大相撲

平成29年九月場所番付のポイント

2017年8月28日

九月場所の番付が発表された。今回予想は
難しいというのが異口同音の相撲仲間の声
である。いくつかポイントごとに取り上げ
てみよう。

1.小結は誰
関脇が御嶽海と嘉風になるのは間違いない
ところである。ところが、小結候補は栃ノ心、
玉鷲、北勝富士、栃煌山、碧山と5人いる。
審判部は玉鷲と栃煌山を小結にした。これ
には大いに異議がある。
9月番付
<九月場所番付>

玉鷲 横綱大関戦5番
栃ノ心 横綱大関戦5番
北勝富士 横綱大関戦6番
栃煌山 大関戦1番
碧山 横綱大関戦なし

上位で勝ち越すことはきわめて難しい大変な
ことである。これを無視して勝敗だけで決め
るのなら審議する必要はなくなる。小結は
栃ノ心、玉鷲が妥当である。前頭筆頭は北勝
富士と琴奨菊である。
150912初日前日 001
<明暗を分けた栃煌山と栃ノ心>

2.幕内中位に誰がくるか
幕内西3枚目から8枚目までは候補者が少な
い空白地帯である。ここが11人に対して、
あてはまるのは勝ち越しの千代大龍、松鳳山
と負け越しの貴景勝、宇良、正代、逸ノ城の
6人である。残り5人は千代の国、宝富士が
繰り上がって、勢、千代翔馬、輝が下げ止ま
ったカタチになった。

東筆頭正代と西筆頭貴景勝がともに5勝10敗
で4枚下がったのに対し、西4枚目輝が5勝
10敗で2枚下がっただけですんでいる。東6
枚目の逸ノ城は7勝8敗で負け越しても現状
維持となった。東11枚目千代の国は8勝7敗
で4枚上がった。石浦と輝は本来近い位置に
なるはずが、実際は4枚差となってしまった。
こうした事態は空白地帯ならではの現象で
ある。
170517四日目南門 055
<半枚下がった宇良>

3.幕内と十両の入れかえ
幕内から十両に落ちるのが、確実なのは臥牙
丸と琴勇輝だけである。これに対し、十両
から幕内に上がれる候補は、魁聖、豊山、
朝乃山、妙義龍、安美錦と5人いる。この
アンバランスをどうするか。第3の幕内陥落
候補蒼国来が十両落ちして、朝乃山を入幕
させた。これが無難な線だと思われるが、
そこに落ち着いた。

番付は生き物である。運、不運はどうしても
つきものである。もっとも関脇・小結は一緒
の給料、前頭筆頭から幕尻まで一緒の給料で
ある。こうしたおよそプロらしくない悪平等
ランキングでは運、不運は意味をなさないの
かもしれない。

両国にステーキ店が復活してました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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