関脇栃ノ心、新入幕若隆景が相次いで休場
した。これで関取の休場は7人となった。
当然取組数は減少する。その結果、横綱・
大関は平幕相手の取組に変更するしかなく
なる。なおかつ間延びする仕切りを見せられ
ることになる。こうまで休場力士を多数だす
と、場所に対して白け気分が出てもおかしく
ない。
それに輪をかけたのが、御嶽海・高安・貴景
勝の敗北である。御嶽海は立ち合いの迫力が
まるでない。馬力相撲でない隠岐の海に出ら
れ、攻められ、もろざしになられると後退
するだけで土俵を割った。御嶽海は3日目に
まぶたを切るアクシデントはあった。だが、
健康上のことを理由にしても勝負には勝て
ない。
御嶽海は最低2ケタ勝って次の場所に大関を
目指したいところである。だが、それができ
ず、1ケタ勝ち星で終わった場合、次の大関
取りのチャンスは訪れるのだろうか。過去
大関昇進のチャンスを2度失敗するケースは
稀である。大麒麟が2度失敗し、3度目に
大関に昇進した。10勝できないという仮定の
話になるが、御嶽海にそれだけの大関への
執念があるのだろうか。
話になるが、御嶽海にそれだけの大関への
執念があるのだろうか。
高安は明生を突き離していった。だが、その
威力を明生は何度となく、巧みにそらす、
はずす。高安の突き押しは明生に通用しない。
途中横につかれそうになる場面さえあった。
最後は高安の左腕をとっての腕捻りで明生が
勝利した。高安は初日の大栄翔戦の如く攻め
たかったのだろが、明生はその上をいった。
貴景勝が比較的取り易いと思われた宝富士に
不覚を取った。立ち合い押して出ると宝富士
は突き落としにいった。貴景勝は思わずばっ
たりと両手をついてしまった。貴景勝はめっ
たに前に落ちて負ける相撲ではなかった。
それだけにこの敗戦はショックであった。
貴景勝はこの先どこで負けるかわからない、
という不安定さを露呈した一番となった。
まだ序盤戦が終わったばかりだが、先の読め