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近からず、遠からずの大関高安

4日発売された2つの専門誌は、ともに豪栄
道と高安の2力士の表紙だった。表紙は雑誌
の顔である。ここに高安を掲載する意図は、
ここ2場所2ケタ勝ち星で大関が近くなった
ことであろう。中身も3ページインタビュー、
及び1ページと触れている。高安の大関昇進
の可能性があることへの表れである。
高安はどんな力士か。茨城県土浦市出身、
田子ノ浦(元隆の鶴)部屋。先代鳴戸親方の
元横綱隆の里の元へ15歳で入門した。志願で
あった。得意は突き押しである。現在26歳で
ある。
130711五日目幕内 846
<平成25年七月場所 高安が大関鶴竜を倒す>
 
入幕は平成23年七月場所である。横綱・大関
全員と対戦する地位についたのは、入幕4場
所目である。このときは6勝9敗と負け越し
ている。4場所目は現役大関と比較してどう
か。稀勢の里7場所、琴奨菊5場所より早い。
照ノ富士は4場所、豪栄道は3場所である。
横綱・大関全員と対戦して勝ち越したのは、
それから1年半後の平成25年七月場所で
あった。入幕して13場所目である。このとき
横綱日馬富士、大関鶴竜、琴欧洲を倒して
殊勲賞を獲得している。このあたりになると
稀勢の里10場所、琴奨菊9場所、豪栄道
7場所、照ノ富士5場所よりは遅い。
160921十一日目幕内 713
<平成28年九月場所 横綱日馬富士から勝利した高安>
 
それでは関脇以下で、横綱・大関全員と対戦
のない場所をC、横綱・大関全員と対戦して
負け越した場所をB、横綱・大関全員と対戦
して勝ち越した場所をAとすると現役大関と
高安を比較すると以下になる。
ABC A
横綱・大関全員と対戦して勝ち越した数、率
に関して高安の数値は、4大関に比べはるか
に落ちる。高安はにわかに浮上してきた力士
である。九月場所は大関への足がかりとなる
大事な場所だったが、終盤3連敗で終わった
のは痛恨であった。平幕相手に1勝でも2勝
でもあげとけば、だいぶ違っていたはずだ。
高安の大関は近からず、遠からずというのが
正直な実感である。

炬燵の暖かさに眠ってしまうことがあります。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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