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どん詰まり感のある番付

番付
2019年九月場所の番付が発表された。高安
以外の大関が全休または不調休場で幕内上位
に多くの勝ち越し力士が出た。御嶽海、阿炎、
北勝富士、碧山、遠藤、大栄翔、逸ノ城。
そこへ大関から降格した貴景勝が関脇に位置
する。関脇か小結の枚数を増やしてもおか
しくない状況である。しかし、それはなかっ
た。
190112初日前日 090
<関脇貴景勝>

その結果、関脇・小結は以下になった。

(  )は前場所の地位と成績である。
御嶽海   関脇 貴景勝
(東関脇9-6) (東第2大関全休)
阿炎 ’  小結 遠藤
(東小結8-7)   (前西2枚目10-5)
190520九日目南門 167
<小結阿炎>

貴景勝が関脇に降格したことによって小結で
勝ち越した阿炎は据え置きである。それだけ
ではない。西前頭筆頭9勝6敗で勝ち越した
北勝冨士は東にまわっただけに終わった。
他の上位勝ち越し力士も小幅アップである。
碧山 東2枚目8勝7敗→西筆頭
逸ノ城西4枚目9勝6敗→東2枚目
大栄翔西3枚目8勝7敗→東3枚目
どん詰まりの感が否めない番付である。
190520九日目南門 234
<小結ならず 北勝富士>

それでも気になった点は出てきた。十両東
6枚目13勝2敗の剣翔が、東14枚目と意外と
上がらなかった。十両東2枚目9勝6敗の
石浦とは1枚違いである。また西前頭10枚目
4勝11敗の貴源治が幕尻17枚目に残った。
十両に落ちてもおかしくない成績だが、十両
から上がる力士に決定打がなかった結果である。
十両は28人中元幕内が16人と先場所より少な
く、57%となった。幕下は豊昇龍が5枚目、
納谷が10枚目、照ノ冨士が27枚目に位置した。
今回幕内は成績による昇降の空白地帯がなく、
大幅アップや小幅ダウンが比較的ない珍しい
番付となった。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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