一月場所は観客数が1日平均1万440人と大盛況だった。
その反面、優勝争いは白鵬と2差がついた11日目に事実上
終わっていた。白鵬独走の元凶は当然鶴竜、日馬富士、
稀勢の里、琴奨菊、豪栄道にある。日馬富士・鶴竜は
不振が続きすぎるし、稀勢の里は今以上強くなることは
ない。1ケタ勝利の琴奨菊・豪栄道は論外である。優勝
争いに関しては完全に品不足である。せめて休場がなかっ
たのはわずかな救いである。
<11日目日馬富士、碧山に敗れ2敗目>
人気の遠藤、逸ノ城はともに負け越した。遠藤は上位戦
4場所目だが、もう上位に通じないことが完全にわかった
のが一月場所だった。大関候補は過去のものになりつつ
ある。四股名は本名でいくようだがそんなことしか話題が
ないのが寂しい。逸ノ城はもろさが出た。そのまま三役に
定着して大関を狙うのは簡単ではない。逸ノ城は攻め手に
欠ける。これでは横綱に勝てない。人気の看板も実力不足
が現状である。
<9日目白鵬に一方的に負けた逸ノ城>
どうも上位は過保護の相撲取りみたいにひ弱い。期待に
応えられる者だけが英雄になれるとしたら、英雄失格者
だらけである。15日間満員御礼で人気だけが急上昇だが、
看板に偽りありではいかんともしがたい。