8日目は大関惨敗の日となった。
まず霧島が隆の勝と対戦した。対戦は昨年の七月場
所以来である。対戦成績は霧島の1勝8敗であるが、
今は対場が逆転している。対戦の空白は隆の勝の低
迷によるものである。
霧島がついていくが、パワー違いの隆の勝の逆襲に
たちまち土俵につまり、東土俵下にはでにふっとば
された。
これで5勝3敗となった。勝ち越せるかもしれない
が、優勝をねらえるほどの勢いはない。調子も上が
ってこない。霧島にはもろさが同居している。
豊昇龍は低くくる宇良に立ち合い失敗した。宇良は
押し込んではたき込むと、豊昇龍は土俵に沈んだ。
これほどあっけない負け方はない。
豊昇龍は3勝5敗となり、勝ち越しが危うくなった。
豊昇龍は先場所の優勝者である。本当に地力ででき
た優勝だったのか。
貴景勝の対戦相手は翔猿である。対戦成績は4勝5
敗。現在4連敗中である。優勝した一月場所に負け
ている。
相撲は動きまわって突き押しの応酬となった。まわ
りこむ翔猿を貴景勝が攻めきれない。そのなかから
翔猿が攻め込んで青房下土俵に押し出した。
貴景勝からは苦手克服ができない。やすやすと負け
るから進歩がない。これでは翔猿が自信を深めてい
くだけである。
貴景勝はこれで5勝3敗。一時1敗で期待されたが、
盤石な強さではなかった。
ここまで大関の成績は13勝11敗となった。大関が3
人になっても弱くなっただけである。