大相撲

■23秋10日目 霧島は横綱になれない

平幕1敗同士の対戦が行われた。高安対熱海富士戦
である。上位に2敗がいない中での星のつぶし合い
である。

相撲は、高安が果敢に攻めたが、熱海富士の強烈な
つぶすような押し倒しが決まった。熱海富士の圧倒
的なパワーだけが印象に残った一番となった。

<熱海富士、高安との1敗対決を制する>

3敗貴景勝は宇良と対戦した。まとがやや小さい宇
良だが、貴景勝は一気に押して出た。東土俵宇良が
ジャンプしながらはたき込んだ。手は貴景勝が先に
ついたが、宇良も土俵の外に飛んでいた。行司のう
ちわは宇良であった。

<貴景勝の押しをジャンプしながらはたく宇良>

物言いがついた。かなり時間がかかった協議となっ
た。宇良の土俵外へのジャンプをどう判断するかで
あった。協議の結果は取り直しとなった。

取り直しの一番は貴景勝が立ち合い一瞬のはたき込
みで決めた。これは宇良も筆者もまったく予想でき
ない相撲だった。貴景勝は調子が出てきた。

<取り直しの一番は貴景勝が宇良を立ち合いはたき込む>

霧島という大関はどうもピリっとしない。うまさは
ときにはパワー負けする。10日目錦木に圧倒され、
棒立ちになって霧島は土俵を割った。

たやすく負ける霧島は横綱になれない。大関という
のは時には横綱以上の存在価値を発揮するものであ
る。厚遇を受けて責任を果たせない大関はいらない。

<霧島、錦木にパワー負け>

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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