2022年6月– date –
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大相撲
大相撲!役に立つ資料 下
■豪華本 豪華本といっても定義があるわけでない。イメージにすぎないことをお断りしておく。 ・相撲百年の歴史(講談社)大相撲への関心が高まって、最初によく見た豪華本である。写真を中心に見せる相撲史である。それだけに印象深い。昭和45年くらいまで... -
大相撲
松鳳山引退の波紋
すでに引退を表明していた松鳳山が6月28日引退記者会見をおこなった。自分は指導者に向かないとか食のサポートをしたいという趣旨の発言をした。これは本音なのだろうか。 元3代目若乃花が、貴乃花親方が突然離職したとき「協会を離れるほうが大変なんだ... -
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錦富士の出世街道
錦富士が前相撲から5年10カ月かかり、入幕を果たした。錦富士は小学校で相撲を始めた相撲少年であった。本人はそんない強くなかったと謙遜するが、継続は力なりであった。中学、高校と相撲部であった。三本木農業高校では阿武咲と同期であった。大学は近... -
大相撲
関脇・小結候補者多数の影響が出た新番付
2022年七月場所の番付が発表された。スキあり優勝の横綱照ノ富士と大関陣の弱体化で関脇候補が6人となった。大栄翔、若隆景、霧馬山、隆の勝、豊昇龍、琴ノ若である。小結候補が阿炎と玉鷲である。関脇・小結候補が目白押しである。結局関脇・小結は下記... -
大相撲
大相撲!役に立つ資料 中
引き続き役立つ資料を紹介しよう。 ■新聞 新聞で忘れられないのは報知新聞(現スポーツ報知)に掲載された玉の海梅吉氏の「切り捨てご免」である。玉の海さんは土俵に根ざした力士の心のありようを説いた。大受を土の香りのする力士といい、体の小さい貴ノ... -
大相撲
写真で見る顔今昔10人衆
現代は写真で見せる時代である。力士の顔は年齢とともに変わっていく。幕内10人をピックアップし、顔の今昔を作成した。古い写真を探すのはかなり時間を要した。また昔と今の写真の合成加工は手間を要した。その苦難の結果が以下である。 <新序 若三勝=... -
大相撲
大相撲!事始
日ごろあたり前のように接している大相撲。制度、慣習、進行などは常識化しているが、物事には常に始まりがある。それを探ってみたい。 ■公益財団法人日本相撲協会 名称は次のように変遷している。江戸 相撲会所明治22年 東京角力協会大正14年 財団... -
大相撲
名古屋場所が揺れた日
6月から暑い日が続くなかで迎えようとしている名古屋場所。名古屋場所が定着したのは昭和33年からで会場は金山体育館であった。南洋場所といわれるほどの暑さの中での開催だった。今の愛知県体育館は昭和40年からであった。令和2年はコロナ禍で東京開催... -
大相撲
大相撲!役に立つ資料 上
■専門誌大相撲を知るにはまず、専門誌が欠かせない。以前は「大相撲」(読売新聞社)という深く掘り下げた専門誌があった。これで出羽海部屋の歴史、特に九重(元千代の山)がなぜ独立しなければならなかったかを知った。押尾川(元大麒麟)のお家騒動にと... -
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横綱!新入幕までの所要場所数番付
かつて新入幕から横綱までの所要場所数番付を発表した。そこで今回、横綱は新入幕までどれくらいの所要場所数かかったのか。早速調査してみた。 対象は実質横綱が地位化した常陸山以降の東京横綱とした。十両以下の実情は、時代によって異なる。という問題... -
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時津風部屋が生んだ1横綱4大関 下
大内山が昭和33年一月場所、大関の座を去ってしばらく、大関は誕生しなかった。この間小結潮錦・時錦などが活躍していた。そして昭和33年十一月場所、北葉山が入幕してきた。入幕5場所目には小結、7場所目には関脇であった。入幕から8場所連続勝ち越し... -
大相撲
大相撲!根本的疑問
★大鵬と柏戸、北の富士と玉の海はどちらが先に横綱になったのですか。 よく同時横綱昇進という表現が使われるが、同時というのは○時□分△秒まで一致することである。1機関の決定ではありえない。正確には「同日横綱昇進」が正確な表現である。東正大関で連... -
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2020年3月版幕下のホープその後
2020年3月に幕下のホープをあげている。当時の基準は以下であった。1.年齢が若い 幕下30枚目までは23歳以下それ以下は22歳までとした年齢は3月6日現在とした2.幕下での成績ただし、元十両は除外している。ピックアップした力士は次の11人である。 ... -
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時津風部屋が生んだ1横綱4大関 上
時津風部屋というと、大関正代、豊山が所属し、5月に断髪した豊ノ島が年寄井筒として在籍する部屋でもある。時津風部屋はいまや名門と呼ばれるまでになった。時津風部屋は、双葉山が立浪(元緑嶋)部屋から昭和16年双葉山相撲道場として独立したことに始... -
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横綱優勝なし連続場所数番付
綱は優勝を宿命づけられている。事実優勝力士のほとんどは横綱である。三役優勝も横綱になった力士で占められている。逆に横綱が優勝できない連続場所数はどれくらいになるのか。そこで作成したのが、横綱優勝なし連続場所数番付である。対象は実質横綱が... -
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大関への期待!若隆景・豊昇龍を比較
大関へ期待がかけられる力士。それが若隆景と豊昇龍である。若隆景は三月場所の優勝が大きい。にわかに浮上してきた。豊昇龍はそうした実績はないが、なんといっても若さがある。23歳になったばかりである。幕内では琴勝峰についで若い。なお、若隆景は27... -
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大相撲 様々な記録
大相撲の最高記録は記憶に残り易い。優勝回数、連勝記録。最近は玉鷲の連続出場がピックアップされている。ほかに横綱昇進成績、大関昇進成績、歴代横綱などは記憶されている方もいるだろう。ここではあまり注目されない記録を取り上げてみよう。 ★7連敗... -
大相撲
カド番御嶽海の対戦相手別成績
五月場所の御嶽海はさんざんな成績だった。6勝9敗と負け越した。関脇以下には5勝7敗だから本当によく負けた。3場所連続2ケタ勝利もストップした。一転七月場所はカド番となった。御嶽海はどこか悪かったのでは、という見方があった。仮にそうだとし... -
大相撲
大相撲 素朴な疑問
★貴乃花はなぜ突然協会を離職したのですか。 一言で片付けられない話である。長くなるが、経緯はこうである。 貴乃花は自分の弟子貴ノ岩が暴行負傷してから態度があまりにかたくなだった。謝罪にきた伊勢ヶ濱(元旭富士)・日馬富士を無視して車を発車させ... -
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複雑化する一門
一門は本場所が少ない時代、巡業組合だった。この巡業は独立採算制であった。現代は一門の意味が変化した。一門は理事、副理事を生むシステムとなった。一門は本家分家の系統を中心にかなり複雑化した形態に変わってきている。いまは理事は10人であり、そ... -
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2022年七月場所の人気
また暑い七月場所がやってくる。昨年コロナ禍で初めて地方場所が開催された場所が名古屋だった。昨年の観客席は二人マスおよびイス席の間隔をあけての開催だった。人気はどうだったか。平日はガラガラだった。13日目が比較的入った感じである。土日はけっ... -
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現代関脇・小結在位数番付
入幕したら、力士の次の目標は小結・関脇に昇進することである。関脇を実に味のある地位と言った方がいる。努力しだいでは誰でも到達できる地位であると。大関以上となるとプラス別の要素が必要になると語っていた。現在幕内力士は42人である。横綱・大関... -
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照ノ富士キラー大栄翔と玉鷲
五月場所の照ノ富士は優勝したもののなんとか結果的にという言葉がつきまとう優勝だった。一時は隆の勝にリードされていた。だが、隆の勝が自分の相撲を取れず、くずれたことによって巡ってきた優勝だった。昨年のように抜群の強さを発揮できなかった。 <... -
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A級横綱誕生の周期
横綱ほど不思議な地位はない。まず、落ちることはない。不成績なら引退である。だから初代若乃花が横綱に推挙されたとき「困った、困った」と頭を抱えていた。多くの兄弟をかかえていたからまだ辞めるわけにいかなかった。もうひとつ不思議というか奇妙な... -
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2022年6月版二所ノ関の系統
元稀勢の里の二所ノ関が6月5日茨城・阿見町で部屋開きをおこなった。すでに独立していたが、そのとき稽古場は完成していなかった。つくば市の筑波大の稽古場を使用していた。ようやく持てた自分の城は1800坪という広大な敷地に建てられた。元琴風の尾車... -
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幕内の年齢構成
2022年三月場所前、幕内の年齢番付を作成した。そのときこう記した。「20代は22人、30代は20人となった。30代をベテランとすると、幕内は半分近くがベテランということになる。29歳の御嶽海、北勝富士、宇良、翔猿は今年中に30歳を迎える。」こうした傾向... -
大相撲
松鳳山の今後
五月場所、十両のべテラン松鳳山が東12枚目で3勝12敗と大敗した。これまで10年5場所連続、通算68場所維持してきた関取の座を明け渡すことになった。来場所の幕下降格は必至である。それだけに去就が注目された。「体と相談しながらゆっくり考えます」と... -
大相撲
期待の星北青鵬と熱海富士
十両はこれまで元幕内か長期十両滞在組のイメージが強かった。そこへ登場したのが北青鵬であり、熱海富士である。二人がどれほどすごいのか。下記の表をご覧いただきたい。 北青鵬が十両昇進まで部屋ごと休場を除くと6場所で十両入りしている。熱海富士は... -
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横綱優勝次点番付
高校野球には春・夏の大会の準優勝表彰はあるが、大相撲の表彰は優勝者だけである。かつて相撲専門誌の読者欄で大相撲の準優勝の表彰を提唱した意見があった。一方で初代若乃花の二子山は「それをすると甘くなっちゃうから」と言っていた。優勝力士は覚え... -
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3大関の総合力
五月場所の3大関の成績は悲惨な結果だった。貴景勝8勝、御嶽海6勝、正代5勝だから歴史的大関弱体の場所だった。今年(2022年)の2月、大関の総合力を発表した。それは大関勝率、大関出場率、大関勝利2ケタ率、大関負け越し率(マイナスポイント)を...
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