白鵬に最も迫った力士、それが日馬富士で
ある。日馬富士が横綱白鵬と最初に優勝を
争ったのが2008年十一月場所、まだ安馬と
いっていたときである。白鵬は既に8回の
優勝をしていた。安馬は関脇であった。12日
目1敗白鵬と2敗安馬が直接対戦して安馬が
勝って2敗で並んだ。両力士並んだまま千秋
楽までいき、13勝2敗で優勝決定戦となった。
優勝決定戦はこう展開した。安馬突いて出る
が、白鵬こらえて左四つ。安馬右まきかえも
白鵬左で下手を殺す。そして右四つ。白鵬
上手投げ。安馬こらえてくらいつく。白鵬
頭をおさえての上手投げを連発し、9回目の
優勝をなしとげた。白鵬の貫禄勝ちであった。
場所後安馬は大関に昇進した。大関から日馬
富士を名のった。大関3場所目、日馬富士は
再び白鵬と14勝1敗で優勝決定戦となった。
今度は日馬富士がリベンジを果たし、優勝
決定戦を制して初優勝を成し遂げた。この
優勝は横綱につながらなかった。
日馬富士2回目の優勝は約2年後であった。
2011年七月場所、白鵬の7連覇を阻止する
形で優勝した。千秋楽は全勝をかけて関脇
稀勢の里と対戦したが、これが大熱戦となっ
た。両力士烈しい攻防のなかで、日馬富士は
惜敗している。このあと8勝-8勝でこの
優勝も横綱にはつながらなかった。2011年末
まで大関17場所で1ケタ勝利が10場所もあっ
た。日馬富士の横綱の可能性はないように
思えた。
2012年七月場所、どんでもない展開となって
いた。この場所は横綱白鵬、大関稀勢の里・
琴奨菊・把瑠都・日馬富士・琴欧洲・鶴竜と
6大関であった。白鵬、日馬富士はともに
初日から14連勝で千秋楽全勝をかけて激突
することになった。ここまで白鵬の23勝12敗
であった(優勝決定戦1勝1敗含む)。相撲
はこう展開した。You Tube参照
こうして日馬富士は全勝対決を制して初の
全勝優勝を達成した。翌場所も全勝優勝して
みごと横綱を射とめたのであった。連続全勝
優勝は15日制では貴乃花についで2人目で
あった。
(この項目終わり)
池袋へいってきます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。