2023年9月– date –
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隠岐の海引退大相撲レポート
9月最後の日も暑い1日だった。そんななかで隠岐の海引退相撲が開催された。正式には「隠岐の海引退年寄君ヶ濱襲名披露大相撲」である。 両国には10時20分頃着いた。当日券が発売されていたが、人から聞いた情報ではイスAしか売っていないとのことだった... -
混迷場所の成績分布
九月場所は11勝4敗が2人という最低の場所で終わった。混迷の場所が始まって以来最も低い数字となった。なぜ11勝が幕内最高成績なのかは、すでに触れた。 <貴景勝> 混迷の時代はいつから始まったのか。年6場所優勝者が異なる2022年一月場所からである... -
貴乃花の再婚
貴乃花が再婚していた。相手は初恋の人だという。2018年10月、突然相撲協会を退職した。そのあとフジテレビアナウンサーの河野景子氏と結婚を卒業した。 相撲部屋は一門に所属しなければならない、が輪をかけた。人様の息子を預かりながら部屋を投げ出した... -
照ノ富士の再入幕優勝
九月場所、再入幕の熱海富士は千秋楽朝乃山に敗れ優勝を逃した。ところが再入幕で優勝を果たした力士がいる。照ノ富士である。照ノ富士は出場停止で付番を下げたのではない。ケガからの復帰である。 <再入幕で優勝した照ノ富士> それは2020年七月場所で... -
2023年九月場所総評
★九月場所1位は貴景勝の11勝4敗になったが 昨年に引き続き、今年も12勝優勝が多かった。最悪なことに九月場所は11勝が、幕内最高成績が出てしまった。11勝はとても優勝とはいえない、優勝に値しない。混迷の時代の極みである。 ★貴景勝の横綱はどうなる ... -
2023年十一月場所私製番付
大関が3人になったが、不成績の者は約2名いる。それでも大関と対戦した者とそうでない者と成績を同一視はできない。大関戦を除いた関脇以下の成績で番付編成をした。ただし、大関に勝利した成績は加味した。 それが以下である。 予想では北勝富士を小結... -
■23秋千秋楽 幕内最高成績が11勝の理由
千秋楽のチケットは難しいはずなのに国技館内で知った顔7人にでくわした。この中にはマス席で同席する3人を含んでいない。みんな大相撲が根っから好きな方々である。 千秋楽注目の取組は3敗単独トップ熱海富士である。対戦相手は朝乃山である。実力は朝... -
■23秋14日目 熱海3敗死守!貴痛恨の4敗目
優勝戦線はいよいよ佳境。まず、3敗トップに並び立つ熱海富士が登場。対戦相手は曲者阿炎である。阿炎は今場所立ち合いに変化をしばしみせている。この一番に出るのか。 出た!阿炎の変化で熱海富士大きく泳いだが土俵際で踏みとどまった。そこを攻めてい... -
■23秋13日目 貴、熱海に勝利して3敗並走
各段の優勝が決まる13日目。序ノ口と三段目が決定した。序二段と幕下は優勝決定戦になる。特に幕下は6勝1敗の争いになった。 10日目から調子を上げてきた3敗貴景勝。2敗でトップを走る再入幕熱海富士。13日目、両力士がついに激突することになった。 ... -
■23秋12日目 貴景勝変身!まっこうからの押し快調
後半登場するようになった力士。それが1敗熱海富士である。12日目の対戦相手は関脇大栄翔である。 実力は大栄翔が上である。熱海富士がつかまえれば勝機は出てくる。しかし、離れた場合熱海富士はどう戦うか。そこがポイントになる。 相撲は突き合い押し... -
■23秋11日目 今度は物言いの相撲をモノにした豊昇龍
1敗熱海富士は三役初対戦。対戦相手は小結翔猿である。相撲は小結と再入幕のとは思えない展開になった。立ち合い熱海富士は左上手をがっちりつかみ上手投げで翔猿を裏返してしまった。 <翔猿を投げ1敗を守った熱海富士> 熱海富士は12日目関脇大栄翔と対... -
■23秋10日目 霧島は横綱になれない
平幕1敗同士の対戦が行われた。高安対熱海富士戦である。上位に2敗がいない中での星のつぶし合いである。 相撲は、高安が果敢に攻めたが、熱海富士の強烈なつぶすような押し倒しが決まった。熱海富士の圧倒的なパワーだけが印象に残った一番となった。 ... -
■23秋9日目 混迷深める九月場所
祝日敬老の日の秋場所9日目。この日だけは今までと異なった。これまで結びの一番で立ち上がる時刻がほとんど17時55分ごろであった。初日は物言い取り直しで終了18時をオーバーした。ギリギリは危ういと思ったほうがいい。ところが9日目は17時52分頃が結... -
■23秋8日目 大関は3人になっても弱かった
8日目は大関惨敗の日となった。 まず霧島が隆の勝と対戦した。対戦は昨年の七月場所以来である。対戦成績は霧島の1勝8敗であるが、今は対場が逆転している。対戦の空白は隆の勝の低迷によるものである。 霧島がついていくが、パワー違いの隆の勝の逆襲... -
■23秋7日目 深刻!豊昇龍、錦木に力負け
連日の満員御礼である。この満員御礼に貢献しているのが外国人観客である。今日周辺は皆外国人であった。早くから観戦する方と十両おしまいのころ来るタイプがいる。中には途中で帰る方もいる。相撲の魅力は勝負が柔道やレスリングに比べて決まりやすいこ... -
■23秋6日目 力・スピード・技、紙一重で豊昇龍が朝乃山を投げる
東京ではゲリラ豪雨が降った。国技館にいるから外の様子は気がつかない。帰りはポツポツ雨程度だった。地元では雨はなかった。 6日目注目した取組は豊昇龍対朝乃山の一番である。成績はともに2勝3敗とよくない。ただし弱弱しい負けはない。 先場所は上... -
■23秋5日目 熱闘霧島対朝乃山
9月だというのに暑い日が続く。愛知県体育館と国技館へ行く服装がともに変わらぬ夏服である。序盤の疲れもたまってきた。電車で寝そうになる。 さて5日目最高の熱戦は霧島対朝乃山戦である。先場所霧島は朝乃山に投げられて負けている。立ち合い突き離し... -
■23秋4日目 引き立て役になった大関
大関で最も危ういと思われたのが貴景勝である。貴景景勝来の相撲は取れていない。さらに対戦相手は元大関の朝乃山である。朝乃山が貴景勝をつかまえ勝負ありと思われた。 だが、実際の相撲展開は違った。貴景勝はあたり勝った。これが大きかった。二の矢も... -
■23秋3日目 北勝富士に総なめにされた大関陣
北勝富士は連日の大関戦である。これまで大関貴景勝・豊昇龍を撃破してきた。3日目が最後の大関霧島戦になる。 相撲は離れての攻防。霧島のいなし。北勝富士まわりこんでから右上手を取って頭をつけて西土俵で寄り切った。北勝富士は粘っこい相撲が取れた... -
■23秋2日目 朝乃山こらえて逆襲の勝利
初日に続き2日目も満員御礼となった。協会のホームページにチケット完売御礼とあったから予想されたことだった。ただ、札止めまでいっていないように見える。マス席でもイス席でもあいている箇所が見える。 2日目、注目の取組は琴ノ若対朝乃山戦を選択し... -
■23秋初日 明暗わけた大関
国技館に行くと手荷物検査が待ち受けていた。天覧相撲かと思ったが、結局何もなかった。あったのは秋場所とはいえない夏の暑さであった。 大関陣はまず、新大関豊昇龍の登場で始まった。対戦相手は阿炎である。阿炎が先手を取ってもろ手突きで攻めあげる。... -
初日前日
9月2日は稽古総見の公開であった。このことはメディアでも報道され、多くの相撲ファンが知ることになった。 ところが初日前日行われる土俵祭りははっきりしなかった。むろん土俵祭りそのものはおこなわれるが公開か非公開かわからなかった。これは直前ま... -
混迷の時代の終焉はくるか
昨年(2022年)は6場所すべて優勝者が異なった。横綱1回、関脇2回、平幕3回であった。13勝優勝が2回、12勝優勝が4回あった。まさに混迷の時代であった。 <霧馬山初優勝> これは今年も続いている。4場所経過したが、4場所の優勝の顔ぶれがちがう... -
朝乃山は関脇・小結に復帰できるか
七月場所、朝乃山は前頭東4枚目まで番付をあげた。途中休場があり、自分より上位で対戦したのは6番であった。霧島、若元春、正代に勝ち、豊昇龍、翔猿、明生に負けた。大栄翔は不戦勝だった。対戦がなかったのは、途中休場の照ノ富士、全休の貴景勝、琴... -
優勝後の大栄翔
大栄翔が初優勝してから2年半経過した。今年(2023年)の三月場所は2回目の優勝のチャンスだったが、霧馬山に逆転優勝された。大栄翔は徹頭した突き押し相撲で人気がある。優勝後の大栄翔はどういう道をたどったのか検証してみた。 <優勝大栄翔> 優勝... -
琴ノ若は大関になれるか
七月場所、琴ノ若は11勝4敗の好成績をあげた。早々と4敗したため、優勝争いに加わることはできなかったが、自信につながったことは間違いない。これによって九月場所は新関脇で登場する。 <琴ノ若> 琴ノ若はこれまで大関7連勝を達成したことがあった... -
横綱・大関への期待度
九月場所は1横綱・3大関の番付になる。横綱・大関といえば協会の看板であり、好成績を連続することによってなれる特別な地位である。ほかのスポーツではありえないポジションである。横綱・大関は三賞受賞できない。狙える賞は優勝しかない。 <豊昇龍>... -
三賞受賞者数初めての変化
三賞は相撲人気回復策として発案された。優勝はどうしても限られた力士しかできない。だから三賞は力士にとって励みになった。 昭和22年秋場所からスタートした殊勲・敢闘・技能の三賞は毎場所各一人であった。それが昭和32年十一月場所、初めて技能賞が該... -
公開稽古総見見聞録
9月2日、コロナ禍で中断していた稽古総見の公開が久々開催された。薄暗いなかでかけて、できるだけ前のほうに並ぶのを通例としていた。今回も同様だった。ところが全くの徒労に終わった。 <稽古に挑む目> というのも、今回稽古だけでなく八角理事長の... -
気になる明日のホープ
明日のホープ、それは将来の大関・横綱を予見させる逸材である。豊昇龍はそういう存在であったが、なかなか浮上しなかった。関脇時代以下の上位での活躍が少なかった。霧島は、素材はいいが、大関は微妙だと思っていた。だから予想を超えたといえる。 <豊...
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