2019年8月– date –
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2019年九月場所前稽古総見見聞記
本来五月場所前に行われる公開稽古総見は、10連休の前に実施の延期を余儀なくされた。それが九月場所前の今日8月31日に実施された。今回も5時半に国技館に着いた。櫓より前の位置に並んだ。4列に並び直すとチケット売り場の前にまで来た。先頭は徹夜だ... -
鶴竜をめぐる優勝記録
七月場所、6回目の優勝を飾った鶴竜。以前熱狂的な鶴竜ファンと5回は優勝しときたいと話したことがあったが、それを上まわったことになる。本人はさらに2ケタ優勝を目指すようだが、それは容易ではない気がする。鶴竜が初優勝したのは、平成26年三月場... -
技能力士3
押しの技能を認められた力士が大受である。貴ノ花とともに将来を期待される力士であった。新入幕から技能賞を受賞した。押しは左右からじわじわ押すタイプであった。大関直前の昭和48年七月場所、大受の押しは冴えまくった。手がつけられないほどの徹底し... -
技能力士2
大鵬・柏戸の大型力士に割ってはいったのが春日野(元栃錦)部屋の小兵栃ノ海である。栃ノ海の相撲は正攻法であった。頭からあたって、両前褌を取り、しぼって拝む形で出る。手順通りに運ぶと、大鵬も柏戸も苦戦した。相撲は栃錦よりうまいと言われた。技... -
剣翔の出世街道
剣翔は小学校から相撲を始め、相撲教室に通う相撲少年であった。高校は埼玉栄高校へ進学。さらに大学は日本大学と相撲の名門校を歩んだ。だが、アマチュア時代の実績が乏しく、大相撲は前相撲からのスタートとなった。このあたりは北勝富士、友風、志摩ノ... -
どん詰まり感のある番付
2019年九月場所の番付が発表された。高安以外の大関が全休または不調休場で幕内上位に多くの勝ち越し力士が出た。御嶽海、阿炎、北勝富士、碧山、遠藤、大栄翔、逸ノ城。そこへ大関から降格した貴景勝が関脇に位置する。関脇か小結の枚数を増やしてもおか... -
通算最多勝利に挑んだ魁皇の苦闘
今から8年前の平成23年七月場所、千代の富士の通算最多勝利1045勝に挑んだ力士がいた。大関魁皇である。先場所まで1044勝で記録の更新は確実と思われた。ところがふたをあけると大苦戦が待ち受けていた。初日嘉風、2日目小結豪栄道、3日目関脇鶴竜に負... -
技能力士1
現代は重量級大相撲全盛時代で技能力士は誠に育ちにくい環境である。七月場所で炎鵬が技能賞を始めて獲得した。今後どれくらい受賞していくのか。舞の海は平成6年七月場所、5回目の受賞が最後の技能賞であり、これで終わっている。入幕から18場所目であ... -
幻の5横綱
4横綱はそれなりにある。最近では稀勢の里が横綱に昇進して、白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里の4横綱時代があった。日馬富士の引退で4横綱時代は終焉を迎えた。さらに稀勢の里の引退で現在は2横綱である。ところが、歴史のなかにはあわや5横綱が出現... -
大鵬の稽古その質と量
大鵬は天才と呼ばれることを嫌った。自分ほど努力した者はないという思いが強かった。大鵬を語る上で伝えられていることに、時の5大関北葉山、佐田の山、栃ノ海、栃光、豊山(前名内田)を向こうにまわしての猛稽古がある。稽古でも大鵬は負けない。稽古... -
優勝10回以上20回未満の横綱2
輪島は学生出身の唯一の横綱である。そして今後も出そうにない気配である。輪島以前には豊山(前名内田)がいた。豊山は大関までスピード出世したが、ついに優勝はなく、横綱に届かなかった。豊山がここ一番の勝負に弱かったのに対し、小坂秀二氏の言葉を... -
優勝10回以上20回未満の横綱1
15日制では上位で10勝という2ケタ勝利が大関につながる成績となる。横綱の優勝回数はどうだろうか。横綱として納得のいく優勝回数は、大関以下の優勝回数を含めて通算10回以上ではないだろうか。20回以上の優勝になるとさすがに超人的である。優勝10回以... -
豊昇龍の躓き
七月場所、幕下2枚目の豊昇龍は3勝2敗までいきながら、残り2番を連敗して負け越した。わずか1勝の違いが明暗を分けた。豊昇龍の負け越しは入門以来初めてであった。豊昇龍は序ノ口以来ここまで8場所連続勝ち越しできていた。<豊昇龍>幕下の力士は... -
大関在位2場所後の運命
貴景勝が途中休場、全休で大関を2場所で明け渡すことになった。言うまでもなく大関2場所は最短である。大関不十分のイメージがある栃ノ心でさえ5場所だった。貴景勝の心境はいかばかりであったろうか。<貴景勝>大関が2場所連続負け越しで降格の規定... -
栃錦の古今強豪ランキング
栃錦が引退したのは、昭和35年五月場所のことであった。昭和34年五月場所から昭和35年三月場所のここ1年間で81勝9敗という驚異的数字をあげながら、昭和35年五月場所初日、2日目と連敗するとあっさり引退してしまった。横綱はもうだめだ、となる前に桜... -
鶴竜と白鵬のこれから
七月場所は久々に横綱同士で優勝を争った。鶴竜が白鵬との直接対決を制し、6回目の優勝を飾った。白鵬は次点に終わった。七月場所は両横綱健在を示した場所と言える。ただ、これが、今後も続くかというといささか見通せなくなる。<七月場所優勝を争った... -
2019年九月場所チケットネット事情
チケット規正法が6月に施行されたにも関らず、ネット上では相変わらず驚愕の値段がはびこっている。なかには値引き交渉お断りの文字が目に付いたものもあった。法外の値段は商売としか思えない。イスC3800円(実際はこれに108円が加わる)が7500円、マス... -
炎鵬は舞の海を越えられるか
五月場所、新入幕炎鵬は7勝2敗から6連敗して負け越した。千秋楽は松鳳山と大熱戦を展開したが、もう一歩及ばず、負け越してしまった。歴史は繰り返すのか。七月場所の炎鵬は7勝3敗から3連敗した。14日目に負ければまたも7勝7敗となり、千秋楽は予... -
2019年九月場所チケット事情
以前東京場所の人気は一月場所、五月場所、九月場所の順であった。いつからくずれたかというと、遠藤が十両1場所で入幕した平成25年九月場所からである。そしてそれは今も続いている。2019年九月場所のチケット事情は想像以上であった。ほとんど買えない... -
かつてあった6大関時代
5大関でも多いのに、大相撲史上6大関が誕生した時期がある。平成24年五月場所から3場所である。その前場所の三月場所は把瑠都、日馬富士、稀勢の里、琴奨菊、琴欧洲の5大関だった。この場所、優勝決定戦で白鵬に敗れたとはいえ、13勝2敗の関脇鶴竜の... -
横綱誕生の間隔2
横綱が実質地位化した常陸山以降、横綱誕生が5年以上空いたことが3度ある。最初は玉錦が横綱でデビューするまでである。6年経っていた。玉錦の前の横綱は常ノ花なので、常ノ花の横綱誕生から6年かというと、それは違う。それはどういうことか。次ぎの...
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