コラム・論考– category –
力士論・取組考・相撲エッセイなど独自の論考
-
コラム・論考
今年(2020年)の土俵の目撃者を振り返って
今年も残すところわずかとなりました。ふり 返れば土俵の目撃者は新型コロナウイルスの 影響を受けて、行動範囲が狭くなった年でし た。本場所はできる限り観戦しましたが、 引退相撲や行事などは制限された1年であり ました。そのため、地方の相撲仲間と... -
コラム・論考
1年間の優勝者
今年(2020年)は感染症流行のなかで5場所 開催されたその優勝者が5力士とも違うので ある。 一月 幕尻徳勝龍 三月 横綱白鵬 七月 幕尻照ノ富士 九月 関脇正代 十一月大関貴景勝 <照ノ富士> これは絶対的強者がいなっかた結果と言える。 過去年5... -
コラム・論考
2020年12月幕下のホープ2
引き続き22歳以下、幕下成績勝ち越しの条件 で元関取以外の幕下のホープをみていこう。 栃神山 埼玉県出身 春日野(元栃乃和歌)部屋 最高位幕下18枚目 幕下成績27勝22敗 19歳 中学横綱の実績を持つ。高校は相撲の名門 埼玉栄高校へ進学。高校総体で3... -
コラム・論考
苦悩続く大相撲
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。 東京は595人、大阪は357人と少し前までは 考えられない数字になっている。経済を優先 している限り、数字が減ることはなさそうに みえるが、異論もある。問題はこれが医療 崩壊につながることである。すでに自... -
コラム・論考
2020年12月幕下のホープ1
幕下の相撲が面白い。7番しかないから1勝 の重さが違う。幕下はある程度体ができ、技 も身についてくる。そんな力士が十両を目指 してしのぎを削る。そんななか,納谷改め 王鵬が十両入りを果した。2020年の本場所は 日程を終了した。区切りのいいところ... -
コラム・論考
優勝からみた2020年
新型コロナウイルスに揺れた2020年。大相撲 も中止場所あり、無観客開催あり、観客制限 場所ありと影響を受けた。昭和33年、年6場 所制がスタートしたが、2011年以来年5場所 となった。その5場所を優勝から振り返って みる。 <1月優勝徳勝龍> これま... -
コラム・論考
2020年力士数の変遷
今年2020年、大相撲は新型コロナウイルスに 振りまわされた。三月場所は無観客開催、 五月場所は中止。七月場所・九月場所は2500 人限定観客、十一月場所は5000人限定観客と なった。入場料収入激減の1年であった。 そんななか、人口減少社会、労働人口減... -
コラム・論考
2020年架空年間三賞
2020年は新型コロナウイルスの影響で大相撲 は1場所中止になった。そのため、5場所で 終了した。年間を通した賞には最優秀力士賞、 新人賞がある。いまはないが、かつて日刊 スポーツは年間三賞を制定していた。殊勲・ 敢闘・技能の年間三賞にふさわし力... -
コラム・論考
2020年十一月場所の視点
九月場所は休場の嵐だった。幕内10人、出場 停止1人、十両2人、場所前引退1人とこれ でもかと休場力士が増えていった。今場所、 初日から休場は白鵬・鶴竜の両横綱と琴勇輝 である。阿炎は引き続き出場停止である。 重量級大相撲に休場は欠かせないもの... -
コラム・論考
四股名あれこれ 動物編4
引き続き鳥類の文字を含む四股名最後の文字 鷲を以下の条件のもとで紹介していこう。 1.動物といっても竜(龍)、麒麟、鳳、 鵬などの伝説や空想上の動物は含めなかった。 2.鯱はしゃちと読む四股名は入れ、しゃち ほこと読む四股名は入れなかった。 ... -
コラム・論考
四股名あれこれ 動物編3
引き続き鳥類の文字を含む四股名を以下の 条件のもとで紹介していこう。 1.動物といっても竜(龍)、麒麟、鳳、 鵬などの伝説や空想上の動物は含めなかった。 2.鯱はしゃちと読む四股名は入れ、しゃち ほこと読む四股名は入れなかった。 3.獅子はラ... -
コラム・論考
四股名あれこれ 動物編2
引き続き哺乳類の文字を含む四股名を以下の 条件のもと紹介していこう。 1.動物といっても竜(龍)、麒麟、鳳、 鵬などの伝説や空想上の動物は含めなかった。 2.鯱はしゃちと読む四股名は入れ、しゃち ほこと読む四股名は入れなかった。 3.獅子はラ... -
コラム・論考
四股名あれこれ 動物編1
九月場所、新入幕翔猿が活躍したことでその 名を広く知らしめた。テレビの司会者が「最 初しょうえんと読むのかと思ったよ」と発言 していた。そこで動物にちなんだ四股名を 調べてみることにした。 <翔猿> 1.動物といっても竜(龍)、麒麟、鳳、 鵬な... -
コラム・論考
2009年相撲メモから1年を振り返る2
引き続き11年昔を相撲メモから振り返り、 現代といかに異なるかを明らかにしていき たい。 ★頭打ちのスピード出世力士 スピード出世は明日の大相撲を担うバロメー ターである。しかし、当世のスピード出世 力士栃煌山、豪栄道、阿覧、土佐豊、山本山、 全... -
コラム・論考
2009年相撲メモから1年を振り返る1
10年一昔と言うが、ここでは11年昔を相撲 メモから振り返ってみたい。現代と比較して どういう時期であったか明白にしていきたい。 2009年は横綱が白鵬と朝青龍のときである。 白鵬は23歳から24歳、朝青龍は28歳から29歳 のときである。大関は魁皇、千代大... -
コラム・論考
大相撲専門誌の行く末
大相撲専門誌「スポーツ報知大相撲ジャー ナル」が決算号を出版しなくなって2場所が 経過した。決算号が出なくなったのは突然で あった。「NHK G-Media大相撲中継」に 続いて2誌目である。今決算号が見られる のは「相撲」だけになった。こうした現状... -
コラム・論考
2020年九月場所の視点
白鵬、鶴竜の両横綱は初日から休場である。 年齢的にも35歳で多くを望めない。出場して も、どこかで休場してしまうのではという 思いがついてまわる。柏戸の晩年は、力が 衰えても新しい横綱ができないから無理に 土俵に上がっていた。そのため、9勝6敗... -
コラム・論考
暗転の九月場所
場所直前になってとんでもないニュースが 飛び込んできた。玉ノ井(元栃東 子)部屋 の所属力士19人が新型コロナウイルスに集団 感染したことが判明した。今は緊急事態宣言 が解かれ、自主規制で注意している時期とは いえ、人数も多く、ショッキングな出... -
コラム・論考
九月場所番付に2つの異変
九月場所の番付が発表された。千秋楽と同じ 8月である。関脇小結は順当である。関脇は 正代・御嶽海と詰まっていた。だが、小結で 11勝をあげた大栄翔が関脇に昇進するのは 当然であった。ここまではいい。 <新関脇大栄翔> 目につくのは照ノ富士の優遇... -
コラム・論考
看板倒れ
七月場所は横綱鶴竜、大関貴景勝、横綱白鵬 と相次いで休場した。あまり深刻に受け止め られなかった面があるが、看板倒れの場所と なってしまった。 思い起こすのが昭和56年の三月場所である。 この場所は、横綱北の湖・輪島・2代目若乃 花、大関千代の... -
コラム・論考
四股名あれこれ 東西南北
東西南北のいずれか1字がつく四股名を調べ てみた。読み方は問わず、対象は江戸・東京 の幕内力士とした。 江戸時代において東西南北の字がつく力士は わずかしかいない。西国と東関である。西国 は、さいごくと読む。文化15年春場所幕内 付出しで名がみ... -
コラム・論考
千秋楽全勝決戦5
白鵬に最も迫った力士、それが日馬富士で ある。日馬富士が横綱白鵬と最初に優勝を 争ったのが2008年十一月場所、まだ安馬と いっていたときである。白鵬は既に8回の 優勝をしていた。安馬は関脇であった。12日 目1敗白鵬と2敗安馬が直接対戦して安馬が... -
コラム・論考
引退力士あれこれ
三月場所、無観客で開催されたあと、五月 場所中止。七月場所は開催時期を2週間ずら しての東京開催となった。変則的なこの間 随分多くの力士の引退があった。 ・3月 蒼国来が引退した。これは師匠である荒汐 (元大豊)の定年によるものである。蒼国来 ... -
コラム・論考
千秋楽全勝決戦4
北の湖時代から千代の富士時代へ。昭和56年 十一月場所、千代の富士は横綱初優勝した 場所から時代は千代の富士へと移った。この 千代の富士と短期間ながら対抗した力士が 遅れて来た男隆の里である。隆の里と2代目 若乃花は青森から同じ夜行列車に乗って... -
コラム・論考
綱の責任
七月場所、鶴竜1敗後休場。白鵬10連勝2連 敗後休場。最近の横綱は負けるさっさと休場 を決め込む。なんとも耐えられない存在の 軽さである。横綱は本来土俵を締めるもので ある。大関・横綱が枕を並べて敗れても最後 に登場した横綱は勝って土俵を締めた... -
コラム・論考
千秋楽全勝決戦3
柏戸は苦悩していた。大鵬と抱き合わせで 横綱になったものの、横綱昇進時は優勝が なかった。それだけではない。横綱に昇進 しても優勝がなかった。それどころかケガで 休場を余儀なくされ、4場所連続休場となっ て追い詰められていた。大鵬はすでに6連... -
コラム・論考
千秋楽全勝決戦2
時代を築いた横綱で栃錦・若乃花ほど拮抗 したライバルはいない。その両横綱の対戦が、 頂点に達したのが昭和35年三月場所であった。 東の正横綱栃錦。先場所14勝1敗で10回目の 優勝。その勢いのまま三月場所は初日から 14連勝で千秋楽を迎えた。14勝のな... -
コラム・論考
千秋楽全勝決戦1
優勝争いの最大のハイライトは全勝同士が 千秋楽に激突することである。これは当然 ながらめったにみられることではない。優勝 制度が正式に協会認定としてスタートした 大正15年以降片手で数えるほどしかない。 それでは明治42年夏場所国技館開設とともに... -
コラム・論考
受難の地方本場所
新型コロナウイルスの影響で集団移動ができ ない状況下のため、七月場所は東京で開催 された。七月場所はあくまで七月場所のため、 取組表以外に読物がついていた。また千秋楽 の表彰に従来の名古屋場所でしか行われなか った表彰が名を連ねていた。 愛知... -
コラム・論考
土壇場で決まった有観客
7月13日に臨時理事会がおこなわれた。七月 場所の開催に関して及び中川親方の処分が 話し合われた。観客を入れるかどうか。これ は予想としては微妙だった。プラス要因と してプロ野球、Jリーグが観客を入れ始めて いる。マイナス要因として東京の新型コ... -
コラム・論考
現代大相撲事情
大相撲が学生と外国人が占めるようになっ て久しい。豊山(前名内田)が登場したとき は、学生出身は豊國くらいだった。ハワイ 出身の高見山が入幕したのは、昭和43年一月 場所だった。次に入幕した外国出身力士は、 小錦で約6年半後だった。いまや大相撲... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士13
■若ノ鵬 入門したら、土俵入りから始まると思って いたロシア連邦出身の力士。露鵬の口利きで 元2代目若乃花の間垣部屋に入門。序ノ口 から2年半で入幕した。2007年十一月場所、 19歳のときであった。しかし、力士生命は 短かった。2008年8月、大麻所持... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士12
■朝青龍 平成13年一月場所20歳で新入幕を果した。 明徳義塾高校に留学し、相撲部で活躍した。 高校を中退して若松(元朝潮=前名長岡) 部屋に入門した。序ノ口から9場所で十両 入り。十両2場所で入幕というスピード出世 だった。大関の初陣は22歳直前で... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士11
■武蔵丸 小錦、曙に続く第3のハワイ勢として、平成 3年十一月場所20歳で入幕した。このとき 小錦は大関、曙は筆頭だった。新入幕、11勝 4敗で敢闘賞を受賞して、上位に進んだ。 ところが、上位で勝ち越していくのだ。上位 の壁などないが如く、小結にな... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士10
■小錦 昭和59年七月場所、20歳で入幕。黒船来航と 戦風を起こしたのは翌場所であった。圧倒的 パワーで2横綱、1大関から勝利。最後に 大関琴風が止めた。12勝3敗の好成績を残 した。一方13勝2敗で優勝した多賀竜は2大 関と対戦しただけという不公平さ... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士9
■北天佑 足腰、均整の取れた体、持っている素材は 素晴らしく、新弟子のころから将来の大関・ 横綱候補であった。昭和55年十一月場所に 20歳で新入幕を果した。16場所関脇以下に いながら、優勝1回、殊勲賞2回、敢闘賞 4回、技能賞1回受賞した。小結4... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士8
■若三杉 のちの2代目若乃花。甘いマスク、柔らかい 足腰、颯爽たる取口で素材は抜群だった。 人気も急上昇。どこまで実績を築くか、期待 は大きかった。昭和48年十一月、20歳で入幕。 元安芸ノ海は北の富士クラスに成れるとみて いた。23歳で大関に、25歳... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士7
■錦洋 黒姫山と同様昭和44年七月場所新入幕。19歳 であった。大受、吉王山と同期で期待のホー プであった。入幕5場所目に技能賞を受賞。 翌場所大鵬から金星を獲得している。昭和 47年4月、井筒部屋の後継者争いで、後継者 になれなかった君ヶ浜(元鶴ヶ... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士6
■長谷川 長谷川が入幕したのは、部屋別総あたり制が 始まった昭和40年一月場所であった。20歳の ときである。長谷川は本名である。「琴」の 字はつかないが、佐渡ヶ嶽(元初代琴錦) 部屋の力士である。大関候補であっただけに 実績はすごかった。小結9場... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士5
■信夫竜(海乃山) 信夫竜は入幕時の名前で海乃山のほうがよく 知られている。その海乃山にしても海力山 (かいりきざん)で届けたら番付が海乃山に なっていたという。それなら海乃山でいいや ということで、これで通した。昭和36年一月 場所、20歳で入幕... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士4
■富樫 のちの横綱柏戸である。若秩父と同じ昭和 33年9月場所19歳で入幕した。新入幕大鵬の 連勝止め役に抜擢されるが、8場所入幕が 早かった。大関になったのが21歳、横綱に なったのが、23歳であった。前褌を取って 走る柏戸は速攻で取るタイプであった... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士3
昭和戦後をみていこう。 ■千代ノ山 戦後の大相撲の復興は千代ノ山にかかって いた。その期待にそうように昭和20年秋場所、 19歳で新入幕を果した。新入幕の場所いき なり10戦全勝した。強烈な存在感を示した。 突っ張りを得意としたが、特に右が強烈だっ ... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士2
引き続き昭和戦前をみていこう。 ■双葉山 双葉山の場合、春秋園事件による力士大量 離脱が影響している。本来なら十両6枚目で あるはずが、幕内40人中29人が脱退したの だから、番付を編成し直してもいかにも人が 少なかった。そのため、双葉山は急遽繰り... -
コラム・論考
小兵列伝4 栃ノ海
大鵬・柏戸の大型力士に割ってはいったのが 春日野(元栃錦)部屋の小兵栃ノ海である。 前名は本名の花田で取っており、青森出身で ある。それだけに初代若乃花との親戚関係は、 と思われたが、それはなかった。両親がりん ご園を経営していたことも共通し... -
コラム・論考
20歳以下の新入幕力士1
ホープ中のホープ琴勝峰が三月場所十両優勝 を決めて入幕を果した。20歳という若さで ある。前途洋洋、どこまでのぼりつめるか、 期待は大きい。20歳以下で入幕した力士は 琴勝峰だけではない。どんな力士がいるか 調べてみた。対象は明治42年夏場所、国技... -
コラム・論考
悲劇に包まれた相撲界
衝撃のニュースが飛び込んできた。新型コロ ナウイルスで入院していた現役力士が13日 午前0時半に亡くなられたのである。死因は 新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全 であった。その力士は勝武士で、28歳という 若さであった。勝武士は高田川(元安... -
コラム・論考
名古屋本場所あれこれ
今年の七月場所は東京開催に決定した。近隣 地方の方、熱心な遠征相撲ファンにとっては 誠に残念な決定となってしまった。昭和33年 から正式に始まった名古屋本場所は、歴史的 に一番新しい本場所と紹介したメディアが あった。それは間違いないが、九州福... -
コラム・論考
大相撲中止・無観客開催の波紋
五月場所の中止が公益財団法人日本相撲協会 から正式に発表された。新たなお知らせと して七月場所は無観客開催を目指すこと。 また、東京開催に踏み切った理由は、大集団 の移動、移住による地元への配慮からである。 さらに、九月場所後の秋巡業の中止を... -
コラム・論考
中止に追い込まれた五月場所
五月場所の中止が決定的になった。新型コロ ナウイルスの猛威は収束する気配がなく、 非常事態宣言が5月31日まで延期されること になった。プロ野球、Jリーグは開幕できる 状態ではない。インターハイは中止になった。 こうしたなか、大相撲だけが開催で... -
コラム・論考
豊ノ島の相撲人生4
アキレス腱切断によって、幕内、十両と2場 所連続全休となって番付は一気に幕下まで 落ちた。先人でアキレス腱切断を経験した 龍虎は土俵上でのケガだった。その場所途中 休場したあと幕内、十両、幕下と3場所連続 全休している。豊ノ島は2016年十一月場... -
コラム・論考
比較!5年前と現在の番付
<2015年五月場所番付> 5年後の番付を予想することは容易ではない。 予測を超えることも多々あり、判断は困難を を増す。そこで5年前、つまり2015年五月 場所の番付と現在の番付を比較してみること にした。参考までに年齢を書き加えた。年齢 は場所中... -
コラム・論考
避けたい!大相撲を危険にさらすこと
4月10日、幕下以下の力士一人がPCR検査 の結果、新型コロナウイルスで陽性反応が でた。当初は一人だけか、という意識があっ たことは否めない。ところがそれから約半月 後、仰天するようなニュースがとびこんで きた。高田川(元安芸乃島)部屋で親方... -
コラム・論考
豊ノ島の相撲人生3
2010年七月場所の出場停止で、豊ノ島は一気 に十両に落ちた。十両落ちは3度目になった。 だが、十両では実力が違った。豊ノ島は14勝 1敗で優勝した。1場所で幕内に復帰した。 迎えた十一月場所、注目は白鵬の連勝記録で あった。先場所まで62連勝と双葉... -
コラム・論考
豊ノ島の相撲人生2
2007年一月場所、豊ノ島は前頭9枚目で12勝 3敗の好成績で敢闘賞、技能賞を受賞した。 初の三賞がダブル受賞となった。12勝のなか で、今も現役の力士は鶴竜一人となっている。 13年前以上のことになる。 この好成績で翌三月場所はいよいよ横綱・ 大関と... -
コラム・論考
豊ノ島の相撲人生1
豊ノ島が引退した。昨年の七月場所幕内から 5場所連続負け越しで、最後は幕下だった。 36歳になっていた。6月末には37歳になる。 ここから十両復帰を目指すのは、限界であっ た。豊ノ島の決断を尊重したい。本当にお疲 れ様でした。約18年の土俵人生であ... -
コラム・論考
小兵列伝3 初代若乃花
若乃花は入幕時77キロ、新小結で83キロ、 新大関で94キロ、最高でも107キロであった。 それでいて、150キロ級の照國、東富士、 鏡里、吉葉山、三根山、大内山、松登を相手 にしてきた。小さくても頭をつける相撲は 取らなかった。左四つ右上手を取れば強さ... -
コラム・論考
四股名あれこれ ~の山
朝乃山が大関に昇進したことで、四股名にも 強さが感じられるようになってきた。四股名 の響は結局その力士次第である。四股名と いえば~山が多いようなイメージがあるが、 朝乃山のように~の山となるとぐっと限定 されてくる。そこで幕内力士に限定して... -
コラム・論考
プロとして不成立に繋がる読めない興行
新型コロナウイルスほど全世界を病の恐怖と 経済衰退といつおさまるのかわからない将来 不安へとかりたてるものはない。大相撲とて 例外ではない。幕下以下の力士が陽性と判明 するとスポーツ新聞の見出しは五月場所(実 際は6月までかかる予定だが)を懸... -
コラム・論考
史上最悪の困難に陥った大相撲
新型コロナウイルスはますます拡大している。 東京都周辺をはじめ、大阪、兵庫、福岡では 緊急非常事態宣言が発令する事態になった。 感染は各スポーツ選手に及び開幕のめどが たたない状況に追い込まれている。それが 相撲界にも及ぶのか。4月9日のスポ... -
コラム・論考
大相撲の屋台骨をゆるがすウイルス
大相撲の五月場所、七月場所が2週間延期に なった。しかし、これが決定ではなく、便宜 的処置であるのは明らかである。新型コロナ ウイルスは3月より拡大する一方である。 肺にいたればかなり危険なようである。外出 自粛要請は東京ではすでに出ている。... -
コラム・論考
小兵列伝1
三月場所、炎鵬は研究され、苦戦の連続だっ た。一月場所は遠藤、豪栄道、朝乃山、高安、 阿炎から勝利した。だが、三月場所では引退 した豪栄道、途中休場した高安、対戦がなか った阿炎を別にすると初対戦の横綱鶴竜、 大関貴景勝、関脇朝乃山・正代、小... -
コラム・論考
蒼国来の空白期
<最後の一番 対戦相手は千代翔馬(右)> 東幕下筆頭を最後に蒼国来が引退した。部屋 の荒汐(元大豊)親方の定年に伴い、部屋を 継いで新師匠となった。中国モンゴル自治区 出身では初の親方である。前相撲は2003年 九月場所である。序ノ口から幕下まで... -
コラム・論考
幕下のホープ2
三月場所の番付に基づき、次の基準で選んだ 幕下のホープを引き続きみていこう。 1.年齢が若い 幕下30枚目までは23歳以下 それ以下は22歳までとした 年齢は3月6日現在とした 2.幕下での成績(三月場所を含む) 幕下西28枚目 琴砲 ことおおづつと... -
コラム・論考
幕下のホープ1
力士は入門したとき十両を目指す。そのため にはまず幕下にいる必要性がでてくる。そん な幕下で期待できる力士は誰か。以前は専門 誌で座談会形式によってマスコミが語って いたことがあった。抜群のホープがいれば 話は早いが、そうでない場合はなかなか... -
コラム・論考
無観客開催となった三月場所
1日の臨時理事会で三月場所が無観客開催に 決定した。他のスポーツ、イベント、レジャ ー施設など世の流れから通常開催はないと いう予感はあった。無観客開催か中止しか あり得なかった。延期しても見通しが立た ないから選択肢は狭かったといえる。どち... -
コラム・論考
平幕優勝力士のその後2
平幕優勝以降の三役在位記録をみていこう。 最高位関脇以下ではまず時津山が小結3場所、 関脇10場所を記録した。これを更新した力士 が若三杉である。のちの大豪である。小結 8場所関脇10場所を記録した。小結と関脇 在位の数字を逆にした力士が高見山で... -
コラム・論考
平幕優勝力士のその後1
<徳勝龍> 一月場所は予想もできない展開で徳勝龍が 幕尻優勝した。早くも気になるのはまず三月 場所の成績である。なにしろ大関貴景勝、 前頭4枚目正代以外は前頭8枚目以下の平幕 なのだから、実力者がひしめく上位での対戦 が気になるところである。... -
コラム・論考
揺れる大相撲の行方
新型コロナウイルスの影響で他のスポーツは 延期、中止、無観客試合に追い込まれている。 大相撲は赤ちゃん抱っこと撮影のイベントは 中止になった。そして三月場所に関しては 以下の対応が当初とられていた。 <大阪場所の案内> 令和2年2月21日 公益財団... -
コラム・論考
決まり手新分類7
ご無沙汰してましたが、決まり手新分類に 触れていくことにします。 ■投げ技 ■足技 ■足取り技 ■捻り技 ■後ろからの技 送り投げ 送り掛け 送り引き落とし 送り吊り落とし ■落とす技 引き落とし 叩き込み 素首落とし* 突き落とし 巻き落とし 吊り落とし ■腕... -
コラム・論考
徳勝龍の土俵人生3
徳勝龍は幕内に安定したかに思えた。しかし 再入幕の場所は12場所で成績は80勝100敗。 2015年五月場所からは3場所連続負け越しで 十両に陥落してしまった。しかし、十両2場 所で幕内に戻ってきた。このとき徳勝龍は 30歳であった。一般的には成長の伸び... -
コラム・論考
徳勝龍の土俵人生2
2011年十一月場所、晴れて十両入りした徳勝龍。新十両の場所は10勝5敗の好成績を残した。現役の関取では勢、旭秀鵬と対戦している。しかし、翌場所は肘のケガのため、2勝13敗でで幕下落ちとなってしまった。幕下1場所で十両に復帰した。2012年三月場所... -
コラム・論考
徳勝龍の土俵人生1
一月場所、徳勝龍は思いがけない優勝を達成した。正直徳勝龍に注目していた相撲ファンは、それほど多くいなかったのではないだろうか。だから、徳勝龍はどんな力士か把握できていなかったのでは、と想像する。そのため優勝インタビューで初めて知った面が... -
コラム・論考
大相撲のカテゴリー
土俵の目撃者が、サイトで始まったのは2013年の12月である。約6年過ぎたことになる。実はサイト以前、自分で場所ごとの熱戦写真、タイムリーな話題、スキャンしたスポーツ紙などを一まとめにしたディスクに土俵の目撃者も掲載していた。それは2009年秋か... -
コラム・論考
優勝徳勝龍 大一番と栄光
14日目、正代と1敗同士の大一番を連続写真でふり返ってみよう。勝負のポイントは徳勝龍が上手を取り、正代が取れなかったことだ。正代は上手が取れないまま出て、徳勝龍の冴え渡る突き落としが決まった。現代は写真で見せる時代。初優勝徳勝龍は栄光に包... -
コラム・論考
■2020年一月場所の行方
両横綱の休場で優勝争いは混沌としてきたが、それでもどうにか絞られてきた。現在1敗は貴景勝、正代、徳勝龍の3人になった。その貴景勝と正代が9日目に直接ぶつかる。この勝敗が大きく影響する。対戦成績は貴景勝の7勝2敗で現在7連勝中になる。三役... -
コラム・論考
大相撲初日前日見聞録
東京場所の初日前日は色々な行事が行われる。相撲ファンが当然集まる。そこでは様々な声が聞かれた。まず、石浦が出場停止にならなかったのは公平性からみると不公平である、という意見を聞いた。自ら出場停止にしてもいいのではという意見が聞かれた。今... -
コラム・論考
決まり手新分類6
足の裏以外を土俵につける技10分類のうち捻り技に目をむけていこう。■投げ技■足技■足取り技■捻り技上手捻り下手捻り肩透かし腕捻り外無双内無双合掌捻り徳利投げ首捻り小手捻り頭捻り大逆手■後ろからの技■落とす技■腕攻め■反り技■複合技■ほか捻りは投げと... -
コラム・論考
今年(2019年)1年ご愛読ありがとうございました
賢明な読者の皆様、今年(2019年)1年ご愛読誠にありがとうございました。今年も変わらぬPVを得られたのもご愛読いただいた皆様のおかげです。本場所のある月は1月が最高のPVで、3月が次点でした。本場所のない月では2月が最高のPVで、10月が次... -
コラム・論考
三役までの所要場所数番付
2020年一月場所の番付で大栄翔が新小結に昇進した。新入幕から26場所を要しての三役であった。力士は入幕したとき、次の目標となるのが三役である。そこで新入幕の場所からどれくらいの場所数を要して三役になっているか調べてみた。対象は2020年の一月場... -
コラム・論考
架空年間三賞
スポーツ報知の年間最優秀力士に白鵬が選ばれた。中日スポーツの年間最優秀新人賞は、炎鵬に決定した。両力士は一月場所の初日、土俵で表彰される。うっかり席をはずして売店やトイレに立って、2人の表彰を見逃すことがないようにしていただきたい。とこ... -
コラム・論考
決まり手新分類5
足の裏以外を土俵につける技10分類のうち足取り技に目をむけていこう。■投げ技■足技■足取り技渡し込み足取り小股掬い外小股大股褄取り小褄取り裾取り■捻り技■後ろからの技■落とす技■腕攻め■反り技■複合技■ほか渡し込み,足取りは比較的見られるし。よく知ら... -
コラム・論考
2020年一月場所番付あれこれ
1年始めの一月場所の番付が発表された。通常なら番付は30日発表だが、年末という事情から6日早くなった。特別難しい箇所はなく、ほぼ予想通りの番付になった。とはいえ、先場所多くの休場者を出した爪跡を残した番付といえる。豪栄道はカド番であり、大... -
コラム・論考
決まり手新分類4
足の裏以外を土俵につける技10分類のうち足技に目をむけていこう。■投げ技■足技外掛け内掛け蹴返し二枚蹴り裾払いちょん掛け河津掛け■足取り技■捻り技■後ろからの技■落とす技■腕攻め■反り技■複合技■ほか足を外側から刈るように、あるいはからむようにして... -
コラム・論考
決まり手新分類3
上手投げ下手投げ小手投げすくい投げ上手出し投げ下手出し投げ掛け投げ首投げ二丁投げ櫓投げ一本背負いつかみ投げ腰投げ<2019年11月 志摩ノ海(上手出し投げ)照強>投げ技の続編、出し投げをみていこう。上手出し投げは上手投げのように腕(かいな)を... -
コラム・論考
決まり手新分類2
足の裏以外を土俵につける技に目をむけていこう。こちらは次の10に分類した。■投げ技■足技■足取り技■捻り技■後ろからの技■落とす技■腕攻め■反り技■複合技■ほか決まり手によっては、この分類に入れていいのか悩ましかった技があった。まず投げ技からみてい... -
コラム・論考
決まり手新分類1
相撲は土俵外に相手を出すか、足の裏以外を土につければいい競技である。誰の目にも明確である。剣道の一本は素人目にはわかったようでわからない。レスリングは相手の両肩をつければ勝ちだが、そこまでいかずに勝敗が決まることが多い。相撲の決まり手は... -
コラム・論考
決まり手新分類 序章
昭和の時代、ある相撲担当アナウンサーが、まず覚えたことは決まり手であった。決まり手を知らなくては、話にならないというわけである。それに相撲はいつなんどき奇手が出るかわからないだけになおさらである。決まり手は勝負がついたときの最終技である... -
コラム・論考
優勝請負人の優勝ペース
白鵬が十一月場所で43回目の優勝を達成した。これまで40回超えはいなく、白鵬ただ一人である。大鵬に実に11回の差をつけた。もっとも晩年の白鵬の相撲は肘打ち式かちあげで、必ずしも歓迎されていない。といっても、審判部が問題視している気配はない。わ... -
コラム・論考
思い様々服部桜
十一月場所、何度か序ノ口の最初の一番から見る機会があった。序ノ口で見たい力士は服部桜である。出場しても敗戦を繰り返し、4年と1場所序ノ口を務めながら、3勝しかしていなく、89連敗の記録をもつ。相撲通には今さら下手な説明は無用の力士である。... -
コラム・論考
優勝回数物語1
白鵬が十一月場所で43回目の優勝を成し遂げた。大鵬の優勝回数を上回ること実に11回。まさしく前人未到の域に入り、絶後の数字にならんとしている。これまで最多優勝回数はどのような歴史的流れで進んできたのだろうか。改めてふり返ってみた。<白鵬、43... -
コラム・論考
77歳になった相撲解説者
十一月場所13日目、横綱の土俵入りが終わると狭い箇所に人が集まって放送席に目を向けていた。何事か。かつて福岡の放送席のゲストに黒木瞳さんが来たときは大変な騒ぎだったので、有名人が来たのかと思っていた。のぞいてと見ると、解説の北の富士さんが... -
コラム・論考
2019年十一月場所の視点
10日から今年最後の本場所が始まる。十一月場所の視点は何か。何を注視して観戦すべきか、改めて見ていこう。<福岡国際センター>★幕内・十両の休場者多数に歯止めはあるのかここ1年、これでもかというくらい幕内・十両の休場者は多かった。それが以下の... -
コラム・論考
2019年の力士数の変遷
「少子化=人口減少」。日本は間違いなく人口減少社会に陥っている。30年で2000万人以上減少する予想が出ている。高齢化社会がすすみ、労働人口も深刻である。2065年には65歳以上が4割弱になりそうである。こうした傾向は当然大相撲の力士数に影響を及ぼ... -
コラム・論考
2010年の事件簿
暴行問題は拓郎さんで終了と思いたいところだが、そうは言い切れないところに苦悩がある。しかし、暴力団との関係断絶は果たせたと見て間違いないようである。しかし、この問題も古くからの癒着で、特に問題となっていた2010年は根が深かった。琴光喜野球... -
コラム・論考
神風が見た強豪ベスト10をほかと比較
相撲解説者神風さんはあまり知られていないが、この目で見た強豪ベスト10をあげている。対象は玉錦から千代の富士までである。ただし、千代の富士はまだ現役であり、神風さんが発表した時点では昭和62年一月場所までの千代の富士と推測される。その時点の... -
コラム・論考
名解説者!神風
神風正一と聞いて相撲ファンは何をイメージするのか。上手投げを引きさげて活躍した力士。番付に不満をもってあっさりやめてしまった方。それよりも多くのファンに一番なじみがあるのは、相撲放送の解説者ではないだろうか。NKKの大相撲中継で一時代を... -
コラム・論考
相撲の神様幡瀬川
三賞誕生(昭和22年秋場所)以前にも、当然相撲のうまさ、技のきれに生きた力士はいた。その力士は名人を超えて神様と呼ばれた。相撲の神様である。その力士は幡瀬川である。入門は楯山(元友響)部屋であったが、実質の師匠は現役の清瀬川であった。昭和... -
コラム・論考
技能力士4
F1相撲といわれるほどスピード相撲を取った のが、2代目琴錦(現朝日山親方)である。 技能賞は8回受賞している。これは鶴ヶ嶺の 10回、栃錦の9回についで第3位の受賞回数 である。スピード相撲というと前褌を取って 走った柏戸、左四つ右上手を取る... -
コラム・論考
里山引退相撲レポート
里山の引退相撲が国技館でおこなわれた。学生出身だけに母校の各学生が国技館をいくらか占めた。9月28日、里山引退相撲の様子を追ってみよう。<ファンに対応する里山>エントランス前には里山がファンに対応していた。人、人、人が里山を取り囲む。そば... -
コラム・論考
2019年九月場所の視点
このところ引退ラッシュである。九月場所後には元里山、元稀勢の里の引退相撲がある。一月場所後には元豪風の引退相撲がおこなわれる。元豪風は今日7日相撲塾で、体重減の近況、入門のいきさつや隠岐の海との関係、2度の一本背負い秘話など、楽しい話を...