白鵬が休場した。これで2横綱1大関が休場
となった。協会を背負う責任ある立場の地位・
待遇であるにもかかわらず、3人が欠けて
しまった。足を運んだお客さんにしてみれば
チケット代を割引にしてほしい心境になって
も不思議ではない。
かつて柏戸は前褌を取って走った。勢い余っ
て土俵下に転落してよくけがをした。「柏戸
の体は瀬戸物か」と言ったのは時津風(元
双葉山)理事長だった。休場した横綱・大関
はガラス細工?
これで横綱・大関リーグ戦はゼロになった。
これは不名誉な記録である。千秋楽結びの
一番が大関対関脇ではどうにもしまらない。
何時までも看板に偽りありであってはなら
ない。
孤軍奮闘となった朝乃山はまわりの横綱・
大関総くずれから自動的に優勝しても不思議
でない立場である。幕尻1敗の照ノ富士と
直接対決を制して優勝へ邁進。横綱への足が
かりとなってもおかしくない流れである。
ところが、人生には上り坂、下り坂以外に
まさかという坂がある。
朝乃山対照ノ富士戦はこう展開した。両者
立ち上がるや右四つ。照ノ富士、朝乃山の
左上手を切って腕を返す。朝乃山下手投げ、
照ノ富士こらえて引き付けて寄り立て、正面
土俵に寄り切った。照ノ富士が思いのほか
力を発揮し、単独トップに立った。
しかし、大関が幕尻に堂々と負けてはいけ
ない。番付は何のためにあるのか。一月場所
では大関貴景勝が幕尻徳勝龍に負けている。
場所はあと2日間。どう展開するか、注視
していく。
かつての相撲の会2人に会いました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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