を折り返している長さである。ほかは長くても稲妻から不知火(諾)までの約10年2ヶ月、秀の山から雲竜ま... -
横綱10大史1 その起源
品格力量抜群につき、横綱に推挙する。審判部が横綱に推挙したい力士がいるとき、理事長はこれを受けて横綱審議委員会に諮問する。ここで承認されると、番付編成会議、理事会で正式に決定する。こうした流れで、今日横綱は誕生する。それでは、横綱の始ま... -
相撲の薦め
相撲をより深く理解するためには、実際取ってみることである。今、相撲を取ろうとすると学校の相撲部か相撲道場が思いつくが、それだけではない。公共の体育施設では様々な運動施設があり、誰でも参加できるところがある。そのなかに土俵がある体育施設が... -
大鵬への英才教育2
納谷の特別扱いは当然稽古にも及んだ。稽古はスパルタである。これは初代若乃花と変わらない。ただし、スパルタはどの力士にもあてはまるわけではない。ほめて長所を伸ばすタイプもいる。納谷は素直に受け入れる面と耐え忍ぶ心があった。四股、テッポウの... -
大鵬への英才教育1
現役を引退し、部屋をもった親方が夢見ることは、末は大関、横綱となる力士を育ててみたい、ということであろう。関取を誕生させるのさえ簡単なことではない。それが天下の横綱、それも大横綱とくれば、親方冥利に尽きる。<6場所時代の申し子大鵬>最近の... -
平成29年九月場所チケット事情
今日5日10時から九月場所のチケットが発売された。五月場所よりはちょっとだけ緩やかになった印象だった。例えば14日目の席、五月場所のチケット発売日のときは、相撲仲間で購入できなかった者が2人いた。もう1人も1度コンビニの発券機で出したらそれ... -
平成29年年間最多勝レース
今年もすでに4場所が終了した。通常ならば年間最多勝レースを伝えることはないのだけれども、今年は抜群の成績者がいないことと、横綱・大関に途中休場が多いことが意外な結果を生んでいるため、お伝えしたい。まず、4場所幕内にいた力士の一覧表をご覧... -
総選挙と昭和・平成の横綱ベスト10との比較
7月31日放送された「力士・親方70人&ファン1万人がガチで投票!大相撲総選挙」は各人各様の意見が飛び交っている。単に名勝負を解説するのではなく、名勝負力士の人気投票を順位付けして興味を呼ぶよう企画してある。<総選挙1位の千代の富士>実はこれ... -
横綱張り手是非論
七月場所14勝1敗で優勝した白鵬に、珍しく?横綱審議委員会から苦情がでた。苦情の中身は張り手が多すぎるというのである。格闘技は組んで行うレスリング、柔道と離れて行うボクシング、ムエタイなどに分けられる。ところが、相撲は組むときもあれば離れ...
1