関脇と小結はどちらも「三役」で、上から大関→関脇→小結→前頭の順。つまり関脇のほうが小結より上で、関脇の上が大関、小結のすぐ下が前頭筆頭にあたる。入幕した力士がまず目指すのが小結・関脇で、大関以上にはさらに別の力が要る、と田口は書く。この記事は現代の力士を「関脇・小結の通算在位場所数」で番付化したもので、トップは御嶽海の28場所(17場所連続在位・在位率76%)、次いで高安の13場所である。
※在位数は2022年7月場所時点で田口が集計した数値。御嶽海・高安らの所属や地位は現在とは異なる。
入幕したら、力士の次の目標は小結・関脇に
昇進することである。関脇を実に味のある
地位と言った方がいる。努力しだいでは誰
でも到達できる地位であると。大関以上と
なるとプラス別の要素が必要になると語って
いた。現在幕内力士は42人である。横綱・
大関を含め、関脇あるいは小結に到達した
力士は23人である。約55%である。

最高位関脇といっても1場所と10場所では
段違いである。そこで幕内力士の関脇・小結
の在位数を調査し、番付を作成してみた。
七月場所の関脇若隆景・大栄翔、小結豊昇龍・
阿炎はほぼ確定しているため、それを加えた。
その結果、現代関脇・小結在位数番付は以下
になった。

断然トップは御嶽海の28場所関脇・小結在位
数である。なにしろ御嶽海は17場所連続関脇・
小結在位及び10場所連続関脇・小結在位の
記録の持ち主である。御嶽海の関脇以下の
幕内在位は37場所である。そのうち28場所が
関脇・小結である。関脇・小結在位率76%
という驚異的な数字になる。大関に昇進する
前は、御嶽海こそ関脇以下最強であった。

次が高安の13場所関脇・小結在位数である。
高安は大関昇進前関脇4場所、小結2場所で
あった。大関降格後は関脇3場所、小結4
場所である。大関の座を去っても関脇・小結
級の実力はあったことになる。高安優勝待望
論がある。絶対的強者が不在の場所こそチャ
ンスである。

玉鷲は遅咲きの力士である。入幕から38場所
かかって小結に昇進した。30歳のときである。
32歳のときには6場所連続関脇・小結に在位
している。2019年九月場所より関脇・小結
から遠ざかっている。ただ、相撲は37歳に
なった今も若々しい。もう1度関脇・小結に
返り咲くことができるか。

遠藤、豊昇龍、阿武咲、北勝富士、千代大龍、
霧馬山は小結が最高位である。若い豊昇龍、
阿武咲、霧馬山は今後チャンスがある。ベテ
ラン遠藤はワンチャンスをいかせればという
条件つきである。勢いが失われた北勝富士は
苦しい。上位に上がることがなくなった千代
大龍は現状のままの恐れがある。

前頭が最高位の力士のなかでめきめき力を
つけてきた琴ノ若が新小結・新関脇の有力
候補である。続くのは果たして誰になるか。
関脇と小結についてよくある質問
Q. 関脇と小結はどっちが上?
A. 関脇が上、小結が下。どちらも三役で、関脇は小結の一つ上の地位にあたる。
Q. 関脇の次(上)の地位は?
A. 大関。関脇からさらに昇進すると大関になる。
Q. 小結の下の地位は?
A. 前頭(平幕)。前頭で好成績を続けると小結に昇進する。
Q. 関脇・小結の在位場所数が最も多いのは?
A. 御嶽海の28場所(2022年7月場所時点・田口集計)。次が高安の13場所。
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