今場所から5000人と倍増の観客を入れての
スタートとなった。いままで使用していな
かったマス席の角、花道の上のななめのマス
席など4箇所が開放された。2階イス席の
東西にあった記者席、西 はなくなっていた。
4人マスは2人になったが、見た目は大勢の
観客のように映る。ただ、2階席は寂しい
入りだった。高額の席のほうが人気あると
いうことか。
新大関正代は、初日で場所なれしていない
ことと初顔合わせの若隆景ということで慎重
になったのか。相撲は若隆景にもろ差しに
はいられ、休まず出られた。正代向こう正面
白房下に追い詰められながらも突き落とし。
そのまま土俵下まで転がった。若隆景も突き
落としによって倒れこみ勝負は微妙な展開と
なった。行司の軍配は正代だが、物言いが
ついた。協議はやや長引いたが、若隆景の
足がかえっていたということで正代の勝ち
となった。
足がかえるって何だ、という声が隣のマス席
から聞こえてきた。これは足の甲がつくこと
だが、ある時期無視されてきたことがあった。
正代は危ない相撲をしのいでの紙一重の勝利
となった。
朝乃山は2つの修正をしてきた。霧馬山には
くいさがられて苦戦したことがあること。
先場所連敗スタートで出遅れたこと。朝乃山
は右四つ十分になり、前に出る相撲で霧馬山
に圧勝した。幸先いいスタートとなった。
押し相撲の貴景勝はいかに押しのリズムに
のれるか。初日は大切な一番になる。貴景勝
はあたって下から押し上げ、高安をそのまま
押し出した。実力差を感じさせる一番となっ
た。先場所は栃ノ心の変化に不覚をとった。
曲者、押し相撲相手にどういう相撲を取るかで
貴景勝の調子がはかれる。
初日3大関は白星発進となった。2横綱が
連続休場するなか、今度こそ大関の存在価値
を示せるか。戦いはこれからである。
S氏と久々に観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。