大相撲

期待の星北青鵬と熱海富士

十両はこれまで元幕内か長期十両滞在組の
イメージが強かった。そこへ登場したのが
北青鵬であり、熱海富士である。二人がどれ
ほどすごいのか。下記の表をご覧いただき
たい。

北青鵬が十両昇進まで部屋ごと休場を除くと
6場所で十両入りしている。熱海富士は7場
所で十両昇進を決めた。両力士とも超スピー
ド出世である。それとともに両力士とも序ノ
口から十両直前まで負け越しがないのである。
めったにあることではない。

<北青鵬>

負け越しはともに新十両の場所であった。
北青鵬は1日だけ土俵に上がり、不戦敗と
休場で幕下に逆戻りした。幕下で3場所を
過ごした。いささか遠回りとなったが、七月
場所でようやく十両に復帰する。

<熱海富士>

七月場所で興味深いのは朝乃山の久々の登場
と熱海富士と北青鵬の激突である。これまで
両力士はクラスが異なっていたため、対戦の
チャンスはほとんどなかった。同じクラスは
幕下で2021年九月場所と2022年一月場所だが、
ともに対戦はなかった。今度の七月場所は
十両で対戦する可能性が出てくる。

<三段目時代の北青鵬>

昭和45年一月場所、輪島は2年連続学生横綱
を引き下げて幕下に付け出された。幕下で
連続優勝して十両入りした。輪島を追って
長浜(のちの豊山)がプロ入りした。幕下
付け出しで5勝した。その後2場所連続優勝
で十両に昇進した。昭和45年九月場所、十両
は輪島対長浜の一戦が話題になり、注目され
た。両者は5勝同士でぶつかった。この一番
には何本か懸賞がついた。当時はお客さんの
投票で決まるサンケイ新聞社賞があった。

<序ノ口優勝した熱海富士>

北青鵬対熱海富士は輪島対長浜同様に期待
され、楽しみな一戦になる。北青鵬、札幌
出身の日本育ちだが、生まれはモンゴル。
宮城野部屋所属、2メートル、170キロ、
21歳。右四つ寄りを得意とする。熱海富士、
静岡県出身、伊勢ヶ濱部屋。186センチ、
176キロ、19歳。右四つ寄りを得意とする。

暑い七月場所、十両で熱戦が展開されようと
している。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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