白鵬が休場した。しかも今度は重症である。
稽古らしい稽古ができなかったのだから、
万全の体調に戻すのは時間がかかりそう
である。白鵬といえば休場が少ない横綱で
あった。それが、37回最高優勝及び横綱
最多勝、幕内最多勝を超スピードで達成
できた要因である。魁皇の通算1047勝を
超えるのは時間の問題であった。
<白鵬の土俵入り>
白鵬の全休で気になるのは、これが一時的な
ものなのか、休場が今後もしばしば見られる
始まりになるのかということである。白鵬は
横綱に昇進以降48場所連続皆勤を続けてきた。
これは横綱として最高の数値である。これまで
は、北の湖の43場所連続皆勤だった。ちなみ
にその次はぐっと落ちて大鵬・2代目若乃花・
朝青龍の16場所連続皆勤である。
なお、白鵬は横綱の休場率が、常陸山以降の
東京横綱50人のなかで3.2%(今度の全休を
含む)という低さで2位である。トップは休場
ゼロだった玉の海である。
<北の湖>
北の湖の横綱最初の休場は、22回目の優勝を
達成した3場所後であった。負けが込んでの
途中休場だった。その翌場所23回目の優勝を
したが、その2場所後から休場が目立ち始め
た。5場所連続休場もあった。29歳から30歳
のときである。この後北の湖は最後の24回目
の優勝を2年以上のブランク後に成し遂げ、
4場所後に31歳で引退した。
年6場所制は消耗が激しい。優勝にブランク
ができ、休場が目立ち始めると北の湖の道を
歩むのかという懸念が出てくる。白鵬の休場
が頻繁に出始めたら、白鵬絶対の時代は
終焉に傾いている恐れがある。一方大鵬は
休場後よく優勝した。そのため不死鳥といわ
れたりもした。
<白鵬の優勝パレード 旗手石浦>
東京オリンピックに土俵入りを望む白鵬は
まだまだがんばりたいところである。現在、
白鵬の後継者は見当たらない。日馬富士も
鶴竜も稀勢の里も白鵬とほぼ同時代の力士
である。その点からも白鵬は徹底的に治療
に専念して、再び記録を狙って復活した雄姿
を見せていただきたい。
やや涼しくなってきた。
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よしなに
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