大相撲

四股名あれこれ 動物編3

2020年10月20日

引き続き鳥類の文字を含む四股名を以下の
条件のもとで紹介していこう。

1.動物といっても竜(龍)、麒麟、鳳、
鵬などの伝説や空想上の動物は含めなかった。
2.鯱はしゃちと読む四股名は入れ、しゃち
ほこと読む四股名は入れなかった。
3.獅子はライオンの別称ということで含め
た。唐獅子(そういう四股名はなかったが)
は別物とした。
4.四股名は最終の名を原則採用したが、
もっとも通っている名にしたものもあった。
5.対象は、番付が現存する宝暦7年10月
以降の江戸・東京の幕内(上段)力士とした。

なお、宝暦 以降の江戸の元号は以下である。

宝暦 1751年~1764年
明和 1764年~1772年
安永 1772年~1781年
天明 1781年~1789年
寛政 1789年~1801年
享和 1801年~1804年
文化 1804年~1818年
文政 1818年~1830年
天保 1830年~1844年
弘化 1844年~1848年
嘉永 1848年~1854年
安政 1854年~1860年
万延 1860年~1861年
文久 1861年~1864年
元治 1864年~1865年
慶応 1865年~1868年

<鶴竜(右)>

鶴は多く、13種類あった。現代なら鶴竜が
真っ先に浮かぶであろう。
江戸時代は以下である。
鶴ヶ滝
鶴渡
輸鶴羽
鶴翼
友鶴
真鶴
舞鶴
鶴ヶ峰
鶴ヶ滝は天明と慶応に見られる。天明の鶴ヶ
滝は上段2場所で終わった力士である。もう
一人は入幕したときは大勇だったが、のちに
以前の四股名の鶴ヶ滝に戻している。鶴渡は
看板大関として付け出されたが、実力もそこ
そこあった。1度改名して再び鶴渡を名のっ
た。この四股名は時を経て、明治末から大正
にかけて活躍した鶴渡がいる。大関西ノ海、
大関大錦に勝ったことがある。

<明治から大正の鶴渡>

輸鶴羽はゆづるはと読む。寛政と文化入幕の
2人がいる。後者は大阪相撲から来たため、
幕内前頭5枚目付け出し。寛政入幕の輸鶴羽
の師匠名を名のった。鶴翼は寛政入幕と天保
入幕の2人いる。後者は幕尻に付け出される
も出場記録なし。看板力士だった。友鶴は
文化の力士である。

真鶴は4人いる。文化に入幕した真鶴は関脇
まで出世した。安政に入幕した真鶴、明治の
真鶴、昭和戦前の真鶴がいる。小結までいっ
た。舞鶴は3人いる。文化の舞鶴は出場記録
があるものの、安政3年と安政6年に名前が
見える舞鶴は出場することがなかった看板
力士であった。鶴ヶ峰は嘉永安政にかけての
力士であった。

<鶴ヶ嶺道芳のブロマイド>

明治以降は5種類ある。
鶴ヶ濱
鶴ヶ嶺
大真鶴
鶴竜
隆の鶴

鶴ヶ濱は3人いた。そのうち2人は明治で
ある。最初の鶴ヶ濱は玉鶴を改名した。2人
目の鶴ヶ濱は鶴の子を改名している。3人目
は大正の力士であった。最高位は小結であっ
た。鶴ヶ嶺は2人いる。井筒部屋を再興した
鶴ヶ嶺道芳とその弟子鶴ヶ嶺昭男である。
鶴ヶ嶺昭男は技能賞10回、逆鉾、寺尾の父で
知られている。大真鶴は平成の力士である。
幕内1場所で終わっているだけに印象は薄い
かもしれない。鶴竜は説明無用。隆の鶴は
横綱隆の里の弟子で、田子ノ浦部屋の師匠で
ある。

<鶴ヶ嶺昭男のブロマイド>

1人の鳥類の文字を含む四股名が鷹であり、
鵆(ちどり)である。
鷹ノ海
友鵆
鷹ノ海は天明の力士で看板大関だった。友鵆
は安永に1場所だけ上段だった力士である。
友千鳥と表記した時期があった。

(この項目続く)

2人マスは密着にならない?
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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