大相撲

学生出身朝乃山の可能性

2019年11月5日

十一月場所の番付は久々に小結4人となった。
阿炎、遠藤、北勝富士、朝乃山と手強い力士
がそろった。このなかで強さが一段とアップ
し、成長の跡が最も見られる小結は朝乃山
である。強さへの意欲も十分うかがえる。
まだ上が目指せる逸材である。
190922千秋楽表彰 1032
<九月場所 殊勲賞を受賞した朝乃山>

人によっては横綱を期待できるという方も
いる。しかし、それは簡単なことではない。
朝乃山は学生出身である。学生出身力士には
ハンディがある。それは入門が22歳と遅い
ことである。大鵬と北の湖が横綱になった
のは21歳のときである。彼らが学生出身だと
したら、まだ在学中ということになる。学生
出身でなければこそヤング横綱は誕生した
わけである。

学生出身で横綱への可能性を感じさせた力士
は2人しかいない。前名内田の豊山と輪島
だけである。2人に共通している点はスピー
ド出世であった。

豊山 
入幕24歳 小結24歳 関脇25歳 大関25歳 
輪島 
入幕23歳 小結24歳 関脇24歳 大関24歳 
横綱25歳
豊山
<豊山>

豊山は残念ながら未完成で終わったが、スピ
ード出世はすばらしかった。十両で全勝優勝
し、入幕から7場所を要して大関に昇進する
ほどであった。大関昇進の成績は12勝-12勝
-13勝と段違いの成績であった。学生出身で
唯一横綱になった輪島にしても入幕から11場
所を要して大関になった。大関在位4場所で
横綱になった。輪島が横綱に昇進したのは
昭和48年五月場所後である。それから約46年
半経っても学生出身の横綱は誕生していない。
この数字は今後どんどん増えていきそうで
ある。
輪 島
<輪島>

朝乃山は入幕が23歳、小結が25歳である。
入幕してから上位に進出するまで11場所を
要している。いわば幕内中位以下にいる期間
が、いささか長すぎた。この点が豊山、輪島
と異なる点である。しかし、大関なら狙える。
そのためにも十一月場所は最低8勝して、
小結を維持することである。あとは常に2ケ
タ勝てる地力をつけていくことである。それ
には激しい稽古しかない。朝乃山のさらなる
急速な進歩に期待したい。 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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