各段の優勝が決まる13日目。序ノ口と三段目が決定
した。序二段と幕下は優勝決定戦になる。特に幕下
は6勝1敗の争いになった。
10日目から調子を上げてきた3敗貴景勝。2敗でト
ップを走る再入幕熱海富士。13日目、両力士がつい
に激突することになった。
波にのっているとはいえ、上位初挑戦の熱海富士が
どこまでやれるのか。相撲は、両力士があたりあっ
て突き押しの応酬。貴景勝がいなして右がはいっ
て西土俵寄り切った。
地力の差を見せつけた貴景勝。熱海富士に上位の壁
は高かった。熱海富士は14日目阿炎戦である。貴景
勝は14日目豊昇龍、千秋楽は霧島戦になりそうであ
る。
結びの一番は大関同士の一番となった。霧島7勝5
敗、豊昇龍6勝6敗。霧島対豊昇龍戦は単なる勝ち
越しをかけた一番に過ぎない。わくわく感がみじん
もがない。
相撲は、霧島が右四つで豊昇龍は上手が取れない。
その体勢で霧島はひきつけて残す豊昇龍を最後寄り
切った。豊昇龍は7敗となり追いつめられた。
もし11勝4敗が幕内最高成績になったらどうなるの
か。これを優勝と認定するのはいささかしらける。
12勝3敗がスキあり優勝なら11勝4敗は単なる1位
にすぎない。優勝に値しない低レベル成績である。
なんでもありは優勝の権威を落とすだけになる。