2019年11月– date –
-
大相撲
横綱審議委員に欠けるモノ
横綱審議委員会が場所後、優勝白鵬を評価しつつも、かちあげ、張りさしを横綱にふさわしくないとして注文をつけた。しかし、協会はこれを一蹴したようである。以前にもにたようなことがあったが、効力はなかったということである。あるいは禁止するなら全... -
大相撲
照ノ富士の復帰街道
幕下10枚目で照ノ富士が幕下優勝して、正式に十両復帰が決定した。ここまでの道のりは長かった。また元大関が幕下以下で相撲を取るなど今までありえなかった。それだけに長くつらい相撲人生だったが、見事復帰を果たした。ここまでの照ノ富士の歩みを改め... -
大相撲
ここ3年の横綱・大関の休場率
十一月場所の横綱・大関リーグ戦は千秋楽結びの一番、白鵬対貴景勝戦の一番のみであった。こんなに寂しい取組があろうか。実は、これは十一月場所に限ったことではない。一月場所は土俵でおこなわれた横綱・大関リーグ戦は高安対豪栄道戦のみであった(白... -
大相撲
2019年十一月場所の観客数を検証する
<十一月場所のポスター>今年も、大相撲は満員札止め続きのである。相撲協会にしてみれば人気は少しも衰えず、誠にけっこうな状況である。ただ、十一月場所の満員御礼は15日間続いたが、満員札止とまではいかなかった。満員御礼の垂れ幕がさがっても、空... -
大相撲
2019年 年間最多勝最終形
十一月場所を終了したことで今年1年間の成績が確定した。九月場所までは御嶽海と阿炎が45勝で最多勝に並んでいた。それを朝乃山が1差で追走していた。すべて関脇以下である。横綱・大関が、いかに休場が影響したかを物語っている。それでは、幕内1年間... -
大相撲
■福岡千秋楽 遠い世代交代
相撲界に世代交代がきている、と言う方がいる。晩年白鵬対若手大関貴景勝の対戦は今場所唯一の横綱・大関リーグ戦である。絶対的強さが影を落としている白鵬。ここへきて調子を上げてきた。一方貴景勝は1横綱・2大関との対戦なしでずいぶん負けてきた。... -
大相撲
■福岡14日目 千秋楽へ!戦いは終わらない
万全の強さではないにしても、調子を上げてきた白鵬。一方むらっ気の相撲で7敗の窮地に追い詰められた御嶽海。勝負はこう展開した。白鵬が立ち合い鋭くぶつかると御嶽海を圧倒。すぐさま刈るような外掛けに御嶽海はくずれるしかなかった。御嶽海は白鵬の... -
大相撲
■福岡13日目 明暗を分けた白鵬と御嶽海
各段の6戦全勝同士が激突する13日目。その中の幕下で元大関照ノ富士の優勝が決まった。先場所は7番相撲で優勝を逃していた。だが、今場所は對馬洋に苦戦したが、辛抱して勝利した。幕下10枚目の全勝だけに十両復帰は決定的になった。苦難のなかの元大関... -
大相撲
■福岡12日目 忘れられた相撲は下半身で取るの教え
優勝戦線に動きがあった。2敗朝乃山がぱっとしない御嶽海の出足相撲に屈して3敗に後退した。まさにまさかの展開である。そもそもこの対戦は千秋楽と読んでいた。読み違いは勝敗にまで及んでしまった。白鵬は右四つ、遠藤は左四つだけにどういう展開にな... -
大相撲
■福岡11日目 場所の行方
11日目が終わった時点で場所の行方を書くのは異例である。それだけ読めない場所だっとも言える。白鵬は繰り上げ対戦者竜電を問題にしなかった。朝乃山も宝富士を退けた。優勝は1敗白鵬と2敗朝乃山に絞られてきた。どちらが有利か。1差をつけているだけ... -
大相撲
■福岡10日目 絞られた見どころ
5時間半かけて福岡入りした。幕内の取組に思わずエキサイトする場面は少なかった。ただ、淡々と消化していく。そんなそっけなさを感じざるを得なかった。大関を目指す御嶽海が力なく竜電に敗れる姿。それはもう大関は望むべくもない、自ら破棄したようにし... -
大相撲
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ 2019.11
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために十一月場所の10日目から千秋楽まで福岡国際センターで観戦します。同時に、土俵外の情報もお届けします。パソコンが異なりますので、四... -
大相撲
■福岡9日目 白鵬と朝乃山の優勝争いはどこまで続く
2横綱3大関がたちまち1横綱1大関へと激変した十一月場所。取組的には貴景勝対北勝富士が今日の好取組である。貴景勝は北勝富士に対し激しく突き押し、ときにはゆさぶり、最後は突き落としで決めた。北勝富士は東土俵下までころがり落ちた。一時気力を... -
大相撲
■福岡8日目 場所の崩壊?
場所入りして土俵入りまでした高安が、後半戦において突如休場を表明したのには驚かされた。どうも腰痛で歩けないとのことである。極めて珍しい考えられないケースである。高安は今場所カド番であり、これで3勝5敗となった。明日9日目の取組はない。高... -
大相撲
■福岡7日目 7日目の珍事及び横綱候補ゼロ危機
気力と闘志を欠いていた連敗三羽烏高安、貴景勝、御嶽海がそろって連敗を脱出した。七日目は気力・闘志を感じさせた。御嶽海は琴勇輝を相手に前に出る攻撃相撲で退けた。高安は突き押しが鋭い玉鷲相手に押し込まれたが、ひるむことなく反撃に出ようとした... -
大相撲
■福岡6日目 多難な場所に突入しかねない大相撲
この日も御嶽海・貴景勝・高安はそろってまた負けた。御嶽海は馬力負けすることがない宝富士に寄り切られた。貴景勝は玉鷲に圧倒され、押し出された。高安は何もできずに一方的に寄り切られた。3力士に共通することは、いまや気力・闘志が微塵も感じられ... -
大相撲
■福岡5日目 3者3様の敗北
関脇栃ノ心、新入幕若隆景が相次いで休場した。これで関取の休場は7人となった。当然取組数は減少する。その結果、横綱・大関は平幕相手の取組に変更するしかなくなる。なおかつ間延びする仕切りを見せられることになる。こうまで休場力士を多数だすと、... -
大相撲
■福岡4日目 御嶽海・高安の敗戦を考察
大関を目指す御嶽海は平幕大栄翔にもろざしに入られ、こらえる間もなくあっさり土俵を割った。この敗戦で早くも2敗となった。大関を目指す者が平幕に負けていては先行きが怪しくなる。優勝した2018年七月場所後の御嶽海の下位敗戦は以下である。九月場所... -
大相撲
■福岡3日目 朝乃山を退けた白鵬の頭脳作戦
3日目から友風が休場した。それも長期化しそうな師匠の談話である。休場者は止まることを知らない。これが毎場所繰り返されるのだから、たまらない。休場に関して無為無策を続けるなら、毎場所同じことが繰り返されることになる。それは結局看板倒れ、看... -
大相撲
■福岡2日目 本命なき場所が表面化
2日目、豪栄道が休場した。十両一山本も同様である。休場の連鎖で早くも関取4人目である。この流れではまだありそうな予感がする。体重過多を医学的、科学的に真剣に考えないと、大相撲のけが人続出は今後も続きそうである。豪栄道の休場によって横綱・... -
大相撲
■福岡初日 白鵬、危険な相手北勝富士を粉砕
横綱鶴竜が初日突然休場した。前日までその気配はまったくなかっただけに意外であった。これで鶴竜の2019年の休場率は37%になった。ここ3年では43%に上がってしまった。1年に直すと休場日数は約39日に相当する。これで横綱は片肺飛行となってしまった... -
大相撲
2019年十一月場所の視点
10日から今年最後の本場所が始まる。十一月場所の視点は何か。何を注視して観戦すべきか、改めて見ていこう。<福岡国際センター>★幕内・十両の休場者多数に歯止めはあるのかここ1年、これでもかというくらい幕内・十両の休場者は多かった。それが以下の... -
大相撲
横綱・大関に挑む10人のサムライ
2横綱・3大関が出場する十一月場所が始まる。今年は休場が目立っただけに千秋楽まで取れるかどうか懸念はある。横綱・大関に挑む関脇以下は上位に休場がなければ、東前頭3枚目の宝富士までである。関脇から東3枚目までで、ここ1年間の横綱・大関戦の... -
大相撲
御嶽海の15日間を推測する2
<御嶽海>ここからは対戦成績で負け越しの力士が5人登場する。▼対小結その2御嶽海6(××○●○○)4遠藤対戦成績は拮抗している。遠藤のうまさは四つになってこそ発揮される。御嶽海はそれを封じるために突き押しからどんどん前に出る相撲を取りたいところ... -
大相撲
御嶽海の15日間を推測する1
九月場所優勝の御嶽海が大関取りを口にしている。意欲十分とみた。昨年(2018年)の初優勝後の場所は、地元長野のメディアが取材に来ていたが、期待に応えられず9勝6敗に終わった。それだけに今度は、という思いを強く感じる。大関昇進のノルマは12勝と... -
大相撲
学生出身朝乃山の可能性
十一月場所の番付は久々に小結4人となった。阿炎、遠藤、北勝富士、朝乃山と手強い力士がそろった。このなかで強さが一段とアップし、成長の跡が最も見られる小結は朝乃山である。強さへの意欲も十分うかがえる。まだ上が目指せる逸材である。<九月場所... -
大相撲
休場が気になる両横綱
横綱というと、優勝争いをひっぱり、最終的に優勝してしまう特別な存在である。ところが現在の鶴竜・白鵬の両横綱はそこまでいっていない。実に休場が多いのである。先場所の九月場所、白鵬は初日北勝富士に敗れると、2日目から突然休場してしまった。鶴... -
大相撲
大関優勝あれこれ
大関の優勝がとだえて久しい。平成29年一月場所の稀勢の里が最後の大関優勝となっている。優勝制度が協会制定となったのは大正15年からである。先場所の御嶽海優勝まで461場所経過した。そのうち大関の優勝は110場所ある。全体の約23.9%である。<優勝稀... -
大相撲
2019年の力士数の変遷
「少子化=人口減少」。日本は間違いなく人口減少社会に陥っている。30年で2000万人以上減少する予想が出ている。高齢化社会がすすみ、労働人口も深刻である。2065年には65歳以上が4割弱になりそうである。こうした傾向は当然大相撲の力士数に影響を及ぼ... -
大相撲
大関復帰後の不成績
九月場所、関脇貴景勝は12勝優勝同点で大関に復帰した。大関降格直後12勝での復帰は最高成績である。大関降格直後の場所で10勝以上の成績で、大関に復帰できる規定は昭和44年七月場所から施行された。その後大関から降格したのは22例。そのうち大関に復帰...
1