2015年2月– date –
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現代の技能力士は誰か
一月場所はまたしても、技能賞は該当なしだった。昨年2014年も5場所は該当なしだった。観客は技能相撲を見ることなく高いチケット代を払っていることになる。体重の増加とともにパワー相撲さらに引き、はたきがよく決まるようになってきた。現代は技能力... -
大阪春の陣
大阪場所が近づくとともに準備があわただしくなってきた。春場所とはいうが、ぽかぽか陽気ではない。コートなり、ジャケットなりが必要な季節だ。プロ野球のナイターを観戦したことがある方ならご存知だろうが、4月、へたをしたら5月も屋根つき球場でな... -
逸ノ城の巻きかえしはなるか
先場所、入門以来初の負け越しとなった逸ノ城。関脇から前頭筆頭となった三月場所、リベンジはなるか。これまで逸ノ城の攻めの鋭さ、相手に与えるこわさがない点を指摘してきた。単に左上手を取りに行く相撲は対戦相手に研究されてしまっている。逸ノ城が... -
三月場所新番付を読み解く
三月場所の番付が発表された。以下である。なお番付に○枚目はいつものことながら書いていない。白鵬 横綱 日馬富士鶴竜 稀勢の里 大関 琴奨菊 豪栄道照ノ富士 関脇 隠岐の海玉鷲 小結 妙義龍栃煌山... -
勢あの日あの時
明日23日は三月場所の番付発表である。三月場所は大阪でおこなわれる。大阪が地元の勢の人気が高いのは当然だが、このところ勢の人気は全国区になってきたような気がする。勢は幕下までは6場所で突破したが、幕下では一進一退を繰り返していた。幕下在位... -
双葉山と白鵬を比較する
白鵬と大鵬・千代の富士の比較はこれまで何度となく述べてきた。そこで今回は偉大な横綱であり、力士の理想像である双葉山と比べてみることにした。双葉山は戦前の横綱であり、年2場所の時代の力士である。何をどう比較するか首をかしげる方がいるかもし... -
提案!相撲内容を番付編成に加味
今、番付編成は勝ち越し1点につき1枚上昇が原則である。勝つことは確かに大切であるが、問題はその勝ち方であり、同時に負け方なのである。ボクシングにはラウンドごとに採点がある。そこで番付を作成するにあたって相撲内容を加味してはいかがだろうか... -
大関交代制
大関、家賃高し大相撲。大関の不振は今に始まったことではないが、今の制度のままで本当にいいのだろうか。会社の取締役が給料に見合う働きをしなかったらどうなるかいうまでもあるまい。何より優勝争いができない。せめて3場所に1回は優勝争いができな... -
四股名あれこれ
遠藤が本名のままの四股名でいくという。部屋の特色である「翔」の字は使われないことになる。幕内にはほかに高安(高は旧字)という本名の力士がいる。こちらも改名の雰囲気はなさそうである。さらに元幕内の里山が十両で活躍している。皆、親から受け継... -
後の先の立ち合い
相撲の勝負は立ち合いで決まる。その立ち合いは同時に立って早く攻めろという。先手をとって有利な体勢になることは自分の力を発揮でき、勝負の決め手になる。さる2月11日のNHKの福祉大相撲において白鵬の口から出た言葉は「後の先の立ち合い」である... -
時の流れ
手元に1冊の雑誌がある。1971(昭和46)年「相撲」の5月号増刊「あなたも相撲通になれる」である。当時は玉の海、北の富士が横綱に昇進して7場所たっていた。大鵬はこの後の五月場所で引退している。これが当時の相撲界である。<相撲5月号増刊あなた... -
連続写真で見る一月場所注目の一番3
<5日目 白鵬-勢> <7日目 日馬富士-常幸龍> <7日目 日馬富士-常幸龍 別角度> -
連続写真で見る一月場所注目の一番2
<3日目遠藤-安美錦> -
看板に偽りあり
一月場所は観客数が1日平均1万440人と大盛況だった。その反面、優勝争いは白鵬と2差がついた11日目に事実上終わっていた。白鵬独走の元凶は当然鶴竜、日馬富士、稀勢の里、琴奨菊、豪栄道にある。日馬富士・鶴竜は不振が続きすぎるし、稀勢の里は今以上... -
椅子席からの風景
東京での本場所観戦は桝席だが、日本大相撲トーナメント第39回大会では2階の椅子席で観戦した。本場所でいうと自由席にあたる背後に壁がある箇所である。この席で気付いたことがいくつかある。1.かなり土俵が急角度に見えること2.2階は横通路が3箇... -
連続写真で見る一月場所注目の一番1
<初日 遠藤-逸ノ城><2日目 宝富士ー鶴竜><2日目 宝富士ー鶴竜 別角度から> -
審判への物言い
プロ野球における判定はストライク・ボール、各ベースにおけるセーフ・アウト、打球のフェア・ファール、ダイレクト捕球・ワンバウンド捕球、守備妨害・打撃妨害など実に様々なところで発揮される。そして選手が判定に異議を唱えたり、監督が抗議する場面... -
連続写真で見る白鵬-稀勢の里戦
一月場所後白鵬の審判クレームの源となった稀勢の里戦を連続写真で振り返ってみる。 -
引退豊真将 回生の1勝痛恨の1敗
一月場所中豊真将が引退した。2014(平成26)年の七月場所以降休場が続いたが、ケガには勝てず33歳で土俵を去った。最後の場所は幕下にまで陥落していた。最高位小結、幕内在位46場所、敢闘賞5回、技能賞1回受賞。<引退後の元豊真将> 埼玉栄高校... -
発言者不明の審判部
白鵬の審判部クレームで浮き彫りになったことがある。審判部に関してである。それが何かということは後述するとして審判とは何かをまず考察する。大相撲における審判は勝負の最終判定をする立場である。行司は土俵を司る役割ではあるが、主審とはいいがた... -
腹を割ったトップ会談を実現せよ
場所直後に突如浮上した白鵬の審判部クレーム問題は、予想外のカタチで決着した。師匠である宮城野親方が白鵬も反省しているとして北の湖理事長、伊勢ヶ濱審判部長に謝罪した。両氏から師匠を通じて白鵬に厳重に注意し、指導するよう伝えた。言動の責任は...
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