大相撲

貴景勝の大関昇進見送りを検証する

2019年1月30日

先場所堂々と優勝した貴景勝が、一月場所で
11勝の次点の成績をあげた。しかし、千秋楽
の貴景勝対豪栄道戦で貴景勝が一方的に敗れ
た。それを見た大相撲中継の解説をしていた
北の富士氏は「これはちょっとね、負け方が
ね、非常にマイナスイメージだね」と語った。
さらに「これはちょっとね。内容を見ます
からね。同じ負けでもね」とつけ加えた。
190127千秋楽幕内 1269
<千秋楽、豪栄道に完敗した貴景勝>

向こう正面の舞の海氏も同調する。「ただ、
貴景勝のこの一番、確かに北の富士さんが
おっしゃるように印象悪くなりますね」北の
富士氏さらに続けて「何かこうしゃべって
いてもね、さっきまでのちょっとトークが
さがってきた。私自身もね。この一方的な
あれはね。ちょっとマイナス材料かな」と
語った。

審判部は審議することもなく、審判長阿武松
の鶴の一声でもう1場所見ると即断された。
まるで千秋楽の一番がすべてといわんばかり
の異例さだった。こうして9勝-13勝-11勝
の貴景勝の大関昇進は、他の14番はどう評価
されるのか、議論すらされずに即見送りと
なった。
190114二日目幕内 792松鳳山
<2日目 貴景勝快心の相撲で松鳳山撃破>

北の富士自身が大関に昇進したときは8勝-
10勝-10勝で現代なら問題にすらならない
成績だった。北の富士だけではない。玉乃島
は10勝5敗-9勝6敗-11勝4敗。琴桜は
10勝5敗-11勝4敗-11勝4敗。清國は10勝
5敗-9勝6敗-12勝3敗と貴景勝以下の
成績での大関昇進だった。
190121九日目幕内 681ニシキギ
<9日目 錦木を一気に押し出した貴景勝>

稀勢の里は10勝-12勝とあげて大関に挑んだ。
千秋楽を前にして10勝4敗だった。それが
千秋楽前に大関昇進が決定していたのである。
なお、千秋楽は負けて10勝5敗となった。
豪栄道は大関にチャレンジする場所ではなか
った。それが千秋楽突如大関昇進が浮上して
12勝-8勝-12勝で大関に昇進してしまった。

こうみてくると貴景勝の不遇を感じずには
いられない。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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