大相撲

■秋10日目 優勝の権威

2016年9月20日

中盤戦最終日の10日目は2敗同士のサバイバ
ルとなった。まず、高安対隠岐の海戦。立ち
上がって左四つ。両者上手が取れない体勢。
高安下手投げで揺さぶる。様子を窺う両力士。
高安が機を見て寄り立てて高安の勝利となっ
た。隠岐の海は勝機をつかもうという姿勢が
なかったことが敗因。これでは勝てない。
160920十日目幕内 570
<2敗対決 高安が隠岐の海を寄り切る>
 
次に稀勢の里対琴奨菊戦。ともに馬力相撲。
あたって左四つだが、こちらは圧力をかけ
合う。上手がともに取れないなか、琴奨菊が
まきかえにいくところを稀勢の里が出る。その
とき琴奨菊の足が出た。稀勢の里と琴奨菊の
力関係に差がついた一番といえる。
160920十日目幕内 643
<稀勢の里が琴奨菊を倒し、2敗を守る>
 
好調豪栄道に対して体格差はあるが、4勝5
敗と負けが先行している照ノ富士。豪栄道は
低い体勢でもろ差し、一気に寄った。照ノ富
士は予想通り豪栄道の敵ではなかった。

下位では遠藤が1敗、琴勇輝が2敗で奮闘し
ている。改めていう。優勝改革に必要なこと
の1つは、出場した横綱・大関全員と対戦し
てはじめて優勝資格が生まれることを規定
することである。それがなくて単に勝ち星の
数字を比較しても、本当に地力で達成した
優勝といえるか疑問である。
160920十日目幕内 694
<照ノ富士を寄り切って全勝で走る豪栄道>
 
過去のケースでは、平幕の横綱・大関との
対戦なし、及び対戦不十分の優勝は、翌場所
の成績がよくない。中には2勝13敗という
成績を残した者さえいる。遠藤の明日の相手
は上位の好調力士ではない。上位が星をつぶ
しあう中で、残りの日数を考えれば、遠藤の
横綱・大関戦の対戦数はしれている。

優勝の権威とは何か。何によって裏付けられ
るものか。改めて考えていただきたい。

やまない雨はないとはいえ、
いささかうんざり今日の雨。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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