場所は大詰めだけど、取組は寂しい。上位に
急遽下位からの組み合わせである。
豊山3勝10敗対前8石浦4勝9敗
御嶽海10勝3敗対前16琴恵光9勝4敗
朝乃山11勝2敗対前7照強7勝6敗
朝乃山は白鵬戦、貴景勝戦なくなったとは
いえ、なぜ照強なのか説得力に欠ける。それ
は御嶽海対琴恵光にもいえる。なんとも盛り
上がりに欠ける取組が並んだ。いや、この
なかで気を吐いた力士がいた。照強である。
立ち合がった瞬間の足取りである。鮮やかに
決まった。と同時に朝乃山の勝負弱さを垣間
見る思いである。この2日間、下位相手に
連敗である。こうまでくずれて、千秋楽気持
ちを切り替えることはできるのか。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/200801十四日目幕内-720-e1596286772271.jpg)
単独トップに立った照ノ富士に闘志を燃やし
たのが、関脇正代である。正代は当たり勝っ
て照ノ富士を追いこんで肩すかし。照ノ富士
がくずれたところ寄り切った。正代はどうだ
といわんばかりに勝ち誇った。正代の技能を
超えた照ノ富士何するものぞ、という気持ち
だった。正代は一月場所、1差で優勝を逃し
ている。今回は再び巡ってきたチャンスである。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/08/200801十四日目幕内-605-e1596286794906.jpg)
この結果2敗照ノ富士、3敗に朝乃山・正代・
御嶽海となった。千秋楽は朝乃山対正代、
照ノ富士対御嶽海という直接対決が組まれる
ことになった。3人の巴戦も考えられる。
ここまでもつれるのは核になる存在がいない
からである。群雄割拠というよりどんぐりの
背比べというべきか。
三賞の争いも見ものである。候補は
殊勲賞 御嶽海
敢闘賞 照ノ富士
技能賞 大栄翔
これに正代がからんでの4人受賞も考えられ
る。
2横綱・1大関休場の波乱場所は千秋楽を
前に大混戦になってきた。
あと1日です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。