2017年11月– date –
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大相撲
隠されたままの貴ノ岩
日馬富士の引退記者会見から一夜明けた日は、定例の理事会が開催された、これが異例の注目を浴びた。注目すべき議案がそろいすぎていた。日馬富士暴行事件の中間報告、日馬富士の引退を受けて、貴乃花親方は何か語るのだろうか。冬巡業の帯同はどうなるの... -
大相撲
横綱日馬富士の決断
<引退をスクープした日刊スポーツ>日馬富士が自ら引退に踏み切った。3日目、日馬富士の暴行事件は突如浮上した。本場所そっちのけの大騒ぎが、真相が見えない中、連日連夜続いた。しかし、ここにきて自ら終止符をうった。横綱審議委員会の引退勧告や相... -
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■福岡千秋楽 1度の不祥事で崩壊するモノ
千秋楽の関心は八角(元北勝海)理事長のご挨拶である。いったい何を語るのだろうとその時を待っていた。土俵に上がった八角理事長は神妙な面持ちだった。そして口を切った。「横綱日馬富士の問題により、皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしたこと... -
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■福岡14日目 盛り下がる一方の場所
2敗の隠岐の海が玉鷲に敗れ3敗。同じく2敗の北勝富士が阿武咲に敗れ3敗。1敗の白鵬が遠藤を無難に退けて、40回目の優勝を決めた。優勝争いをしたことがない隠岐の海、北勝富士に過大な期待はいだけない。だが、だからこそ白鵬対隠岐の海戦を組めば、... -
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■福岡13日目 工夫なき取組編成 興行上は冬の時代
この日から大関高安が休場した。休場者は留まることがない域にまで達した。先場所に引き続き看板に偽りありの場所になった。横綱・大関リーグ戦は千秋楽結びの一番のみという寂しさである。ネットのチケットがさばけなかったせいか、ところどころ席があい... -
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■福岡12日目 貴乃花のルーツ
白鵬は昨日の敗戦を引きずることなく、御嶽海を圧倒した。高安は北勝富士に敗れ4敗目、豪栄道は逸ノ城に敗れ5敗目。ともに大関として弱すぎる。今後も期待はできないし、弱い大関はいらない。<北勝富士の攻めに崩れる高安><豪栄道、逸ノ城に敗れる>... -
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■福岡11日目 白鵬のアピールに物言い
結びの一番で奇妙な光景が繰り広げられた。嘉風対白鵬戦は、嘉風のもろ差し速攻で、白鵬は西土俵下の客席まで吹っ飛んだ。世にも奇妙な光景はその直後におきた。土俵下で白鵬が右手をあげているのだ。待ったをアピールしているのか。審判に物言いを要請し... -
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■福岡10日目 稀勢の里に短命横綱の危機
稀勢の里はまたも負けが込んで休場した。こんなことが短期間で3度もあると短命横綱の気配さえ感じてくる。これまで短命横綱を見てきたが、稀勢の里はまだ5場所目である。そのうち4場所が休場では、6場所制の短命横綱の記録さえつくりかねない。ちばみ... -
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クイズ 難読サイン
達筆過ぎて読めない字が世の中にはある。以下の力士のサインを当ててみてください。人気現役力士 ベテラン現役力士部屋持ちの親方の現役名 元大関が育てた力士答は千秋楽後に手形を引っ張りだすと思わぬお宝に出会うことが... -
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ほかにもあった暴行事件
日馬富士の暴行事件が明るみに出てから、メディアで過去の暴行事件を紹介し、ふり返ったりもしている。時津風部屋、新弟子暴行死事件朝青龍、知人暴行事件元金親、マネジャー暴行事件以上が取りあげられている。だが、実は上記以外にもあまり知られていな... -
大相撲
横綱の合格ライン
鶴竜が4場所連続休場中である。今年に入っても皆勤は1場所で、その成績も10勝5敗で横綱の責任を果たしたとはいえない。優勝は通算3回と少ない。今、横綱が抱える最大の問題点は、同じ横綱でもあまりにも差がありすぎることである。双葉山と武蔵山では... -
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平成29年十一月場所のゆくえ
優勝は白鵬以外考えられない。9連勝と負けなしの上、相撲内容が一番安定している。ただし絶対ではない。昭和42年十一月場所、11勝1敗で独走していた大鵬が休場して優勝を逃したことがある。そういう意味で、白鵬も絶対とはいえない。追いかける上位力士... -
大相撲
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために、十一月場所の10日目から千秋楽まで福岡国際センターで観戦します。その間興味深い大相撲のテーマをお届けします。場所の話題、福岡情... -
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■福岡9日目 深い溝からは何も生まれない
稀勢の里は重症である。宝富士相手に左四つになっても肝心の上手が取れないまま攻めていって、宝富士の下手投げをくった。四つ身は差し手よりも上手を先に取りにいくものである。威力があるのは上手である。玉の海の右四つの型は見事であった。上手を取ら... -
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■福岡8日目 声なき貴ノ岩
稀勢の里は比較的取り易い逸ノ城相手に四つにもなれず、ずるずる後退して土俵を割った。これで4勝4敗となった。稀勢の里は自信を回復するほど十二分な稽古が、いき届いていたとは言いがたい。自信喪失状態の相撲である。明日は宝富士戦。今後の相手は白... -
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■福岡7日目 混迷深める貴乃花親方
北勝富士は徹底した右おっつけで、稀勢の里の左を封じた。稀勢の里は相変わらず、腰高だし、守りに入っては苦しい。成績も4勝3敗と怪しくなってきた。今場所は優勝争いする前に白鵬以外の横綱・大関は自滅していっている。一言でいうと、地位ほど強くな... -
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■福岡6日目 異なる証言、疑問に推測憶測が渦巻く事件
大関豪栄道がパワー相撲の千代大龍の猛攻にしのいで、まわりこんだが、最後に土俵を割った。貴景勝は落ちない。高安との突き押し合戦は、貴景勝が優った。白鵬が星も相撲内容も群を抜いている。日馬富士の暴行事件はますます混迷を深めてきた。ビール瓶は... -
大相撲
■福岡5日目 スピード感がない協会の独自調査
今日から照ノ富士が休場した。初日から力の入らない相撲が目立っていたので、休場もやむなしである。これで休場は鶴竜、貴ノ岩、宇良、日馬富士、碧山に続いて幕内6人目である。休場者花盛りというところか。白鵬が珍しく時間前に立ったが、栃煌山は立て... -
大相撲
■福岡4日目 日馬富士は自ら進退を決断したほうがいい
稀勢の里対貴景勝戦は、稀勢の里の立ち合い負けである。後手にまわっておこされ、残り腰はなかった。輪島なら貴景勝タイプには、立ち合い前褌を取ることにすべてをかけた相撲を取るのだが、稀勢の里は無策だった。<スポーツニッポンの記事>さて、日馬富... -
大相撲
■福岡3日目 許されざる力士生命を脅かす暴行事件
3日目、横綱・大関は安定してきた。阿武咲はやや気負い過ぎで足がついていっていない。今日から日馬富士が休場した。ここで彼をめぐるビール瓶暴行事件に触れておかなければならない。何とも不思議な感覚だった。初日から休場の貴ノ岩の休場理由が、2日... -
大相撲
■福岡2日目 パワー負け日馬富士の連敗は深刻
初日黒星スタートの稀勢の里が、難敵阿武咲と対戦した。勝負は立ち合い一瞬で決まった。気負いすぎた阿武咲の下半身が崩れた。稀勢の里は短期決戦で1勝。今の稀勢の里はとにかく勝っていくことが必要である。ここで負けがこんで、休場のパターンはもう限... -
大相撲
■福岡初日 複数ある稀勢の里の敗因
3場所連続休場明けの稀勢の里が、実力者玉鷲に押し出された。初日早々不安な出だしとなった。稀勢の里対玉鷲は3度も立ち合いが合わなかった。最初の立ち合い不成立で稀勢の里の戦法が露見する結果となった。2度目、3度目は玉鷲がつっかけたように見え... -
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平成29年福岡 横綱・大関に挑む9人のサムライ
横綱白鵬・稀勢の里、大関高安が土俵に戻ってくる。3横綱2大関の上位にフルに挑む力士は3枚目北勝富士までである。東関脇御嶽海から北勝富士までのここ1年間の上位戦の成績は以下である。なお、照ノ富士、琴奨菊は元大関のプライドのため、表からはず... -
大相撲
年間最多優勝争いになる十一月場所
納めの十一月場所の優勝は白鵬か稀勢の里か。白鵬になっても、稀勢の里になっても今年3回目の優勝になり、年間最多優勝になる。ともに休場明けの場所となる。白鵬は過去休場後の成績は以下である。関脇6勝3敗6休→9勝6敗大関全休→10勝5敗▼横綱0勝3... -
大相撲
4横綱時代の終焉
<H29年7月 鶴竜(右)今年最後の一番となった北勝富士戦>鶴竜が早々と十一月場所の休場を決定した。これでまたも4横綱皆勤はならなかったと嘆く方がいるだろうが、4横綱時代は75場所あって皆勤はわずか14場所にすぎない。期待値は20%にすぎないので... -
大相撲
阿武咲と貴景勝を徹底比較2
4.取り口阿武咲・貴景勝ともに突き押しを得意とする。前に出る相撲は四つ相撲力士にとっては一歩間違えると、もっていかれる恐れがある。横綱・大関戦で波乱を巻き起こす要素がいっそう出てくる。突きを得意とした力士に千代の山と朝潮がいる。相撲巧者... -
大相撲
阿武咲と貴景勝を徹底比較1
若くてたくましくて将来性を感じさせる力士、それが阿武咲と貴景勝である。ともに平成8年生まれの21歳の若武者である。九月場所、阿武咲は横綱日馬富士、実力者御嶽海、嘉風、玉鷲に勝って10勝をあげ、小結昇進を決めた。一方、貴景勝は横綱日馬富士、大... -
大相撲
2勤1休の白鵬の限界を探る
白鵬は連続優勝しながら九月場所を休場した。白鵬はこれまで休場の少ない横綱だった。それが、優勝回数や各通算勝利数新記録を達成した要因であった。ここ1年は2勤1休の場所となっている。白鵬自身は東京オリンピックまで務めることを口にしているが、... -
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勢いが止まった高安
大関に昇進する前は勢いがあった高安だが、大関に昇進したとたん9勝6敗、1勝2敗12休と不成績が続いている。つまり、大関になって勢いがパタリと止まってしまったのである。これは気になる傾向である。<場所入りする新大関高安>高安は十一月場所カド... -
大相撲
現役力士の三賞受賞事情
先場所は3横綱・2大関が休場するなか、貴景勝、阿武咲、朝乃山、嘉風の三賞力士の活躍で場所は盛り上がった。三賞は戦後の混乱期のなかからなんとか大相撲を盛り上げようという気運から誕生した。また、優勝できる力士は限られるが、三賞なら受賞できる... -
大相撲
大奄美の出世街道
十一月場所唯一新入幕を果たした力士が大奄美である。本名坂元元規、鹿児島県大島郡出身、追手風部屋(元大翔山)。185センチ、181ロ。得意技は右四つ寄りである。相撲は小学2年生より相撲道場で取る相撲少年だった。高校相撲では金沢大会で優勝の実績が... -
大相撲
十一月場所の灯りが消えかかったとき
近年、相撲人気は満員札止めが続いているが、大相撲冬の時代は当日赴いてもけっこういい席が買えたものである。特に福岡場所はテレビに映る範囲でも空席がわかるほどであった。このままでは福岡から相撲の灯りは消えるのではと心配されたほどであった。<... -
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横綱の連続休場後のフル出場
<三月場所で負傷した稀勢の里>3場所連続休場中の稀勢の里、鶴竜は、今度の十一月場所出場に向けて調整中である。以前、連続休場後引退した横綱については触れてきた。今回はフル出場した横綱についてみていこう。横綱は実質地位化した常陸山以降を対象...
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