大相撲

■七月14日目 波乱場所は千秋楽を前に大混戦

2020年8月1日

場所は大詰めだけど、取組は寂しい。上位に
急遽下位からの組み合わせである。
豊山3勝10敗対前8石浦4勝9敗
御嶽海10勝3敗対前16琴恵光9勝4敗
朝乃山11勝2敗対前7照強7勝6敗

朝乃山は白鵬戦、貴景勝戦なくなったとは
いえ、なぜ照強なのか説得力に欠ける。それ
は御嶽海対琴恵光にもいえる。なんとも盛り
上がりに欠ける取組が並んだ。いや、この
なかで気を吐いた力士がいた。照強である。
立ち合がった瞬間の足取りである。鮮やかに
決まった。と同時に朝乃山の勝負弱さを垣間
見る思いである。この2日間、下位相手に
連敗である。こうまでくずれて、千秋楽気持
ちを切り替えることはできるのか。

<照強(足取り)朝乃山>

単独トップに立った照ノ富士に闘志を燃やし
たのが、関脇正代である。正代は当たり勝っ
て照ノ富士を追いこんで肩すかし。照ノ富士
がくずれたところ寄り切った。正代はどうだ
といわんばかりに勝ち誇った。正代の技能を
超えた照ノ富士何するものぞ、という気持ち
だった。正代は一月場所、1差で優勝を逃し
ている。今回は再び巡ってきたチャンスである。

<正代(寄り切り)照ノ富士>

この結果2敗照ノ富士、3敗に朝乃山・正代・
御嶽海となった。千秋楽は朝乃山対正代、
照ノ富士対御嶽海という直接対決が組まれる
ことになった。3人の巴戦も考えられる。
ここまでもつれるのは核になる存在がいない
からである。群雄割拠というよりどんぐりの
背比べというべきか。

三賞の争いも見ものである。候補は
殊勲賞 御嶽海
敢闘賞 照ノ富士
技能賞 大栄翔
これに正代がからんでの4人受賞も考えられ
る。

2横綱・1大関休場の波乱場所は千秋楽を
前に大混戦になってきた。

あと1日です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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