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平成29年九月場所番付のポイント

九月場所の番付が発表された。今回予想は
難しいというのが異口同音の相撲仲間の声
である。いくつかポイントごとに取り上げ
てみよう。
1.小結は誰
関脇が御嶽海と嘉風になるのは間違いない
ところである。ところが、小結候補は栃ノ心、
玉鷲、北勝富士、栃煌山、碧山と5人いる。
審判部は玉鷲と栃煌山を小結にした。これ
には大いに異議がある。
9月番付
<九月場所番付>

玉鷲 横綱大関戦5番
栃ノ心 横綱大関戦5番
北勝富士 横綱大関戦6番
栃煌山 大関戦1番
碧山 横綱大関戦なし
上位で勝ち越すことはきわめて難しい大変な
ことである。これを無視して勝敗だけで決め
るのなら審議する必要はなくなる。小結は
栃ノ心、玉鷲が妥当である。前頭筆頭は北勝
富士と琴奨菊である。
150912初日前日 001
<明暗を分けた栃煌山と栃ノ心>

2.幕内中位に誰がくるか
幕内西3枚目から8枚目までは候補者が少な
い空白地帯である。ここが11人に対して、
あてはまるのは勝ち越しの千代大龍、松鳳山
と負け越しの貴景勝、宇良、正代、逸ノ城の
6人である。残り5人は千代の国、宝富士が
繰り上がって、勢、千代翔馬、輝が下げ止ま
ったカタチになった。
東筆頭正代と西筆頭貴景勝がともに5勝10敗
で4枚下がったのに対し、西4枚目輝が5勝
10敗で2枚下がっただけですんでいる。東6
枚目の逸ノ城は7勝8敗で負け越しても現状
維持となった。東11枚目千代の国は8勝7敗
で4枚上がった。石浦と輝は本来近い位置に
なるはずが、実際は4枚差となってしまった。
こうした事態は空白地帯ならではの現象で
ある。
170517四日目南門 055
<半枚下がった宇良>

3.幕内と十両の入れかえ
幕内から十両に落ちるのが、確実なのは臥牙
丸と琴勇輝だけである。これに対し、十両
から幕内に上がれる候補は、魁聖、豊山、
朝乃山、妙義龍、安美錦と5人いる。この
アンバランスをどうするか。第3の幕内陥落
候補蒼国来が十両落ちして、朝乃山を入幕
させた。これが無難な線だと思われるが、
そこに落ち着いた。
番付は生き物である。運、不運はどうしても
つきものである。もっとも関脇・小結は一緒
の給料、前頭筆頭から幕尻まで一緒の給料で
ある。こうしたおよそプロらしくない悪平等
ランキングでは運、不運は意味をなさないの
かもしれない。

両国にステーキ店が復活してました。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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