大相撲

横綱張り手是非論

2017年8月1日

七月場所14勝1敗で優勝した白鵬に、珍しく?
横綱審議委員会から苦情がでた。苦情の中身
は張り手が多すぎるというのである。格闘技
は組んで行うレスリング、柔道と離れて行う
ボクシング、ムエタイなどに分けられる。
ところが、相撲は組むときもあれば離れる
ときもあるきわめて珍しい格闘技である。
170712四日目幕内 1044
<白鵬対貴景勝>

張り手は離れて戦っているときに出る。立ち
合いからいきなり出てそのままKOで相手は
ひざから崩れていくケースもある。相撲の中
ではかなり荒っぽい面がある技である。アマ
チュアの中には禁じ手にしている場合もある。
大相撲ではもちろん反則ではない。

昭和16年春場所は大関前田山の張り手旋風の
場所だった。前田山は闘志の塊のような力士
であった。その前田山の張り手で横綱双葉山、
大関羽黒山があいついで敗れてしまった。
双葉山、羽黒山ともに14勝1敗という成績で
唯一の黒星が前田山であった。ちなみにこの
場所、双葉山は8回目の優勝を成し遂げて
いる。
170720十二日目幕内 619
<玉鷲対白鵬>

白鵬の張り手については、テレビ朝日の羽鳥
慎一モーニングショーやグッド!モーニング
で取り上げられたが、好角家、評論家の意見
は分かれた。「張り手を全面的に否定する
ものではないが、それを立ち合いからやって
ぶっ倒そというのは、挑戦者がやる分には
まだいいと思いますけど、横綱がやっちゃ
見苦しいなと思いました」「負けられない
横綱の立場を考えれば度を越した取り口と
いうのはないですよ」「白鵬はこういう手段
に出なくてもいいんじゃないか。目先の白星
にこだわる必要はない」「張り手自体は有利
に持ち込むための技の一つ。横綱がやっては
いけないものではない」

筆者は必要性があるならともかく、そうで
ないときは乱発すべきではない、という見解
である。また、張り手は脇があくので、対戦
相手は顎を引いてさし勝つ戦法が必要である。
対戦相手にも張り手封じの工夫を見せていた
だきたい。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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