大相撲

横綱優勝なし連続場所数番付

綱は優勝を宿命づけられている。事実優勝
力士のほとんどは横綱である。三役優勝も
横綱になった力士で占められている。逆に
横綱が優勝できない連続場所数はどれくらい
になるのか。そこで作成したのが、横綱優勝
なし連続場所数番付である。対象は実質横綱
が地位化した常陸山以降の東京横綱とした。
宮城山は東西合併以降の数字である。現役の
照ノ富士は除外した。大正15年の優勝制度
以前は幕内最高成績とした。その結果番付は
以下となった。

強豪太刀山は横綱最後の3場所のみ最高成績
でなかった。やはり大変な横綱だった。
玉の海は現役で死去した影響で優勝なしは
新横綱から3場所となった。3場所目は9勝
6敗で「こんな横綱ってあるか」と言われた。
これが玉の海を奮起させ、安定性のある横綱に
かえた。朝青龍は晩年を迎えることなく引退
したたため、優勝なしは4場所連続であった。

<朝青龍>

東富士は連続優勝がないせいか、横綱優勝
なしは4場所連続であった。旭富士は短命で
あったことから4場所連続なしの結果となっ
た。双葉山の優勝なし5場所連続は引退前の
晩年のことであった。大鵬の5場所連続は
すべて休場であった。再起をかけた大鵬は
休場あけの場所から45連勝を達成した。連勝
は誤審でストップして、汚点を残した。

ワーストは大乃国の優勝なし連続20場所で
ある。3年2場所で師匠の元魁傑の放駒が
引退を促したのもやむを得なかった。大乃国
は28歳で引退した。優勝11回曙の18場所連続
優勝なしは意外な感じがする。9回目の優勝
から10回目の優勝の間でおきている。6場所
休場がある。吉葉山はついに横綱優勝がなか
った。17場所連続優勝なしは、そのまま吉葉
山の横綱在位場所数になっている。

<大乃国>

なお、横綱優勝(幕内最高成績)がない横綱
は9人に及んでいる。いささか多すぎる。
横綱優勝1回の横綱もいる。柏戸は優勝なし
連続12場所のほかに11場所連続が2回ある。
こうした例は鶴竜の9連続、8連続、7連続
がある。羽黒山も11連続、6連続、5連続が
ある。羽黒山はアキレス腱切断が影響して
いる。

<柏戸>

横綱がピンからキリまで存在することがこう
したことでも参考材料になる。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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