2019年1月– date –
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大相撲
貴景勝の相撲内容を検証する1
一月場所、貴景勝11勝と次点の成績をあげながら、千秋楽の豪栄道戦のみを北の富士・舞の海両氏に酷評された。その影響があったかどうかは定かでないが、審判部長の阿武松(元益荒雄)は貴景勝の大関昇進を審議なしでもう1場所見るとの見解を即、打ち出し... -
大相撲
貴景勝の大関昇進見送りを検証する
先場所堂々と優勝した貴景勝が、一月場所で11勝の次点の成績をあげた。しかし、千秋楽の貴景勝対豪栄道戦で貴景勝が一方的に敗れた。それを見た大相撲中継の解説をしていた北の富士氏は「これはちょっとね、負け方がね、非常にマイナスイメージだね」と語... -
大相撲
初優勝玉鷲、栄光のグラフ
横綱稀勢の里引退、横綱鶴竜休場、大関栃ノ心が休場するなか、玉鷲が堂々たる相撲で初優勝を達成した。片男波部屋の優勝は昭和46年七月場所の玉の海以来である。玉鷲は34歳での初優勝だが、相撲は若々しい。本人は「40歳まで取る」というが、いけそうな気... -
大相撲
2019年一月場所総評
★壊滅的休場者数休場者数は再出場した御嶽海を含め9人にまで及んだ。これに場所中に引退した稀勢の里、豪風を加えると11人が不在となったことになる。クイズにできるほどの人数である。このなかに場所前引退した貴ノ岩ははいっていない。<電光掲示板の休... -
大相撲
■初 千秋楽 貴景勝の大関をめぐる問題点
千秋楽の注目の一番は玉鷲対遠藤である。玉鷲にとって必ずしもやりにくい相手ではない。勝負は玉鷲が突きたててからの強烈な突き落としで優勝をつけた。玉鷲は輝く初優勝を勝利で決めた。苦節15年、本当におめでとう玉鷲関。<玉鷲、初優勝の瞬間>貴景勝... -
大相撲
■初 14日目 白鵬休場のなか、玉鷲・貴景勝が快勝
3連敗中の白鵬が14日目から休場したニュースには驚かされた。10時台にニュースが流れたが、筆者は国技館へむかう電車の中で、相撲仲間からのメールで知った。こんな最終盤になってなんともやるせない気分になった。白鵬は昨年4場所休場した。今年は早々... -
大相撲
■初 13日目 思いがけない展開になってきた一月場所
玉鷲に並ばれた。連敗を止められるのか。それがあせりとなってマイナスに働かないか。白鵬の心理状態はとても平常心とはいかないのではないだろうか。先行すればそのまま白星街道を走り、優勝していたかつての白鵬では考えられない流れになってきている。1... -
大相撲
■初 12日目 がぜん目が離せない展開になった優勝争い
白鵬が前日1敗したことによって、この日の白鵬対2敗玉鷲の直接対決は優勝の行方を左右する一番となった。白鵬は対戦相手の突き押しのパワー相撲にどう対応するのか。少なくとも後退すると危うい。こうした見立てで結びの一番をむかえた。相撲は次のよう... -
大相撲
■初 11日目 白鵬敗戦の意味
今日から千代の国、琴勇輝が休場した。予想されたこととはいえ、休場者は再出場した御嶽海を含み6人となった。引退は場所前引退した貴ノ岩を別として、2人と今場所も多くの力士を欠いた場所になった。その結果取組数が減り、仕切りが非常に間延びした。... -
大相撲
■初 10日目 白鵬追走組の敗退
稀勢の里がいなくなった土俵はあまりにも寂しい。観客が固唾を飲んで待つ取組が少なすぎる。横綱・大関の出場が半分になり、取組編成は苦しくなる一方である。10日目森永賞は白鵬対隠岐の海戦になったが、どちらかというと高安対貴景勝のほうが見たい取組... -
大相撲
■初 9日目 場所に水さす大関陣
ここへきて上位の引退及び相次ぐ休場で白鵬の対戦相手の範囲がひろがっている。今日は琴奨菊が相手である。だが、今の琴奨菊では白鵬を脅かす要素は見当たらない。勝負は離れての攻防から素早い突き落としで琴奨菊を一蹴した。この日は高安が玉鷲に、豪栄... -
大相撲
■初 8日目 平成最後の一月場所の行方
天覧相撲最大の好取組は幕内最年少貴景勝対次に若い阿武咲であろう。若さと突き押しパワーの激突である。しかし、現時点では貴景勝がすべてに上まわっていた。かつての麒麟児対富士櫻の一歩も引かぬ激しい突き合いまではいかなかった。今場所は横綱引退及... -
大相撲
■初 7日目 引退、休場多発のなかでの期待の星
ついに御嶽海まで休場した。これで優勝戦線からは脱落である。再出場の可能性はあるものの、序盤戦の元気いっぱいの相撲は失われると見たほうが自然である。休場しても後に続く者がいる、層の厚さがあるといってもここまでくると、優勝を争える力士は限定... -
大相撲
■初 6日目 しぼむ(?)優勝争い
2勝3敗の鶴竜が今日から休場した。3横綱3大関でスタートした一月場所だが、序盤で一気に半減した。横綱同士の対戦は今場所ない。横綱・大関リーグ戦はたった3番しかない。それが果たして優勝をかけた一番になるかは、はなはだ疑わしい。また、5連勝... -
大相撲
■初 5日目 白鵬の相撲に乱れ
4連敗中の大関栃ノ心が今日から休場した。この日は大関高安、横綱鶴竜と負け、2勝3敗となった。もしかすると休場は増えるかもしれない。4連勝の白鵬にしても相撲内容はもう1つである。その白鵬は結びで急成長の錦木と対戦した。今の白鵬はかつての白... -
大相撲
■初 4日目止まらない大荒れの土俵
今場所予期せぬ敗戦が続いた稀勢の里がついに引退した。速報は8時台に流れた。横綱に昇進してケガでなかなか結果が出せず、苦悩の日々が続いた。だが、これで解放される日がやってきた。横綱稀勢の里の相撲を見るのはつらかったが、稀勢の里のいなくなっ... -
大相撲
■初 3日目稀勢の里の終焉
2連敗の横綱稀勢の里が3日目出場してきた。これは最後まで取るという意志表示か。場所中に引退したのは、横綱が実質地位化した常陸山以降でいうと常ノ花が最初である。それまでの東京横綱は全休後の引退が目立つ。また、大錦は事件の責任を取り、栃木山... -
大相撲
■初 2日目稀勢の里の限界
稀勢の里、初日の敗戦でもうこれ以上負けられないところで組まれたのが、逸ノ城である。初日は馬力で大関高安を問題にしなかった。眠れる獅子が目覚めるととてつもない破壊力を発揮する。まして横綱稀勢の里に対して3連勝中である。稀勢の里にとって、も... -
大相撲
■初 初日稀勢の里の敗戦は当然だった
初日最大の注目の取組は横綱稀勢の里対小結御嶽海戦である。懸賞の数の圧倒的多さ、森永賞に選ばれたことでもうかがい知ることができる。対戦成績は稀勢の里の6勝1敗。横綱以降でも3勝1敗である。だからそれほど厭な相手ではない、という見方があった... -
大相撲
2019年一月場所展望
横綱・大関に今のところ休場はないなかで初日をむかえることになりそうな一月場所。最大の注目点は横綱稀勢の里である。目下6連敗中であり、休場横綱と呼ばれているだけに、待ったなしで進退をかける場所になる。ここへきて稽古の勝敗からいけそうだと思... -
大相撲
2019年一月場所横綱・大関に挑む10人のサムライ
横綱・大関6人が出場。上位に休場が出なければ、前頭3枚目までが横綱・大関との対戦圏内である。同部屋の稀勢の里と高安及び豪栄道と妙義龍、栃ノ心と栃煌山が対戦なしのため、4枚目琴奨菊と対戦することになる。先場所、3横綱1大関が休場しているだ... -
大相撲
横綱の連敗
連勝というと双葉山の69連勝、白鵬の63連勝。千代の富士の53連勝などがすぐに浮かんでくる。ところが横綱の連敗となると意外と知られていない。実は鶴竜は現在5連敗中であり、稀勢の里は九月場所千秋楽から不戦敗を含め、6連敗中なのである。本来なら深... -
大相撲
よぎる稀勢の里への思い
明治神宮でおこなわれた奉納土俵入りに行ってきた。稀勢の里をこの目で見たかったためである。前日の横綱審議委員による稽古総見では「軽い」「不安」「15日間戦えるスタミナはあるのか」と散々な声が聞かれた。やはり、冬巡業を全休したことが響いていな... -
大相撲
貴景勝カモと苦手
一月場所を前にして先場所優勝の貴景勝の注目度は高まる一方である。同じ初優勝でも栃ノ心や御嶽海と違うのは若さである。貴景勝は幕内で最も若い力士なのである。若さは未来へとつながる。将来性といってもいい。また、部屋移籍直後というのも劇的であっ... -
大相撲
52年半前の専門誌に見る大相撲を面白くする方法3
専門誌「大相撲」が不人気を脱し、興隆を迎えるためには、本場所の土俵をもっと充実させることであることが第一である、と記述している。現代の理事長も土俵の充実をスローガンにしている。大相撲を面白くする方法は内容のある相撲といえる。昭和天皇は相... -
大相撲
52年半前の専門誌に見る大相撲を面白くする方法2
大相撲100年の大系を考えると少年ファンの開拓が常に必要である。当時(昭和41年)二階席を限定的だが、小中学生に開放したのは成功だったと、相撲通は異口同音にコメントしている。「相撲ファンの年齢をもっともっと引き下げなければいけない」と結論して... -
大相撲
52年半前の専門誌に見る大相撲を面白くする方法1
大相撲のチケットはいまや数時間で完売するほど入手が困難になっている。暴行事件や貴乃花が離職しようとも、人気にいささかの変化はない。過熱ぶりは少しも衰えない。ところが今から約52年半前の昭和41年名古屋場所展望号には「こうすれば大相撲はおもし... -
大相撲
初土俵番付あれこれ
誰しも初土俵は必ずある。それが前相撲であったり、三段目あるいは幕下( )枚目格付出しであったりする。新弟子検査に合格すれば初土俵は一緒かというと、必ずしもそうとは限らない。外国人力士はビザの関係で前相撲が先に延びることなるケースがある。... -
大相撲
今年も続く主役なき土俵
昨年は栃ノ心、御嶽海、貴景勝3力士が初優勝した。横綱鶴竜が2回優勝したが、2度休場した。横綱白鵬は4度も休場し、主役不在の1年間だった。栃ノ心は後半失速し、御嶽海は大関挑戦がふりだしに戻ってしまっている。これではとうてい群雄割拠というレ...
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