大相撲

大鵬の稽古その質と量

2019年8月17日

大鵬は天才と呼ばれることを嫌った。自分
ほど努力した者はないという思いが強かった。
大鵬を語る上で伝えられていることに、時の
5大関北葉山、佐田の山、栃ノ海、栃光、
豊山(前名内田)を向こうにまわしての猛
稽古がある。稽古でも大鵬は負けない。稽古
を見つめる若手がいつ負けるかと見ていたが、
とうとう最後まで負けなかった。大変な人
だった。
大鵬
<大鵬>

時は流れ、栃ノ海が新横綱として登場した
昭和39年三月場所、大鵬は10回目の優勝を
全勝優勝で飾っている。入幕2場所目の北の
富士が小結に、入幕3場所目の清國が関脇に
昇進している。場所後の4月5日から広島
準場所11日間の稽古の様子を雑誌「大相撲」
が伝えている。

それによると
けいこの質と量で、断然他を圧倒している
のが横綱大鵬だ。初日は、北の富士と浅瀬川
を相手に二十番ほど。二日目は、若見山と
義ノ花を相手に、やはり二十番。三日目は、
広川、若見山、清国、北の富士、富士錦、
沢光といった新鋭六人を向こうに並べて、
二十六番。四日目は、豊山と栃光をかり出し
て二十五番と、徐々に調子をあげてきた。
と、伝えている。
大相撲
<雑誌大相撲>

一番強い大鵬が最も稽古をする。これでは
差が開く一方である。さらにこう伝えて
いる。
親方衆も、こんな大鵬には手ばなしだ。
「やはり大鵬だ。心掛けがちがう」
「これでは差が開くばかりだよ」
中略
「大鵬は強くなった。それに、よく考えて
けいこしている。自分の思いどおりにとって
いるし、気合も十分だ。気合がはいってって
いるから、時間が短く感じる」
大鵬!
<大鵬>

今、稽古の様子は場所前中心である。しかし、
稽古は毎日の積み重ねである。大鵬の域まで
稽古する力士はいるのだろうか。土俵の充実
は稽古以外ないはずである。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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