大相撲

九月場所総評

2016年9月26日

★大相撲人気に関して
九月場所はこれ以上ないところまできてしま
った。場所が始まる前にすべてのチケットの
完売はなかったことである。これだけ人気が
あると日本人横綱にこだわる必要性がある
のか、という声まである。ただし、協会窓口
販売を縮小した今の販売法のままでは、
ネットダフ屋に食い物にされる。チケットに
関して、協会関係者はファンの中に入って、
どういう方法がいいか直接生の声を聞くべき
である。

160925千秋楽パレード 011
<協会ご挨拶>

★初優勝の豪栄道について
誰も豪栄道の優勝、15戦全勝を予想できなか
った。予想をはるかに超えるぶっ飛んだ結末
だった。豪栄道は力強い積極的な攻撃相撲に
終始した。馬力負けすることもなく、離れて
の突き合い押し合いでも一歩も引き下がらず、
対応した。変身豪栄道が栄光を勝ち取った。

160925千秋楽パレード 089
<優勝パレード 旗手豊響>

★豪栄道の横綱はどうなる
琴奨菊が初優勝後もうひとつの現状をみると、
楽観はできない。来場所優勝で横綱というの
も、これまでの経緯、先場所は7勝、その前
は9勝だったことからいうと性急過ぎる。2場
所だけの成績で決めると判断を誤る恐れが
ある。

160925千秋楽幕内・表彰 684
<初の賜杯を受ける豪栄道>

★優勝をのがした横綱陣は
日馬富士は取りこぼし過ぎた。豪栄道に2差
をつけられては、仮に直接対決で勝っても
追いつかなかった。鶴竜はもはや横綱の力は
ない。

★10勝に終わった稀勢の里について
稀勢の里は様変わりが必要。出稽古の仕方、
特に横綱との徹底した稽古。メンタルの強化。
双葉山が信念の歯車がくるったといって滝に
打たれたことがあった。稀勢の里なりの精神
的強化が求められる。後は横綱経験者にアド
バイスを求めることである。

160925千秋楽幕内・表彰 427
<日馬富士(中)稀勢の里(右)優勝ならず>

★4勝照ノ富士の今後は
照ノ富士は徹底的に治療したほうがいい。
今のままでは白星配給王になってしまう。
栃ノ心は休場して、幕下まで落ちたが、
4場所連続優勝(幕下2場所・十両2場所)
で復活した。中途半端のままでは、強さは
復活しない。

★活躍した上位陣
関脇以下で、横綱・大関全員と対戦して、勝
ち越したのは敢闘賞の高安、殊勲賞の隠岐の
海の2人のみであった。両力士は奮闘し、大
いに土俵をわかせた。三賞にふさわしい存在
価値を示した。

160921十一日目幕内 712A
<高安、日馬富士を倒す>

★取組編成に関して
好調遠藤は、ついに横綱・大関戦が組まれ
なかった。これは取組編成のミスである。
それともいかに遠藤が好成績をあげても、
しょせん幕内Bクラスでの成績だと割り
切っているなら別だが。幕内Bクラスは
優勝に値しないし、優勝と認めないという
なら何もいわない。

160925千秋楽幕内・表彰 1091
<殊勲賞の表彰を受ける隠岐の海>

★宇良の負け越しについて
宇良は入門以来初の負け越し。宇良の相撲は
覚えられてきた。また相手に脅威を与えない。
もう一歩進んだ工夫・力が必要になってきた。
相撲の技は相手に圧力をかけるのがセオリー
である。反り技はこれに反する。反り技にこだ
わる必然性はない。

★そのほか気がついたこと
立ち合いのやりなおしは、しらける。場合に
よっては手の内をさらけ出すかけ引きに使わ
れかねない。腰を割ったときに相手の目を
見てあわせることが第一段階。手はつくもの
ではなく、おろすものである。腰を割れば手は
自然におりる。これが第二段階である。

★最後に場所の採点をすると
以上を総合すると70点。

場所の疲れが出ましたが、休んでいる
暇はありません。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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