大相撲

2020年十一月場所の視点

九月場所は休場の嵐だった。幕内10人、出場
停止1人、十両2人、場所前引退1人とこれ
でもかと休場力士が増えていった。今場所、
初日から休場は白鵬・鶴竜の両横綱と琴勇輝
である。阿炎は引き続き出場停止である。
重量級大相撲に休場は欠かせないものになっ
ていくのか。あるいは十一月場所は歯止めが
かかるのか。休場力士数にどうしても視点が
いく。

<鶴竜(左)と白鵬>

鶴竜は次の場所に進退をかけることになるが、
日本国籍が取れないままではやめるにやめ
られない。ここでやめたら帰化申請した意味
が失われる。横綱審議委員会はもっと早く
申請すべきで関係ないと切り捨てるのか。
白鵬に関しては師匠の宮城野(元竹葉山)
から「今場所休場したら、次は進退をかけて
がんばるしかない」と発言があった。白鵬に
進退云々があっての言葉だったのか、明らか
でない。この発言はのち取り消された。

2横綱の休場は横綱・大関リーグ戦を減少
させる。6番あるべきリーグ戦が3番になる。
九月場所、横綱・大関リーグ戦はわずか1番
であった。それも優勝に無関係な千秋楽結び
の一番になってしまった。

<正代>

3大関がそろった。2017年の稀勢の里以来の
大関優勝は出るのか。正代が連続優勝すると、
双葉山以来の関脇優勝-新大関優勝になる。
史上2人目の快挙になる。ただ、大関と関脇
以下に大きな実力差があるわけではないので、
勢いにのることが条件になる。優勝は朝乃山、
貴景勝、正代の順とみるが、差は少ない。

もう一つ争いがある。年間最多勝である。
この争いが、決着するのが十一月場所である。
現在正代45勝、朝乃山43勝と2勝差である。
もし、朝乃山が年間最多勝をとるのであれば、
優勝はしておきたいところである。優勝なき
年間最多勝では寂しすぎる。

<朝乃山>

九月場所関脇以下の上位で勝ち越したのが、
正代、御嶽海、照ノ富士、隆の勝、霧馬山
である。十一月場所も4、5人になりそうで
ある。2回の優勝御嶽海、威力ある突き押し
の大栄翔が有力である。あとは地獄から復帰
した男照ノ富士、3場所連続上位勝ち越しを
目指す隆の勝、成長途上の霧馬山にも可能性
はある。

<御嶽海>

期待したい力士が琴勝峰と豊昇龍である。
大鵬、豊山が新入幕で12勝、北の富士が新入
幕で13勝したようなわけにはいかない。両
力士が大きく飛躍するには、まだまだ時間が
かかりそうである。

十一月場所は初日を迎えようとしている。

江戸時代、鮪と秋刀魚は人気がなかった。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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