大相撲

近からず、遠からずの大関高安

2016年11月5日

4日発売された2つの専門誌は、ともに豪栄
道と高安の2力士の表紙だった。表紙は雑誌
の顔である。ここに高安を掲載する意図は、
ここ2場所2ケタ勝ち星で大関が近くなった
ことであろう。中身も3ページインタビュー、
及び1ページと触れている。高安の大関昇進
の可能性があることへの表れである。

高安はどんな力士か。茨城県土浦市出身、
田子ノ浦(元隆の鶴)部屋。先代鳴戸親方の
元横綱隆の里の元へ15歳で入門した。志願で
あった。得意は突き押しである。現在26歳で
ある。
130711五日目幕内 846
<平成25年七月場所 高安が大関鶴竜を倒す>
 
入幕は平成23年七月場所である。横綱・大関
全員と対戦する地位についたのは、入幕4場
所目である。このときは6勝9敗と負け越し
ている。4場所目は現役大関と比較してどう
か。稀勢の里7場所、琴奨菊5場所より早い。
照ノ富士は4場所、豪栄道は3場所である。

横綱・大関全員と対戦して勝ち越したのは、
それから1年半後の平成25年七月場所で
あった。入幕して13場所目である。このとき
横綱日馬富士、大関鶴竜、琴欧洲を倒して
殊勲賞を獲得している。このあたりになると
稀勢の里10場所、琴奨菊9場所、豪栄道
7場所、照ノ富士5場所よりは遅い。
160921十一日目幕内 713
<平成28年九月場所 横綱日馬富士から勝利した高安>
 
それでは関脇以下で、横綱・大関全員と対戦
のない場所をC、横綱・大関全員と対戦して
負け越した場所をB、横綱・大関全員と対戦
して勝ち越した場所をAとすると現役大関と
高安を比較すると以下になる。
ABC A
横綱・大関全員と対戦して勝ち越した数、率
に関して高安の数値は、4大関に比べはるか
に落ちる。高安はにわかに浮上してきた力士
である。九月場所は大関への足がかりとなる
大事な場所だったが、終盤3連敗で終わった
のは痛恨であった。平幕相手に1勝でも2勝
でもあげとけば、だいぶ違っていたはずだ。

高安の大関は近からず、遠からずというのが
正直な実感である。

炬燵の暖かさに眠ってしまうことがあります。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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