2020年8月– date –
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大相撲
九月場所番付に2つの異変
九月場所の番付が発表された。千秋楽と同じ 8月である。関脇小結は順当である。関脇は 正代・御嶽海と詰まっていた。だが、小結で 11勝をあげた大栄翔が関脇に昇進するのは 当然であった。ここまではいい。 <新関脇大栄翔> 目につくのは照ノ富士の優遇... -
大相撲
現代相撲部屋継承事情1
相撲部屋の盛衰は世の常で、一代で大きく した部屋やかつては名門だったが、閉鎖して 消滅してしまった部屋もある。現代の相撲 部屋は44部屋ある。新興の部屋もあれば伝統 の部屋もある。部屋は何代に渡って継承され てきたのか。あらためて調べてみた。 ... -
大相撲
鶴竜の対戦50回以上
横綱鶴竜はベテランの域に入り、今度の九月 場所で幕内生活14年になる。もっともこの間 2場所中止になっている。それでも鶴竜の 対戦50回以上を超えた力士は3人いる。その うち2人は現役である。 なお、この対戦50回以上は優勝決定戦を含ん でいる。優... -
大相撲
横綱知ってるつもり
横綱の始まり。相撲史家が明らかにしてきた のは、地鎮祭の際の地踏み(四股と同じ動作) が横綱の始まりのきっかけであった。これを 発展させたのが、相撲の家元吉田司家であっ た。この儀式を土俵で行い、上覧相撲の演目 にするアイデァ打ち出したのであ... -
大相撲
看板倒れ
七月場所は横綱鶴竜、大関貴景勝、横綱白鵬 と相次いで休場した。あまり深刻に受け止め られなかった面があるが、看板倒れの場所と なってしまった。 思い起こすのが昭和56年の三月場所である。 この場所は、横綱北の湖・輪島・2代目若乃 花、大関千代の... -
大相撲
四股名あれこれ 東西南北
東西南北のいずれか1字がつく四股名を調べ てみた。読み方は問わず、対象は江戸・東京 の幕内力士とした。 江戸時代において東西南北の字がつく力士は わずかしかいない。西国と東関である。西国 は、さいごくと読む。文化15年春場所幕内 付出しで名がみ... -
大相撲
千秋楽全勝決戦5
白鵬に最も迫った力士、それが日馬富士で ある。日馬富士が横綱白鵬と最初に優勝を 争ったのが2008年十一月場所、まだ安馬と いっていたときである。白鵬は既に8回の 優勝をしていた。安馬は関脇であった。12日 目1敗白鵬と2敗安馬が直接対戦して安馬が... -
大相撲
引退力士あれこれ
三月場所、無観客で開催されたあと、五月 場所中止。七月場所は開催時期を2週間ずら しての東京開催となった。変則的なこの間 随分多くの力士の引退があった。 ・3月 蒼国来が引退した。これは師匠である荒汐 (元大豊)の定年によるものである。蒼国来 ... -
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千秋楽全勝決戦4
北の湖時代から千代の富士時代へ。昭和56年 十一月場所、千代の富士は横綱初優勝した 場所から時代は千代の富士へと移った。この 千代の富士と短期間ながら対抗した力士が 遅れて来た男隆の里である。隆の里と2代目 若乃花は青森から同じ夜行列車に乗って... -
大相撲
綱の責任
七月場所、鶴竜1敗後休場。白鵬10連勝2連 敗後休場。最近の横綱は負けるさっさと休場 を決め込む。なんとも耐えられない存在の 軽さである。横綱は本来土俵を締めるもので ある。大関・横綱が枕を並べて敗れても最後 に登場した横綱は勝って土俵を締めた... -
大相撲
千秋楽全勝決戦3
柏戸は苦悩していた。大鵬と抱き合わせで 横綱になったものの、横綱昇進時は優勝が なかった。それだけではない。横綱に昇進 しても優勝がなかった。それどころかケガで 休場を余儀なくされ、4場所連続休場となっ て追い詰められていた。大鵬はすでに6連... -
大相撲
七月場所チケット事情詳細
無観客で行われるものと思われていた七月 場所が、急遽初日の6日前に変更された。 1日2500人限定で観客を入れて行われる ことになった。少ない人数とはいえ、本場所 が観戦できる。どのようにすればチケットは 購入できるのか。観戦したいと思う相撲ファ... -
大相撲
千秋楽全勝決戦2
時代を築いた横綱で栃錦・若乃花ほど拮抗 したライバルはいない。その両横綱の対戦が、 頂点に達したのが昭和35年三月場所であった。 東の正横綱栃錦。先場所14勝1敗で10回目の 優勝。その勢いのまま三月場所は初日から 14連勝で千秋楽を迎えた。14勝のな... -
大相撲
横綱の引退年齢番付
七月場所休場した白鵬は35歳に、鶴竜も現時 点では35歳になった。まだ、現役とはいえ、 相当高齢横綱になったことは間違いない。 横綱が実質地位化した常陸山以降の東京横綱 の引退年齢と比較してどれくらいに位置する のか調べてみた。それが以下である。... -
大相撲
千秋楽全勝決戦1
優勝争いの最大のハイライトは全勝同士が 千秋楽に激突することである。これは当然 ながらめったにみられることではない。優勝 制度が正式に協会認定としてスタートした 大正15年以降片手で数えるほどしかない。 それでは明治42年夏場所国技館開設とともに... -
大相撲
朝乃山の相撲内容を採点する2
引き続き後半の相撲内容を採点してみよう。 【9日目 隠岐の海】 朝乃山立った瞬間右四つ。どんどん前に攻め 立て、隠岐の海がまきかえにくるところを 鮮やかな上手投げで決めた。 5点 <隠岐の海戦> 【10日目 御嶽海】 朝乃山、左上手を取りにいくが... -
大相撲
朝乃山の相撲内容を採点する1
七月場所、新大関の朝乃山は12勝3敗と次点 の成績を残した。まずまずの成績だが、2 横綱・1大関が休場したなかなので優勝して 当然という見方がある。そこで七月場所、 朝乃山はどのような相撲をとったのか。一番 一番を検証してみることにした。 採点... -
大相撲
勝ち越して休場した大関3
6人目は栃東である。栃東はカド番が8度 ある。2回関脇に降格して関脇で10勝、11勝 して復帰している。平成19年一月場所が最後 のカド番だが、翌三月場所8勝4敗3休での り切っている。だが五月場所前に引退を表明 した。8勝4敗3休は最後の勝ち越し... -
大相撲
白鵬の優勝と休場を検証
七月場所、白鵬は快調に白星を重ねて初日 から10連勝。相撲内容、安定性から優勝候補 ナンバー1と思われたが、11日目小結大栄翔 の押しに敗退。この時は「ガイにしやがっ て」のような顔だったが、翌12日目、土俵際 まで御嶽海を攻め込みながら突き落とし... -
大相撲
勝ち越して休場した大関2
勝ち越して休場した大関2人目は栃ノ海で ある。昭和38年三月場所8勝2敗5休で大関 5場所目のことだった。栃ノ海の大関在位は 10場所だが、負け越しはない。昭和38年三月 場所は新大関豊山が不調、横綱柏戸、大関 佐田の山も途中休場で大鵬と栃光だけが... -
大相撲
勝ち越して休場した大関1
七月場所、大関貴景勝は休場した。大関在位 6場所で3度目の休場である。ただ、8勝 4敗3休と既に勝ち越して、カド番を脱出 しての休場であった。勝ち越ししながら、 休場した大関は珍しいが、これまでいない わけではない。どんな大関がいるのか、改め... -
大相撲
関脇以下の2回優勝力士2
4人目は魁傑である。初優勝は昭和49年十一 月場所、小結のときであった。2敗の横綱 北の湖が千秋楽輪島に屈して3敗になり、 魁傑と優勝決定戦になった。輪島の敗戦を 引きずり、優勝決定戦への気負いという、 心の整理がつかないまま臨んだ魁傑戦は一方... -
大相撲
関脇以下の2回優勝力士1
七月場所は幕尻の照ノ富士が約5年ぶり2回 目の優勝を成し遂げた。最初の優勝は関脇の ときで両方とも関脇以下での優勝である。 大関のときは優勝同点が2回あるが、惜しく も優勝決定戦で敗退している。照ノ富士の ようにこれまで関脇以下で2回優勝した... -
大相撲
受難の地方本場所
新型コロナウイルスの影響で集団移動ができ ない状況下のため、七月場所は東京で開催 された。七月場所はあくまで七月場所のため、 取組表以外に読物がついていた。また千秋楽 の表彰に従来の名古屋場所でしか行われなか った表彰が名を連ねていた。 愛知... -
大相撲
阿炎、不始末の結果
七月場所中に阿炎が師匠の指示で休場した。 理由は協会が一丸となって不要な外出を自粛 するなか、会食にでかけたからだという。 その後外出がキャバクラだということが判明 した。2回ということだったが、これがかな りの回数であり、虚偽の報告だったと... -
大相撲
2020年!3場所経過した年間最多勝レース
今年、五月場所の中止のため、七月場所で 3場所が終了した。現時点で年間最多勝レー スはどのような展開になっているのか。3 場所までの途中経過をまとめてみた。それが 次の表である。なお、対象は3場所幕内に 在位した力士とさせていただき、単なる数... -
大相撲
照ノ富士の復活街道
2年2場所ぶりの幕内の照ノ富士。その照ノ 富士の優勝は驚きと賞賛と感動をもって受け 取られた。復活劇、約5年ぶりの優勝だが、 照ノ富士は具体的にどのような転落街道と 復活街道を歩んできたのか、改めてふり返っ てみよう。 <内閣総理大臣杯を受け... -
大相撲
2020年七月場所総評
★開催6日前有観客開催になったことに関して 2500人限定で決まった。プロ野球、Jリーグ の有観客開催に影響されてのことと思われる。 ただ、短期間でかなりあわただしかった。 仕組み、内容を理解することから始めなけ ればならなかった。また、発券は観戦... -
大相撲
■七月千秋楽 大波乱!地獄を見てきた照ノ富士が優勝
2敗照ノ富士対3敗御嶽海 3敗同士朝乃山対正代 優勝の行方は千秋楽結び前の一番及び結びの 一番にかかってきた。国技館に入る前、相撲 仲間と談義した。相撲仲間は巴戦になると 予想した。その場合、巴戦では照ノ富士の膝 は持つまい。朝乃山は勢いが失... -
大相撲
■七月14日目 波乱場所は千秋楽を前に大混戦
場所は大詰めだけど、取組は寂しい。上位に 急遽下位からの組み合わせである。 豊山3勝10敗対前8石浦4勝9敗 御嶽海10勝3敗対前16琴恵光9勝4敗 朝乃山11勝2敗対前7照強7勝6敗 朝乃山は白鵬戦、貴景勝戦なくなったとは いえ、なぜ照強なのか説得...
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