大関へ期待がかけられる力士。それが若隆景
と豊昇龍である。若隆景は三月場所の優勝が
大きい。にわかに浮上してきた。豊昇龍は
そうした実績はないが、なんといっても若さ
がある。23歳になったばかりである。幕内
では琴勝峰についで若い。なお、若隆景は
27歳である。12月に28歳になる。そんな両
力士を比較してみた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/06/若豊A.jpg)
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/06/180320十日目幕下以下-020序の口時代-e1655267908439.jpg)
まず、両力士の出世である。東洋大出身の
若隆景が三段目100枚格付出しで初土俵を
踏んだ。2017年三月場所のことである。遅れ
ること1年の2018年三月場所序ノ口でスター
トを切ったのが豊昇龍である。そのとき若隆
景は幕下筆頭で翌場所は十両に昇進している。
若隆景は三段目・幕下を7場所36勝13敗で
十両昇進を決めた。豊昇龍も負けていない。
幕下以下を10場所49勝21敗で十両入りした。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/06/180513初日幕下以下-509.jpg)
豊昇龍が新十両のとき、若隆景はすでに新
入幕であった。しかし、その場所若隆景は
途中休場して、十両に逆戻りした。2020年
一月場所、三月場所で若隆景対豊昇龍戦が
実現した。2番とも若隆景が勝利している。
若隆景、十両9場所71勝64敗及び十両降格
2場所19勝11敗。豊昇龍、十両4場所33勝
27敗。この十両在位場所数が両力士の距離を
縮める結果になった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/06/200125十四日目十両幕下以下-786若隆対豊昇-e1655267981791.jpg)
若隆景、豊昇龍がともに幕内となったのは
2020年九月場所以降である。番付は1場所を
除いて常に若隆景が上だった。小新結も若隆
景が先行した。豊昇龍は小結2場所だが、
若隆景は関脇2場所を経験している。若隆景
の幕内成績は103勝67敗10休1部屋毎休場で
○26である。豊昇龍の幕内成績は88勝75敗
2休で○11である。幕内での対戦は3勝3敗
である。豊昇龍の一本背負いが決まったこと
があった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2022/06/210920九日目幕内-705-e1655267999790.jpg)
若隆景の横綱戦は0勝5敗、大関戦は10勝
14敗である。豊昇龍の横綱戦は0勝4敗、
大関戦は7勝4敗である。問題はどちらが
先に連続2ケタ勝利をあげて大関への弾みを
つけるかにある。御嶽海でさえ関脇以下の
上位で連続2ケタ勝利は2連続までである。
若隆景、豊昇龍勝負の決着は連続2ケタ勝利
がカギとなる。