2016年11月– date –
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大相撲
十一月場所総評
★場所の相撲人気をどうみるか満員御礼が出なかったのは2日間だけだから、よく入ったといえる。ただし、客席がずいぶんプレス用などでつぶされている。今回は新たに大型のブースが設けられていた。こんなに多くの客席を犠牲にするのが、十一月場所の特徴で... -
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■福岡千秋楽 明暗を分けたモノ
鶴竜が日馬富士との横綱戦を制して、14勝1敗の堂々たる成績で優勝した。鶴竜が横綱に昇進して16場所目のことであった。今年1年間優勝争いをすることができず、存在価値を問われかねなかったが、見事脱却した。優勝か否か、明暗を分けたものは何か。それ... -
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■福岡14日目 優勝とともに決まったコト
展開は思わぬ方向に動いた。日馬富士が制限時間を勘違いするハプニングがあった。日馬富士対白鵬戦は予想を覆し、日馬富士が果敢に出るも、白鵬の動き勝ちとなった。日馬富士は3敗で自力優勝はなくなった。<白鵬、日馬富士を小手投げ> 1敗の鶴竜... -
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■福岡13日目 大関の限界
13日目から横綱戦が始まるが、なぜか緊張感は薄い。緊張感があるのは日馬富士対豪栄道戦、稀勢の里対栃ノ心戦である。栃ノ心は先場所、変化で稀勢の里をくだしているが、今場所の稀勢の里なら大丈夫だろうとみた。ところが、2敗稀勢の里は堅くなったのか... -
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■福岡12日目 稀勢の里にまさかの線
1敗日馬富士対2敗稀勢の里のサバイバル戦が今日の焦点。七月場所では優勝決戦で、日馬富士の素早い踏み込みと食い下がりに完敗した稀勢の里。今日はあのときのリベンジに燃えても不思議ではない。それでも稀勢の里の横綱3連勝はまさかの線である。<... -
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■福岡11日目 パワー、うまさをねじ伏せる
ある鶴竜ファンの動きは俊敏である。初日観戦しているが、鶴竜が優勝するようなら再び福岡入りするというのである。特に11日目組まれた全勝鶴竜対2敗稀勢の里戦に勝つことがあれば濃厚だというのである。納めの十一月場所で1年ぶりの優勝を祈願している... -
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■福岡10日目白鵬、稀勢の里に63連勝でストップ再現相撲
10日目はどうも一方的な相撲が目立った。同時に九州出身の関取がほとんど負けた。厄日か天中殺か。もっとも鹿児島から1日観戦に来た方によると博多まで駅から駅まで2時間かかると聞いた。2時間といえば東京名古屋間よりかかることになる。郷土力士の範... -
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殊勲賞の中身3【昭和25年夏~昭和28年秋】
▼11月27日用これまで殊勲賞の中身を書いてきて、傾向は見えてきたように思うのでここでは、注釈のみを表記する。昭和26年秋場所はどうひいき目にみても栃錦のほうが殊勲の内容は上である。しかし、栃錦はこのとき技能賞を受賞しているので、殊勲賞は三根山... -
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平成21年十一月場所グラフ
▼11月26日用白鵬が年間86勝と驚異的数値をあげたのは、平成21年であった。納めの十一月場所は全勝優勝を達成している。独走で12回目の優勝であった。横綱は白鵬と朝青龍、大関は琴欧洲、琴光喜、日馬富士、魁皇、千代大海である。千代大海は途中休場してい... -
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大相撲の問題点をめぐる相撲メモ
▼11月25日用【平成21年問題山積の相撲協会】武蔵川(元三重ノ海)理事長(当時)と北の湖前理事長と何が違うのだろうかと思えてきた。武蔵川理事長がやったことは、立ち合いに手をつくことを徹底させたことくらいである。中には勝負後にやり直すというしら... -
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殊勲賞の中身2【昭和25年春~昭和26年春】
▼11月24日用昭和25年春場所は吉葉山が殊勲賞を受賞した。内容的にほとんど変わらない鏡里は殊勲賞はおろかほかの三賞も受賞できなかった。途中休場した横綱照國を倒した差といかいいようがない。しかし、途中休場されたら、鏡里は対戦したくても対戦しよう... -
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四股名のルーツ【○風】
▼11月23日用はじめに四股名は、江戸東京相撲の幕内力士に限定する。といっても江戸期には番付の上段が今の幕内に相当するとはいえない時期がある。ここでは便宜上、上段のみを対象とする。また、番付は宝暦7年(1757年)10月より判明しているが、それ以前... -
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魁皇通算1047勝をめぐる相撲メモ
▼11月22日用【平成23年七月場所】■3日目 魁皇限界か 鶴竜に敗れ3連敗千代の富士のもつ通算最多勝利1045にあと1勝で並び、2勝で新記録達成だけに、魁皇の快挙は時間の問題に思えた。しかし、初日から3連敗で、いいところなしである。この日も鶴竜相... -
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◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために福岡へ飛びます。十一月場所の10日目から千秋楽は場所後に掲載いたします。暫くお待ち願います。その間別のテーマをお届けします。指定... -
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■福岡9日目 場所のゆくえ
9日目までの成績を整理すると全勝は鶴竜、1敗は日馬富士、白鵬、2敗は稀勢の里、照ノ富士となった。(横綱・大関全員と対戦のない、または対戦予定のない力士は優勝の権威に関るので除外した。)こうみると、横綱3人が1歩リードし、大関2人が追走す... -
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■福岡8日目 薄れゆく場所の焦点
序盤戦、完璧な相撲を取ってきた豪栄道。その歯車がこの3日間くるいが生じている。後退することがなかったのが、豪栄道の相撲だったのに、玉鷲、魁聖、そして今日の隠岐の海と後退だらけである。隠岐の海にはふところに入られる今場所最悪の体勢だった。... -
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■福岡7日目 新入幕技能賞をねらう石浦の快進撃
相撲界には家賃が高い、という言葉がある。番付の地位にふさわしい実力がともなわないことを例えた言葉である。新入幕石浦は先場所十両5枚目で9勝6敗の成績であった。本来なら入幕できる成績ではなかった。幕内からの陥落者が多いため、いささか幸運な... -
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■福岡6日目 波乱が低レベルに繋がることを懸念
豪栄道は以前の豪栄道ではない。強さを増している。玉鷲は以前の玉鷲ではない。すごみを身につけてきた。そんな両者が6日目に激突した。立ち合い両者が頭と頭で激しくぶつかりあう。玉鷲果敢に突きたて、豪栄道は今場所初めて後退する。土俵際かろうじて... -
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■福岡5日目 豪栄道に対する突破口
豪栄道はますます強みを増している。馬力相撲の碧山にさがることなく、途中傾きかけたが踏みとどまった。最後まで圧倒して前に出た。引いたのは碧山で、そこをつけこまれて敗れた。場所前、馬力相撲タイプは豪栄道を後退させれば、勝機が生まれると書いた... -
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■福岡4日目 大関陣のほころび
照ノ富士は今年1年で3度もカド番を迎えている。今年5場所の成績も25勝41敗9休と1場所平均5勝しかあげていないのである。今場所もカド番である。初日、2日目の照ノ富士は魂ここにあらずのような気の抜けた負け方であった。3日目、4日目、これでは... -
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■福岡3日目 白鵬通算1000勝達成の偉業
3日目結びの一番で白鵬が魁聖に勝利して、ついに史上3人目の通算1000勝を達成した。先場所全休したため、達成が今場所までのびたが、ストレートの3連勝で決めた。花道で花束を渡され、祝福されていた。通算勝利1000勝はこれまでわずか3人しか達成して... -
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■福岡2日目 豪栄道の心境
早くも実現した豪栄道対高安戦。豪栄道にとっては、対戦成績で負け越している強敵である。制限時間後、高安がつっかけるのが早く仕切り直し。昨日の隠岐の海のように気負っている。2度目の立ち合い、勝負は一瞬にしてついた。高安が膝からがくっと落ちた... -
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■福岡初日 厭な相手をのりきった豪栄道
横綱・大関陣は初日から厭な相手との対戦となった。試練、つまり試されているのだ。稀勢の里対碧山戦。稀勢の里に先場所のような1敗もできないという切羽詰った様子は微塵もなかった。何度か苦戦してきたことがある碧山を無難にさばいた。騒がれない立場... -
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相撲通が語る十一月場所の展望
明日から福岡で十一月場所が始まる。九月場所全勝初優勝した大関豪栄道の成績は、全休からの復活はあるか白鵬、年間最多勝を争う稀勢の里と日馬富士。今年納めの場所のメインエベントは誰対誰になるのか。十一月場所の展望を相撲通6氏にきいてみた。★豪栄... -
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横綱審議委員長が示した見識
横綱の問題点は何か。それは同じ横綱でも天と地ほどの開きがある点である。双葉山も武蔵山も同じ横綱扱いである。それは安易な横綱づくりに原因があると指摘してきた。昭和33年以降、その大元として横綱審議委員の2場所連続優勝または準じる成績に起因し... -
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豪栄道の15日間を推測する
勢いのあるときは誰しも好調にみえる。一月場所優勝の琴奨菊のように。そういう意味で前場所優勝の大関豪栄道は、十一月場所で真価を問われる。これまで「全勝初優勝の翌場所」、「初優勝からの連続優勝」と豪栄道の優勝の可能性を探ってきた。この二つの... -
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相撲ファンに対するある包囲網
10日は何の日か。言葉を代えると初日の前の週の木曜日は何の日か。十一月場所の前夜祭がある日である。前夜祭の主な内容は郷土力士紹介、トークショー(ない場合もある)、力士のど自慢など盛りだくさんである。実は、前夜祭は以前NHKのBSで全国に放送... -
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年間最多勝をねらう日馬富士
69勝21敗 優勝2回69勝21敗 優勝2回47勝18敗25休 優勝なし46勝16敗28休 優勝1回この数字は何か。実はこれは日馬富士のここ4年間の年間成績である。ここ2年、休場が目立っている。4年前の平成24年と3年前の平成25年は優勝2回を成し遂げながら、69... -
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奮起せよ鶴竜
10勝、10勝、11勝、2勝、10勝、これが今年5場所の鶴竜の成績である。優勝を争うどころではない。存在価値が薄れる成績である。十一月場所優勝できなければ、今年は優勝のない年になる。それだけではない。鶴竜は横綱になって13勝以上したことがない。13... -
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稀勢の里 日はまた昇る
九月場所10勝に終わったことで、稀勢の里の話題が消えてしまった。琴奨菊と豪栄道はたった1度の13勝以上の成績が優勝に結びつけた。ワンチャンスを生かした優勝である。もちろん彼らは現役であり、今後再び好成績をあげることはありえる。それに比べて稀... -
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近からず、遠からずの大関高安
4日発売された2つの専門誌は、ともに豪栄道と高安の2力士の表紙だった。表紙は雑誌の顔である。ここに高安を掲載する意図は、ここ2場所2ケタ勝ち星で大関が近くなったことであろう。中身も3ページインタビュー、及び1ページと触れている。高安の大... -
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石浦の出世街道
十一月場所新入幕を果たした一人に石浦がいる。石浦将勝、鳥取県鳥取市出身、宮城野(元竹葉山)部屋、170センチ、110キロ。相撲は幼少期から取る相撲少年だった。名門鳥取城北高校相撲部・日大相撲部出身の学生相撲出の関取。といっても卒業後ブランクが... -
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白鵬、復活は大鵬に学べ
九月場所、白鵬は横綱になって2度目の休場をした。昨年の九月場所は途中休場だったが、休場あけの十一月場所は、まずまずの12勝3敗だった。優勝のチャンスもあったが、優勝してやるという強い意志が感じられなかった。日馬富士が稀勢の里に敗れ、13勝2... -
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初優勝からの連続優勝
九月場所予想以上の活躍で15戦全勝優勝を達成した大関豪栄道。初優勝が全勝優勝は快挙であった。そのため、十一月場所はにわかに横綱候補として浮上してきた。連続優勝すれば横綱というわけである。初優勝から連続優勝することは可能なのか、調べてみた。... -
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好敵手の出世争い
大輝改め北勝富士が新入幕を果たした。先場所12勝3敗で優勝したのが大きく影響して、わずか十両2場所で突破した。同時に宇良に幕内と十両という階級で差をつけることになった。宇良と大輝(以下当時の四股名大輝で表記)は同期である。平成27年三月の就...
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