大相撲

横綱出身力士の30歳以降の優勝

2016年9月8日

九月場所、稀勢の里は引き続き優勝と横綱を
目指す。以前「初優勝だけの横綱昇進、その
結末」を書いた。これはもちろん稀勢の里を
取りまく現状から綴ったものである。お忘れ
の方は下記をクリックして、ご覧いただきた
い。

160109初日前日 038
<稀勢の里>

今回は30歳以降の横綱出身力士の優勝回数が
テーマである。これも稀勢の里がすでに30歳
を超えたことによるものである。まず、誰が
どのくらい優勝したかを見ていただきたい。
対象は15日制が定着した千代の山以降31人の
横綱である。白鵬・日馬富士・鶴竜の現役横
綱は平成28年七月場所現在の数字である。

千代の富士19
若乃花8
栃錦
隆の里4(大関時代の2回を含む)
武蔵丸4
白鵬
鏡里
琴桜 3(大関時代の2回を含む)
旭富士3(大関時代の2回を含む)
北の富士2
輪島
三重ノ海2
日馬富士2
千代の山1
朝潮
大鵬
北の湖1
鶴竜

ここに名前が出てこない力士は、30歳以降の
優勝がない横綱である。なかには30前に引退
したり、横綱として優勝そのものがなかったり
した力士がいる。

鏡里・栃錦・初代若乃花は29歳で横綱に昇進
し、栃錦・若乃花は30歳以降、けっこう優勝
している。これは彼らが年3場所制、4場所
制のなかで相撲を取ってきたことが大きい。
消耗度が年6場所制力士と明らかに異なる。
例外は35歳まで取った千代の富士である。
30歳以降19回の優勝は、今後破られない
のでは。

千代の富士!
<千代の富士>

横綱出身者で、30歳以降の優勝の平均は
わずか2.2回である。稀勢の里が横綱に昇進
して、どれほどの優勝回数を目指せるのだ
ろうか。入門時の師匠隆の里は4回だった。
これは大関時代の2回を含んでいる。こんな
とき、元隆の里が生きていれば、稀勢の里に
どんなアドバイスを与えていただろうか、と
想像してしまう。

091127十両十三日目 349
<入門時の師匠元隆の里>

横綱の引退年齢は、平均31歳である。稀勢の
里はあと1年になるが、これも師匠であった
隆の里の33歳までがんばりたいところである。
横綱を務めることは、大変なことである。稀
勢の里は「30にして立つ」の気構えで土俵に
あがっていただきたい。

本場所への準備で忙しい。

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よしなに
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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