大相撲

横綱審議委員長が示した見識

2016年11月11日

横綱の問題点は何か。それは同じ横綱でも
天と地ほどの開きがある点である。双葉山も
武蔵山も同じ横綱扱いである。それは安易な
横綱づくりに原因があると指摘してきた。
昭和33年以降、その大元として横綱審議委員
の2場所連続優勝または準じる成績に起因
している。横綱昇進の基準は厳密には以下で
ある。

一、横綱に推薦する力士は品格、力量が抜群
であること。
二、今後の横綱推薦に対しては、横綱審議委
員会が、大関で二場所連続優勝した力士を横
綱に推薦することを原則とする。
三、第二項に準ずる成績をあげた力士を推薦
する場合は、全委員の一致の決議を必要とす
る。(後3分の2に変更)
160327千秋楽幕内・表彰 802
<平成28年三月場所 優勝の翌場所鶴竜に負け
8勝7敗に終わった琴奨菊>
 
問題点は何か。
1.項目一がまるで検討されていない。本来
はこれをもとに審議すべきである。
2.年6場所制の今、わずか2場所で決めて
いる。これは一時的な強さに過ぎない。
3.弱い横綱・物足りない横綱を作ったこと
に対する反省が、横審・協会から聞いたこと
がない。
4.昭和33年1月6日の基準が金科玉条の
ごとき、訂正されることなく今日まで続いて
いる。

以上、土俵の目撃者がこれまで述べてきた
趣旨である。ところが守屋横綱審議委員長が
読売新聞の論点に「横綱昇進条件の独り歩き」
と題する文を掲載したのだ。大変興味深い
内容なので抜粋してみる。

日本相撲協会やメディアの中で、横審が
設けている横綱推薦の内規が独り歩きして
いることが気掛かりだ。第2項と3項を合わ
せた「2場所連続優勝か、それに準じる
好成績」は具体的であるが故に、「横綱の
条件」と化していないだろうか。

横綱には常に安定感が求められる。第1項
には「品格、力量抜群」と定められており、
2場所にとどまらない長いスパンでの視点
が欠かせない。
横審
<読売新聞に掲載された
守屋氏の論点>
 
ここまではすばらしい。守屋横綱審議委員長
の見識は賞賛に値する。しかし、次の抜粋に
ある協会の見解には正直失望した。

協会の八角理事長(元横綱北勝海)には先日、
仮定の話と断った上で「内規を見直してみる
考えがあるとすれば、いかがか」と尋ねた。
理事長は「我々としては(現状で)特別な
不便を感じていない」との答えだった。1委員
としては、半年とか1年の数字を示した上で
「一定期間の成績を勘案して」との文言を
足したいと考えている。第1項の「抜群の
力量」に含まれる話ではあるが、具体的な
文言には重みがある。「2場所連続……」を
独り歩きさせない歯止めにもなろう。
160724千秋楽幕内表彰 486
<平成28年七月場所 稀勢の里に敗れ、負け越した
豪栄道>
 
守屋横綱審議委員長は平成29年一月場所で
任期満了となる。是非実現に向けて動き、
有終の美を飾っていただきたい。豪栄道が
本来問われているのは、連続優勝ではない。
品格力量抜群であるか否かである。

11月で冬の寒さが続く。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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