七月場所、鶴竜1敗後休場。白鵬10連勝2連
敗後休場。最近の横綱は負けるさっさと休場
を決め込む。なんとも耐えられない存在の
軽さである。横綱は本来土俵を締めるもので
ある。大関・横綱が枕を並べて敗れても最後
に登場した横綱は勝って土俵を締めたもので
ある。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/200719初日幕内-1113-e1598001370336.jpg)
昭和41年三月場所3日目、大関豊山・北葉山、
横綱佐田の山・柏戸・栃ノ海があいつで敗れ
た。最後に登場した大鵬が勝って土俵を締め
た。この場所大鵬が13勝2敗で19回目の優勝
をしている。また、昭和55年七月場所初日、
大関増位山・貴ノ花、横綱三重ノ海・輪島・
2代目若乃花が相次いで敗れたが、北の湖が
栃光に勝って土俵を締めた。この場所北の湖
は全勝で19回目の優勝を達成した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/北の湖-e1598001388437.jpg)
横綱は常に土俵の中心でなければならない。
優勝は宿命である。横綱の最たるものが連勝
であろう。誰が双葉を倒すのか。双葉よ負け
るな、勝ち続けてくれ。そんな声のなか、
双葉山が安芸ノ海に敗れたときは歴史的瞬間
であった。観客の驚愕と狂乱ぶりは大変な
ものだった。
平成30年一月場所の栃ノ心の優勝以降15場所
経過した。このうち横綱の優勝は7場所で
ある。白鵬4回、鶴竜3回である。半分弱
である。最近は徳勝龍、照ノ富士といった
幕尻優勝が2場所もある。これでは土俵の
中心とはいえない。強い横綱は負けた相撲が
話題になる。弱い横綱ではこうはいかない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/200722四日目十両-777-e1598001410909.jpg)
横綱は常に優勝を争い、最低でも12勝をあげ
るのをモットーとしたのが北の湖である。
それが横綱の責任である。白鵬、鶴竜は晩節
を汚すことなく、横綱の責任を果たしいた
だきたい。それができなくなったときが退き
である。
藤井2冠の記事を読んでいます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。