大相撲

逸ノ城の巻きかえしはなるか

2015年2月24日

先場所、入門以来初の負け越しとなった逸ノ城。関脇から
前頭筆頭となった三月場所、リベンジはなるか。これまで
逸ノ城の攻めの鋭さ、相手に与えるこわさがない点を
指摘してきた。単に左上手を取りに行く相撲は対戦相手
に研究されてしまっている。

逸ノ城がこれまで勝てない相手は3敗の白鵬、2敗の
日馬富士と2人いる。逸ノ城はまず、この両横綱に勝つ
にはどうしたらいいか考えた稽古をする必要がある。
特に白鵬には右四つ上手を取れなくて負けるというワン
パターンに陥りつつある。「打倒ルー・テーズ。わしを
強くしたのはこの言葉だ」と言ったのはプロレスラーの
力道山である。逸ノ城は打倒白鵬を目指すことが強くなる
要因になる。
150119九日目幕内 1329
<白鵬に三度負けた逸ノ城>
 
幕下10枚目格でデビューした豊山(前名内田)はスピード
出世し、入幕7場所で大関に昇進した。しかし、ついに
大鵬に立ちふさがれ、初顔から5連敗。通算4勝26敗と
一方的に負けた。豊山の相撲は大鵬からみればスキだらけ
といわれた。逸ノ城は二の舞をしてはいけない。白鵬には
離れて突き押しで攻め立て、攻め切れなくてもそこから
有利に組止めて勝機を見出す相撲が効果的である。
150112二日目南門 507
<場所入りする逸ノ城>
 
逸ノ城は横綱・大関戦を3勝4敗から4勝3敗で乗り
切りたい。関脇以下に6勝2敗として三役復帰を果たし
たいところである。今関脇以下の幕内上位で勝ち越しの
可能性ある力士は2、3名しかいない。逸ノ城は志を
大きくもって稽古に打ち込み、ファンの期待に応えて
いただきたい。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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