後半登場するようになった力士。それが1敗熱海富
士である。12日目の対戦相手は関脇大栄翔である。
実力は大栄翔が上である。熱海富士がつかまえれば
勝機は出てくる。しかし、離れた場合熱海富士はど
う戦うか。そこがポイントになる。
相撲は突き合い押し合いの展開となった。激しい応
酬となった。気をみて大栄翔が引き落とした。
熱海富士は精一杯の戦いだった。熱海富士の成長を
みる思いだった。大栄翔が上手だった。
貴景勝はますます調子をあげてきた。当初は押し切
る相撲は難しかったが10日からみせはじめた。12日
目琴ノ若戦も例外ではなかった。まっこうから押し
て押し切った。
8日目までの貴景勝からは予期できなかった。今は
完全に自分の相撲を取りきっている。貴景勝をみて
いるとつくづく腕が短い。これでは四つ相撲は難し
い。そのなかから生まれた押し相撲であった。
13日目は3敗貴景勝と2敗熱海富士が激突する。貴
景勝は熱海富士の巨体を起こして押せるか。優勝争
いはいよいよ大きな山場を迎える。