2016年9月– date –
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大相撲
続玉の海梅吉氏が残した言葉1
玉の海梅吉氏はNHKの解説者だった。また、新聞・相撲専門誌に執筆もしていた。そんな玉の海梅吉氏が生きた時代に大相撲に触れられたことは、この上ない幸せなことだった。玉の海梅吉氏にみる土俵の心が、筆者をとらえて離さないのだ。相撲を見る目は常... -
大相撲
豪栄道の相撲内容を採点する
九月場所、豪栄道はいつの間にか優勝戦線のトップに浮上し、そのまま全勝で突っ走って、初優勝を達成した。このところ大相撲の注目を常に集めていた稀勢の里からその座を奪った。絶対王者の白鵬が不在の中、最後までトップを譲ることなく、奮闘した。15戦... -
大相撲
横綱昇進問題を考察する
九月場所で全勝優勝した豪栄道の綱とりの話題が、先行している。来場所優勝すれば横綱昇進だという。もう1度横綱昇進に関する規定を見てみよう。一、横綱に推薦する力士は品格、力量が抜群であること。二、今後の横綱推薦に対しては、横綱審議委員会が、... -
大相撲
稀勢の里の悲運
<豪栄道の優勝パレード 旗手豊響>九月場所は、まさかの大関豪栄道の優勝で幕を閉じた。稀勢の里は13勝-13勝-12勝と連続好成績をあげながら、10勝に終わってしまった。それにしても、稀勢の里は琴奨菊、豪栄道に優勝を先んじられてしまった。照ノ富士... -
大相撲
九月場所総評
★大相撲人気に関して九月場所はこれ以上ないところまできてしまった。場所が始まる前にすべてのチケットの完売はなかったことである。これだけ人気があると日本人横綱にこだわる必要性があるのか、という声まである。ただし、協会窓口販売を縮小した今の販... -
大相撲
■秋千秋楽 豪栄道の今後
優勝が決まった千秋楽は、もうひとつ盛り上がりに欠ける。また、昨日、優勝をかけた死闘の余韻を引きずっているわけでもない。この日の見所は豪栄道の全勝優勝がなるか否か、その1点である。対戦相手は大関琴奨菊。馬力相撲である。予想は7-3で豪栄道... -
大相撲
■秋14日目 変身豪栄道が初優勝
14日目、豪栄道の対戦相手は魁聖ではなく、玉鷲であった。しかし、どちらがきても今の豪栄道の敵ではない。豪栄道はあっさり玉鷲を退け、見事悲願の初優勝を達成した。大関13場所目のことであった。<豪栄道と玉鷲の立ち合い> 豪栄道は大関としてこ... -
大相撲
■秋13日目 豪栄道の独走を許したある差
13日目のメインは横綱日馬富士対大関豪栄道戦である。日馬富士10勝2敗、豪栄道12勝と2差ある。豪栄道が勝てば優勝が大きく近づく。というより事実上の優勝確定に近い。日馬富士が勝てば豪栄道の全勝にストップをかけるとともに、優勝争いの興味をつなぐ... -
大相撲
■秋12日目 豪栄道2つの可能性
12日目は朝から激しい雨が降っていた。出かけるのを躊躇するような雨だが、万難を排して国技館へ出かけた。これまでも大雪、台風はもちろん、鉄道沿線の民家の火事まであったが、すべて出かけた。<豪栄道対鶴竜1> この日から豪栄道の横綱戦が始ま... -
大相撲
■秋11日目 予想外の展開となった優勝戦線
終盤戦最初の日、優勝に大きく関る大勝負2番が組まれた。まず、全勝豪栄道と2敗稀勢の里の対戦。この勝負圧倒的パワーで稀勢の里有利と思われた。事実稀勢の里は突き押しで攻め立てた。当然豪栄道は後退する。しかし、予想をはるかに超えて豪栄道は持ち... -
大相撲
■秋10日目 優勝の権威
中盤戦最終日の10日目は2敗同士のサバイバルとなった。まず、高安対隠岐の海戦。立ち上がって左四つ。両者上手が取れない体勢。高安下手投げで揺さぶる。様子を窺う両力士。高安が機を見て寄り立てて高安の勝利となった。隠岐の海は勝機をつかもうという... -
大相撲
■秋9日目 取組の谷間
この日、全勝豪栄道は碧山を、1敗日馬富士は栃煌山を退けて全勝及び1敗を守った。2敗組では、稀勢の里は千代鳳を、琴奨菊は宝富士を、高安は大関照ノ富士に勝って2敗を維持した。ただ、隠岐の海は魁聖に敗れ、2敗に後退した(上位限定)。<遠藤は蒼... -
大相撲
■秋8日目 場所のゆくえ
豪栄道は動きの速い嘉風に惑わされず、落ち着いてさばいて全勝。予想をはるかに超える活躍ぶりである。稀勢の里の対戦相手は、先場所紙一重で勝った妙義龍。動きまわりながら攻めてくるとやっかいである。こちらも相手の動きに合わせず、自分の相撲を取り... -
大相撲
■秋7日目 豪栄道対隠岐の海 全勝決戦を斬る
豪栄道は横綱・大関全員と対戦する地位で12勝3敗が3回ある。関脇時代2回、大関時代1回である。豪栄道はこの成績が最高である。しかし、いずれも初日からの6連勝はない(関脇で11勝をあげたとき8連勝をしたことがある)。隠岐の海も初日から6連勝は... -
大相撲
■秋6日目 早いか遅いか大関初優勝
豪栄道は難敵高安と対戦し、攻防激しく熱戦となった。危なげなく落ち着いた取り口で最後は寄り切った。豪栄道はこれで6連勝と好調である。カド番だが、白鵬不在の場所ではまさかの線もありえる。稀勢の里は自分の相撲を取り戻しつつある。力をつけてきて... -
大相撲
■秋5日目 相撲の安定度ナンバー1は誰
序盤戦5日目にして、横綱大関陣は初めて安泰だった。稀勢の里は横綱・大関戦が初の貴ノ岩相手に落ち着いて相撲を取った。突き押しから左四つ、上手も取り、万全の体勢で寄り切った。初日から要注意の対戦相手が続いたが、ようやく新鋭になり、完勝した。... -
大相撲
■秋4日目 隠岐の海の横綱・大関総なめはあるか
波乱は4日目にして収束に向かいつつある。稀勢の里は連日厭な対戦相手が続く。今日は、動きの速い嘉風で要注意な対戦相手である。稀勢の里は相手に合わせて動かず、土俵際で一蹴した。張り詰めた緊張感は感じられなかった。稀勢の里はのびのび相撲を取っ... -
大相撲
■秋3日目 2敗稀勢の里に残された道
波乱の幕開けの九月場所の波乱は止まらない。3日目にして、大関以上で全勝はカド番の豪栄道ひとり。土俵がどうにもしまらない。白鵬のような絶対的王者が不在になると、安定度は確実に落ちる。思えば昨年の九月、白鵬途中休場の場所は、12勝3敗で鶴竜と... -
大相撲
■秋2日目 明暗分けた注目の3番
○稀勢の里対栃煌山前日1敗した稀勢の里の対戦相手は、先場所負けている栃煌山である。厭な相手である。先場所は動いての攻防のなかで負けただけに、今日はつかまえにいくのではと予想した。しかし、稀勢の里は予想を超え、突き押しで攻め立て一気に勝負を... -
大相撲
■秋初日 稀勢の里の惨敗は当然だった
初日は波乱の幕開けになった。照ノ富士の敗戦は驚くほどのことはないが、横綱鶴竜が苦手栃煌山に完敗。なかでも横綱候補の稀勢の里が初日早々隠岐の海に敗れ、黒星スタートとなった。重苦しい雰囲気が国技館内を支配した。稀勢の里惨敗の真因はどこにあっ... -
大相撲
話題の中心稀勢の里に7つの疑問
1.稀勢の里は優勝できるか白鵬が休場した今、チャンスは広がっている。優勝を争う実力の持ち主は日馬富士である。両者の優勝争いになるが、安定度は高いとはいいきれない。取りこぼしが多いほうが脱落する恐れがある。直接対決は日馬富士有利である。稀... -
大相撲
白鵬の今後
白鵬が休場した。しかも今度は重症である。稽古らしい稽古ができなかったのだから、万全の体調に戻すのは時間がかかりそうである。白鵬といえば休場が少ない横綱であった。それが、37回最高優勝及び横綱最多勝、幕内最多勝を超スピードで達成できた要因で... -
大相撲
横綱出身力士の30歳以降の優勝
九月場所、稀勢の里は引き続き優勝と横綱を目指す。以前「初優勝だけの横綱昇進、その結末」を書いた。これはもちろん稀勢の里を取りまく現状から綴ったものである。お忘れの方は下記をクリックして、ご覧いただきたい。■名古屋千秋楽 初優勝だけの横綱昇... -
大相撲
若き横綱候補がいない現代大相撲
大相撲人気とは逆に新弟子はなかなか増えない。新弟子が増えないから有望な若手がおいそれと出てこない。今の横綱・大関は照ノ富士を除いて30代である。若くて強い横綱候補が欲しいところである。大関止まりの大関候補はさほど必要としない。なぜなら「大... -
大相撲
ミスター横審舟橋聖一
横綱審議委員といわれて顔を思い浮かべる方がいるだろうか。顔といってもfaceではなく、相撲哲学・相撲理念のことである。横綱審議委員はいまや稀勢の里の1場所優勝即横綱を認めるかのごとく発言をしている。審判部も同様である。稀勢の里が優勝したら理... -
大相撲
九月場所チケットネット事情
大相撲のチケットはついに3日目のマス席Cのみを残し、完売状態である。その3日目のマス席Cは残りわずかの30マスある(9月5日16時45分現在)。ではほかの日は完全に購入できないかというとそんなことはない。ネット販売ではまだまだ購入チャンスはあ... -
大相撲
年間最多勝に激変?
白鵬の休場の可能性が伝えられている。これが現実となると単に興行の柱を失うとか、通算1000勝が遠のくとか、稀勢の里あるいは日馬富士に優勝のチャンスが出てくる。という話に留まらない。もっと大きなデメリットがある。それは連続の記録がストップする... -
大相撲
稀勢の里に求められるここ一番の勝負強さ
稀勢の里…13勝4回、12勝関脇時代を含めると2回。大関在位今度で29場所。豊山(前名内田)13勝関脇時代を含めると4回、12勝前頭上位、関脇時代を含めると3回。大関在位33場所。好成績だけを比較すると豊山(前名内田)と稀勢の里は似ている。豊山は学生... -
大相撲
稀勢の里をめぐる横綱問題
以下の力士の共通点は何か、おわかりだろうか。鳳2代西ノ海宮城山3代西ノ海武蔵山男女ノ川安芸ノ海前田山東富士吉葉山朝潮柏戸栃ノ海2代若乃花双羽黒北勝海大乃国鶴竜横綱であることはわかる。一部を除いて優勝回数が少なそうだ。あるいは一部を除いて弱い...
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